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20070819 ル・コルビジェ展@森美術館

東京3日目、ホテルを早めにチェックアウトしてまたしても六本木へ。今度は森美術館にて「ル・コルビジェ展」を観る。「スティーリー・ダン」と「ル・コルビジェ」、濃すぎる六本木体験・・・。開場まで40分ほどあったので展望台でぐるっと東京を眺める。都心は昔に比べると緑が増えたように思う。金が集まる地域は確実に美しくなってきている。これだけの景色を見せつけられると、何というか・・・人口が都心に集中してしまうのもやむを得ないという感想。展望台の中には夏休み限定なのか、水族館まで併設されている。水槽が幾つか並んでいるが、こちらもそれなりにお金が注ぎ込まれており・・・。何もこの景色と水族館を組み合わせなくても・・・「金にモノを言わせている感」に何ともやるせない思いが。東京に来るといつもそうだが・・・鹿児島はどうやって地域の価値を高めていけばいいのか、そんな事を考えてしまう。ここから本題・・「ル・コルビジェ展」である。オーテマ・ハウスにいろんな色を取り入れたのは彼の「インドの家」の写真に強烈な印象を受けたからだった。素人なりに建築の本は読んできたが、ここまで大規模な展覧会を観るのは初めてだ。今回の展示は彼のアトリエや集合住宅の原寸模型、絵画、彫刻など様々な角度から彼の思想を探求する内容。圧倒的なボリュームの作品群であった。帰りにミュージアム・ショップでDVD~BOXを手に取ったがすぐに諦めてカタログとポストカードを購入。これらは鹿児島に戻ってから、部屋と庭をいじる教科書になる予定・・・。


20210101 追記 あけましておめでとうございます

ここで登場する「オーテマ・ハウス」というのは、僕の家のことですね。鹿児島移住を決意するまでの時間は、自分なりに建築の資料を読んだり「渡辺篤史の建もの探訪」を録画したり・・・といろんなことをしていました。今から考えると、随分と贅沢な時間だったと思えます。この投稿のあと、311があったり、度重なる自然災害もあり、コロナ問題もありました。それらは、原因が異なるものの「人間の果てしない欲望を抑えなくてはいけない」という問題は共通していると思うんです。もし、今、自邸を設計する機会があったら、もう少しこぢんまりしたカタチになっていたかも知れません。

また、ここで語られている「鹿児島の価値を高める」問題ですが、この部分については2007年よりも、随分と楽観視できるようになりました。時代が、自ずと田舎の方へ向かっているような、追い風を感じます。密になりにくい「限界集落」と呼ばれるような場所も、この後見直されていくのだろうなあと・・・。

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