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「日本を世界で勝たせたい」私たちFinTのグローバル進出
FinT(フィント)代表の大槻ゆいです!
2023年5月、FinTとして初の海外拠点ベトナムへと進出し、もうすぐグローバル進出1周年となります。
FinTの創業は、7年前の2017年です。
Z世代を中心にした若いチームで、若者のアイデア力を強みに、アサヒビールさん、Mizkanさん、三井住友カードさんなど、日本を代表する企業をはじめ300社以上に、SNS起点のマーケティング支援を行ってきました。
創業から売上は毎年150%以上伸び、着実に成長しており、おかげさまで、100名規模の組織になりました。8月には、今の3倍の広さとなる300坪の恵比寿オフィスへ移転します。
創業からずっと国内向けで、東京での事業で成長してきたFinTが、なぜ今、グローバル展開なのか?
きっかけは、コロナ明けに見たアジアから見た日本の姿の変化でした。
日本を、過去の国にしたくない
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2022年の夏。やっとの海外旅行で訪れたベトナム、7年ぶりの東南アジア。しかしそこはもう、私が知っているベトナムではありませんでした。経済成長で、都市中心部で上がる物価。シンガポール留学時代にバックパックで訪れたときは、学生のわたしでも安く、おいしく、天国だったのに、いまや、東京と変わらない価格に。
東南アジアの足・バイクタクシーのメーカーの多くも、HONDAからHYUNDAIに代わり、日本のグローバルプレゼンスの低下を肌身で感じました。コンビニやスーパーで並ぶ輸入ブランドは増えているのに、日本の商品は見つからず、ショックを受けました。
帰国直後、ニセコにも行きました。外資によって、盛り上がっているニセコですが、栄えていても、「世界に消費される日本」にしか見えませんでした。
九州を訪れれば、良い食べ物・良いサービスが、あまりにも安く、もったいない!
今の時代は、日本がこれまでに積み重ねてきたものを潰してしまっているのではないか?そう思わずにはいられませんでした。
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感じた違和感は、すぐに行動に。FinTのCOO山下と一緒にASEAN4カ国へ2週間の視察の予定を立てました。
これまでFinTでは、CEOとCOOが同時にこれほど長期間、会社を空けたことはなかったのですが、それだけFinTの未来にとってチャンスが来ているのではないかと、思っていました。
現地の起業家から、外資のAPEC代表まで、ASEANで挑戦する人たちと、2週間で40個のアポを詰め込み、とにかく会いました!コロナによる撤退も相次いでいて、ゼロベースになっていたASEANをめぐりました。
人の若さと街の活気、伸びている経済と上がった物価…COO山下にとっては、学生時代以来の東南アジア訪問。
「全然、昔と違う。日本って東南アジアで、こんなにも存在感がないのか」
やはり私と同じく、ショックを受けていました。
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「日本から来たから」
過去に東南アジアを訪れた人なら、それだけの理由で、現地でリスペクトを持って、迎え入れられた経験があったはずです。私のシンガポール留学時代も、親日を感じました。今回もそうやって日本が積み重ねてきた信頼の恩恵を受けて、私たちの世代は育ってきたのだと気付かされ続ける視察でした。
「日本を世界で勝たせたい。グローバル、やろう」
そう決まったのは、ベトナムで2人でタクシーに乗っている時のこと。
どちらともなく話し始め、自然とこの結論になりました。
それこそが、「いつかはグローバル」が「今すぐグローバル」に変わった瞬間です。2人ともが、早くても3年先になると思っていた、グローバル進出。思い切った視察が、FinTの未来を変えました。
FinTが受け止める「溢れる若者のパワー」
最初の海外進出先にベトナムを選んだ理由はいくつかあります。
◼️立ち上げのしやすさ
日本人によるスタートアップ多数。日系企業の進出も多い。
◼️日本に近い国民性
キャリア志向で、勤勉。熱心に仕事に取り組む人が多い。
◼️若者が優秀
20代は英語が喋れる人材が多い。SNSネイティブ世代で、FinTの事業とも相性抜群。
何より、ベトナムを選んだ一番の理由は「溢れる若者のパワー」です!
約1億人の人口の平均年齢31歳のホーチミンは街を歩くだけで、若者たちの熱気が伝わってくる場所です。
一方で、ベトナムは年功序列の文化が強い国でもあります。
ベトナムの学生インターンは「日本のように、プロジェクトで重要な役割を任される機会もほとんどない」と話しています。
ベトナムでもZ世代は、SNSを通してグローバルな価値観へとアップデートしている人も多く、優秀な若者もたくさんいます!
