人が好きになった日

人は無くすと、無くなった瞬間に大事だったことに気づく。

中学の時、私は人が嫌いだった。
中2の時バスケ部のキャプテンになった私は正義感が強くて
ルールを決めてみんなでしっかり守ろう!という結構ウザいやつだった。笑

地区の女子バスケ部の中でも私たちのチームは結構バシバシに練習をしていたと思う。先生も怖くて坊主にドロップタイプのサングラス。校内で一番怖い先生でまじで竹刀とか持ってくる感じの鬼教師だった。
「タッチ」という漫画に出てくる監督代理の柏葉英二郎(わかるかな?)
にそっくり…。
めっちゃ怖かったけど本気で大人に立ち向かった。
チームの誰かが声が出てなかったら私がボールを顔面に殴られ、
行動が遅かったら私が怒鳴られ突き倒され…
パイプ椅子を投げられたり…。
その中でも一番辛かったのは、仲間の1人が体育の授業の時にトラックをズルしてちゃんと走っていないところを、顧問の先生に見られ、私とその子が呼び出しをされて「お前の管理が!」と怒られ、そのあと私だけ呼び出されて「あいつをやめさせるか話あえ」という残酷な司令だった。
「そんなんやめたかったら勝手にやめるやろ!」と思ったけど、話し合わないとまた呼び出されてしまう。
話し合いの結果、その子が先生に謝りに行って許してもらうということだった。
私としてはもう精神的に参ってしまうかと思うぐらいしんどかった。
自分は何もしてないのに何で怒られるんやろ。みんなの事考えているのは私だけ。私が誰かのせいで怒られても、練習が終わったらみんなは何もなかったかのように「バイバーイ」と帰る。
「なんでなん?」「先生は私のことどう思ってるんやろ」「何で私がキャプテンなの?」めっちゃ思った・・・。
家に帰ると、家の問題もあり雰囲気は最悪。
そんな日もあった。

自分がどんだけ人のためにやっても、人は感謝せず行ってしまう。
私はいつでも人の顔色を見て行動をする役。

だから私は、人がそんなに好きではなかった。

人を好きになるきっかけが急にやってきた。

個人事業主として起業してから、家にこもって仕事をする日が多くなってきて、人と何かをしたり、実際に会って話をすることが少なくなってきて、
急に「誰かに会いたいな。あの時楽しかったな。」と思うようになった。
それに、東京へ人に会いに行ったり、兵庫へ会いに行ったり、もちろん大阪にも…。
そんな自分は想像できなかった。自分の時間とお金を使ってでも会いたいと思える人ができて、そうするといつも気にかけてくれる人にも感謝するようになった。

昔の私は好かれることばかり気にして、
自ら好き!と思うことがわからなかったんだと思う。

相手が私のことを何とも思っていなくても好きになっていいんだと思えるようになった。

それは、高知で出会った尼崎の男の子だった。
彼は自分が思うがままに生きているイメージだった。

けど違った。
弱者に優しく、ストレートな優しさではなく。言い方が難しいけど、気づいたら彼の愛情でふわ〜と包まれているような感覚になる。そう思ったのはインターンの子に対する接し方で、すごく丁寧で尖った時間も会ったけど、安心できるような時間だった。そんな感じ。みんないつの間にか彼のことが好きになるんだろうな。と思った。
彼と話したいなと思えたのは、私が人間として好きだから会いたいなと思ったのがきっかけ。彼が私と話してよかったかどうかはわからんけども笑
私はいい時間をもらったなと思えた。
そんないい時間をもらった時に「私から好きを発信していこう!」と思った。
(人として)好き!と思った人には会いに行く。

昔は「みんなのことを考えている。みんなのために。」が”生きがい”だったけど、今は「好きな人に会って恥じないような自分になろう!」って思ってる。

自分を磨くきっかけをくれるのも人、
自分を傷つけるのも人。
だけど、私はやっぱり人が好き。

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