1mmも描かないマンガと、その未来【2024年年始のご挨拶】
プロンプトだけでマンガを作る。
12月30日の午後から、この言葉を指針として、1本のマンガを作り始めた。
今後の複数の戦略を熟慮した結果、この指針に沿う事が、今後の展開を大きく変えるティッピングになり得ると判断したからだ。
ということで、ガチャガチャと作業をして、その日中に下記の10ページの漫画が完成。ネームは15分、作画は12時間程度かかった。
https://x.com/3Dwebtoon/status/1741230949944508589?s=20
漫画のクオリティは、0点から100点までいろいろな感想があると思うので読んだ人に任せようと思うが、重要なのが、プロンプトだけでこのマンガを作ったという事実である。
今、あまりにも重要なことをサラっと書いてしまったので、このノートは、時期を見て非公開にしよう。たまたま読んだ数百人の人だけが、ちょっとした未来を感じ取ってもらえると思う。
キャラクターがブレたり、背景が変だったり、いろいろな問題点があるが、それは1~2年の間に解決する問題で、枝葉のことに過ぎない。
なぜプロンプトだけでマンガを作る必要があったのかというと、マンガ制作時間を従来の1/10のコストに下げる為である。
不遜に聞こえてしまうかもしれないが、個人的には、この位のムーンショットを放たなければ、マンガ制作をやる意味がないと思っている。過去10年間、3DCG作画のマンガでムーンショットを放つつもりでいたが、どうやら3D+AIで、実現しそうである。
ということで、このマンガで決定的な手ごたえを感じることができたので、12月31日から1月3日まで、AI作画の研究に没頭することになった。
2021年8月のGAN時代からのAI作画の蓄積と、最新の技術が組み合わさり、業務フローは驚異的な進化を遂げた。
何が進化したのか?というと、同じキャラクターをプロンプトで、潜在空間から自由に取り出せるようになった、ということである。
生成AIの登場によって、今までも3倍の速さでマンガを作れるようになっていたが、2024年からは、さらに3倍くらいの速さになったと思う。3×3=9倍の速さ作れるようになっているので、ほぼ土日作業で週刊連載の作業量を賄える目途が立った。
この作業時間の短縮が一番のネックで、最大の難問だったが、AIの力を借りることで、ついにその障壁を突破することができた。過去10年間の積み重ねがなければ、到達できなかったと思うので、コネクティングドットとは、まさにこの事だと感じる。絵が描けないので、手書きとの比較はできないが、なかなか複雑な処理をしているにも関わらず、モデリングして3Dアセットを配置するよりは、圧倒的な時間短縮となる。
生成AIで何が変わるのか??
この難問を2021年8月から、2年5カ月考え続け、AI関連のビジネスをいくつも準備し、没にしてきたが、ようやく正しい方向性を見いだせたように思う。
前に一度どこかに書いたが、インターネットの出現以上のインパクトが、生成AIにはある。”なんか生成AIが出てきても、変わらねぇな~”と思っている方は多いと思うが、変化は突然やってくるものだ。
いろいろな事が不確定で、2024年がどうなるかまだ分からないけれど、複数の戦略を維持しつつ、常に最善手を打ち続けて、確実に結果を出そうと思う。
本年も宜しくお願い申し上げます。
オーツボ