溢れる若者のパワーを受け止められる場所が十分にないのは、もったいない!FinTだからできることが、きっとある。だからまず、ベトナムに進出を決めました。
FinTにとって、SNSは事業としての強みではあるものの、FinTは「SNSマーケの会社」ではありません。本当の強みは、「組織作り」だと思っています。
優秀な若者を集め、活躍できる組織が作れる。だから、FinTは今日まで成長を続けることができたと自負しています。約100名まで成長した組織の平均年齢は26歳。年間6000人の若者を面接してきました。
ベトナムでも、1年で優秀な若者によるチームができました!
進出間もないFinTに、最初に社員として入社してくれたHang。前職は、ハノイの広告代理店で、コンテンツクリエイターでした。
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Hang「前職を辞めて、家族からも自立をしようとホーチミンにやってきて、FinTが新しい都市で、自分の人生を切り拓く機会をくれました。FinTに入った理由は、若いチームで、グローバルに展開していこうとする姿勢が、自分のマインドとマッチしたからです。ベトナムの広告代理店と比べると、課題に全力で向き合っているFinTは、顧客との関係構築力が高いと感じます。FinT式のソリューション提案は、プロセスが明確で、数字に根拠がありロジカル。日本で培ったSNSに対するナレッジの深く、FinTはベトナムのマーケティング業界自体にインパクト与える存在になると思って働いています」
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新規事業を担当するThaoは、現在24歳。
アメリカの大学のベトナム校を卒業後、TikTokを運営するByteDanceベトナムに入社しましたが、たった3ヶ月で退職。そこからFinTに入社してくれました。
小さい頃から自分で考えて、挑戦することが好きだったThaoですが、ByteDanceベトナムでの入社後2年間の2ヶ月ごとのジョブローテーション体制は、マッチしませんでした。
ByteDanceは、企業ブランド面でも、待遇面でも、誰もが羨むグローバル企業のはずなのに、Thaoが心から求めていたのは「若くして裁量を持って、挑戦できる環境」だと気づき、飛び込んでくれたのが、FinTでした!
Thao「ベトナムのマーケ支援市場は、変化の速さはすごく早い。広告代理店の数も多く、競争が激しいです。しかし、FinTは会社規模が小さく、動きの変化に対応するスピードが早いのがアドバンテージに思えました。TikTokのポリシーの変更、ショッピング機能の実装など、どんなマーケットが変化しても、自分が事業責任者ならば、戦略を練りすぐに動ければ、チャンスを掴める。そんな環境は、ベトナムにはほとんどありません。それに、FinTではKoki(FinT Vietnam代表)やYui(FinT代表)という、私より少しだけ年上の20代がどんどんビジネスに挑戦している。それがFinTに入る一番の決め手でした」
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入社後、SNSマーケ事業でも大活躍だったThaoですが、今、新規事業を任せています。インフルエンサーマーケティング関連のプロダクトを作るためにチャレンジ中です。
特徴はインフルエンサーマーケティングを実施したい企業の利便性のみならず、インフルエンサーへの価値提供を重視していることです!
企業からの依頼をインフルエンサーがただ受ける「単純なプラットフォーム」ではなく、インフルエンサーに向けたノウハウ教育やインフルエンサー同士のつながりを提供する「コミュニティ機能を持ったプラットフォーム」を作りたいと思っています。
Thao「ベトナムでは、おそらく誰もやったことない事業です。もし、成功すればインフルエンサーマーケ市場を独占でき、大企業ともしっかりビジネスができるようになる。そんな未来を想像すると、とてもエキサイティングです。1年半以内に立ち上げを成功させて、立派なビジネスパーソンになったと胸を張りたいです」
インターンを含め、Thaoと共に働く現地スタッフの9割が女性。みんながトレンドに敏感で、挑戦に貪欲で、一生懸命です。
ベトナムでのFinTは、そんな若者たちのパッションの受け皿になれていると確信しています。
「変化に強い」が未来を創る
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今後のグローバル展開に向け、今も若年層の人口が多い東南アジアの国々をめぐっていますが、改めて思ったのは「新しいチャレンジに対応できるのは、若者」だということです。
若者の方が「変化に強い」。だから、新しいチャレンジに向いている。
創業以来 FinTが若者採用にこだわり、平均年齢の低い組織を作り続けてきた理由はここにあります。
FinTは、インターンが大活躍する会社です。若者がすぐ活躍できる組織は、必然的に、変化に強い組織になると信じています。
FinTで生まれるアイデアは、常にボトムアップで、SNS起点。何ができるかを考えるのは、現場の若手メンバーです。
時代をいち早く掴む「Z世代の変化への対応力」を、事業を通して、価値に変えることで成長してきた会社だと思っています。
当然、私を含め、経営陣は歳を重ねます。若者主体の組織で、年長者がすべきことは何か。それは、「若者の可能性を信じること」です。
私自身も学生起業で、いろんな人に応援してもらって、これまでチャレンジや失敗を続けてこれました。若者を信じて、若者が活躍できる、失敗できる組織をつくり続けていきたいと思っています。それも、日本だけでなく、世界中で作りたい。ベトナムはその第一歩です。
