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【ロナセンテープとフロリードゲル経口用の相互作用】

【ロナセンテープとフロリードゲル経口用の相互作用】
段階的に考えていこうと思います。
『  ブロナンセリン × ミコナゾール  』

・ブロナンセリンはアジア圏でしか発売していないため情報(文献)が少ないですが、CYP3Aの基質寄与率が0.75~0.9前後、ミコナゾールのCYP3A阻害率が0.51程度と低いことを考えると、経口のブロナンセリンを併用した場合のブロナンセリンAUC上昇率は1.65~1.9前後と予測されます(PISCS)。

・ブロナンセリン(商品名 ロナセン)を経皮吸収型製剤にすることで、消化管における CYP3A4の阻害や誘導作用を持つ薬剤等との併用による相互作用を受けにくくなることも期待して開発されているようです(IF)。

・ブロナンセリンテープIF上の記載はどうか?
2)併用薬の影響
本剤を貼付したとき、ブロナンセリンは初回通過効果を受けないため、ブロナンセリン経口剤を投与したときに比べ、CYP3A4阻害剤・誘導剤併用時の薬物動態への影響は小さいと考えられる。

・上記インタビューフォーム(IF)情報以外にも、経皮吸収では初回通過効果回避、消化管でのCYP3A4阻害作用の回避などがあり、薬物間相互作用の影響は更に少なくなるものと考えられるという予測がされています(PMID 32660818):クラリスロマイシンとの併用でもAUC上昇率1.37倍程度。

【 結論 】
以上のことから、影響はゼロではないにしろ、通常通りの用量、その後の経過観察で問題ないと考えられました。


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