カエルの卵割はかわいいんだ!!~試作編③~
いつもお世話になっております。ウィルです。
前回シリコン型を製作しました。今回はその型を使用して実際に材料を流し込んでみたいと思います。
前回の記事↓↓
流し込む材料はこちらを使用しました。
「グミーキャスト ゼロ」という透明の材料です。
プニプニとやわらかく主剤と硬化剤の混ぜる割合を変えると硬さも調整できるようです。
とはいえ実際にどのぐらい硬さが変わるのかイメージがつかなかったので、今回は1番硬いとされる割合で製作することとしました。
硬度16だそうです。
前回製作した型に硬度16になるような割合で混合した液体を流し入れます。
開けておいた注ぎ口だけだと溢れだしそうなので口の周りに油粘土で盛って土手を作りました。
また、型自体もダボで止まっているだけなので、万力でしっかりと締め付け型が開かないようにしました。
材料を混合する際、どのくらい材料を作ればいいのか分からなかったのでとりあえず説明書記載の分量で製作。足りなくなると困るしなーと思い多めに作ってみましたが・・・
めちゃくちゃ余る・・・!
完全に作り過ぎました
残していてもしょうがないので急遽別の型を用意することに
社内にあったレジン用のシリコン型を借り、昔社内で製作したというキャラクターの置物を油粘土に押し付けて簡易的な型を製作し何とか材料を使い切ることができました。
そして材料を入れて1日待った結果
なんとかできました!!
自分が製作した型から取れるなんて感動です。
しかし、課題もちらほら
①シリコン型の乾きが甘く、できた製品がべたつく
→製作したシリコン型を5日以上乾かしてから使用することが良いと書かれていたので自然乾燥させたのですが、5日ピッタリの段階で材料を入れました。
季節や気温などの関係もあると思うので、自分が思っていたより型が乾燥していなかったようです。
抜型時にPL面がべたつきなかなか抜型しづらく、製品もべたついた為型から取り出すことが困難でした。
べたついた状態で抜型したので、製品の表面もガタガタになってしまいました。
②注ぎ口から製品に繋がる口が狭い、もしくは空気穴を設けなかった為、材料が充分に行き渡らないものがあった
→抜型してみると半分しか材料が入っておらず半球状の製品が出来上がったものもありました。
型内の空気が抜けきらなかったのか、穴が小さく材料が落ちきらなかったのか
③気泡の発生
→できた製品に気泡が発生してしまいました。
どうやら空気中の湿気や水分と反応し炭酸ガスが発生し気泡が入ることがあるそうです。
シリコン型の乾燥も甘かったのでそういった意味でも気泡が発生してしまったのかもしれません。
では急遽用意した他の型ではどうだったでしょう。
油粘土で製作した招き猫のキャラクターの型です。
油粘土自体が湿っている為、ガスが発生したのでしょうか?
注いだ時にはあまりなかった気泡が、固まっていくにつれて大量に発生しました。
ですがこれはこれでサイダーのグミみたいで面白いです。
出来上がった製品にべたつきはあまりありませんでしたし、抜型も容易にできました。
そして不本意ながら一番うまくできたものは
材料を混ぜるときに使用したPPカップの底に残ったものが固まったやつです(笑)
気泡の発生や表面のべたつきもあまりなく、抜型もスムーズにできました。
シリコン型じゃなくてシート成型みたいな感じの型を製作した方がいいのだろうか・・・
でもアンダーカットがあるので、どうやってシートを成形するのかという問題も新たに出てきそうなので、1つの実験結果として捉えています。
抜型したものは、この後付属の粉にまぶしてべたつきを抑え、付属のクリアコートを塗って透明感を出しました。
同じ材料や割合で製作しても使用する型によって結果が様々だったので、面白い実験でした。
今回の結果を含めて次回に役立てていきたいです。
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