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私は起業したばかりの頃は、KPIの達成ができていない理由をひたすら詰める「詰め詰めマネジメント」で、大失敗していました。
当時のインターンに子たちに謝りたいくらい、私のせいで、みんなが力を発揮できない組織になっていたな、と後悔しています。
今のFinTは、インターンのみんなが大活躍する組織に変わりました。時代の変化を掴んでいる若手メンバーが絞り出したアイデアは、企業の担当者さんを唸らせるものばかり。
「本当は、みんなの方がすごい」と気づいてから、思えば、会社でいつも「いいね!いいね!」とばかり言っている気がします。
FinTのパーパスは、「みんなの強みを活かして日本を世界を前向きに。」
だれでも、若手でも、強みがあり、役に立てると信じているから、「みんな強みを活かす」と常に伝えています。
FinTは一生若手を採用し続けます。それは、変わり続けるためにです。
私たちは、「日本を世界を前向きに」を目指して、一緒にFinTの未来を創る仲間を募集しています。
採用情報は下記からご覧ください。
日本に勝たせてもらい、日本を勝たせる
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ASEANで強く感じるのは、日本が積み重ねてきた分厚い信頼が、確かにあることです。
日本製製品への信頼
食や文化へのリスペクト
過去の日本の蓄積の恩恵を感じています。その信頼を足場にさせていただき、今度は自分たちが事業で、日本に恩返しをしたいと強く思っています。
FinTはエースコックベトナムさんに、SNS運用のコンサルティングのご支援をさせていただいています。
エースコックさんは、まさにベトナムで日系企業への信頼を築き上げてきた企業。ベトナムへの進出は、1993年です。
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ベトナム人はめん類が大好きで、23年度の即席めん総需要は81.3億食、世界4位。その巨大市場で、エースコックベトナムさんは最大手です。主力商品『ハオハオ』は、ベトナムの国民食になっています。
ベトナム新参者の私たちが、31年前に進出し、ベトナム国民に愛されているエースコックさんのような日系企業がいるからこそ、ベトナムに深く参入するチャンスをいただいています。私たちも全力で事業を支援することで、共に成長していく関係を思い描いています。
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ベトナムに新たに進出する企業にとっても、力強いパートナーになりたいとも思っています。伊藤園さんが2024年4月、ホーチミンへ本格進出し、販売拠点となる現地法人を設立しました。
進出のタイミングでお声がけをいただき、日本でお馴染み『お~いお茶』のマーケティングをご支援することになりました。日本のいいモノ「本場のグリーンティー」の価値を、ベトナムに伝えることが、私たちのミッションです。
「日本に勝たせてもらい、日本を勝たせる」
日本に恩返しするために、FinTは日本発のグローバル企業を目指します。
ベトナム進出に続き、今年中にASEANで新たに2カ国、合計3カ国に進出予定
「世界進出するなら、FinTに聞いてみよう」
そんな代名詞となる企業になれるよう日々コツコツ積み上げていきます。
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2023年に、日本とASEANの友好協力50周年を記念して開催された「日ASEAN・Z世代ビジネスリーダーズサミット」。開催の目的は、日本とASEANの若手起業家たちが連帯し、社会課題を解決していくことでした。
経済産業省やジェトロの共催されたこのサミットに、私もZ世代ビジネスリーダーとして選出いただき、「どうすれば、日ASEANが手を取り合って、社会課題を解決できるか」を考えました。
ジャカルタや軽井沢で、ASEANの次世代のリーダーたちと徹底的に議論し、政策提言にまで落とし込みました。私はビジネスリーダーの代表として、首相官邸にて、岸田首相とジョコ・ウィドド インドネシア大統領へ、政策提言を共同宣言としてまとめて、手渡しさせていただきました。
ForbesASIAでは、日本発でASEANへ挑戦する企業としてFinTを評価いただき、CEOの私がみんなを代表して、世界を変える30歳未満30人を表彰する「Forbes 30 UNDER 30 ASIA 2024」に選出いただきました。
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ForbesJAPANでも「若き起業家はシリコンバレーでなくASEANを目指す」というタイトルでベトナム進出の挑戦を取り上げていただきました。
こうした報道が増え、私たちの世代以降の起業家たちが、当たり前にグローバルを目指す流れが生まれることを願っています。
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日本企業のパートナーとして、ASEANのZ世代と手を取り合い、一緒に世界を前向きにしていく。それぞれの強みを活かす発想が、FinTの根幹にあります。
「みんなの強みを活かして、日本を世界を前向きに」
私たちFinTは「日本に勝たせてもらい、日本を世界で勝たせる」グローバル企業を目指します。
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