環境先進県へ〜県民投票を実現させたい
2011年3月11日の東日本大震災の後、2013年9月15日には日本のすべての原発は運転を停止し、2年近く原発稼働率0パーセントの状態が続いていました。
しかし、2015年8月、9月には川内原発が再稼働されます。
鹿児島は原発が全国で初めて再稼働された場所なのです。
それは何故なのでしょうか?
2012年の7月8日に鹿児島県知事選挙が行われて、鹿児島県民が原発再稼働容認の候補を選んだことが大きいかも知れません。
しかしその一方で太陽光発電など自然エネルギーへの関心も深まり、現在九州電力管内では原発5基分の電力が余っているそう(なんと!)。保守層の多い地域とは言え、立地条件が良いこともあって、個人レベルではエネルギー問題への関心は高いと言えそうです。選択する政治家とエネルギー問題は分けて考えられているということでしょう。
「原発反対派は代替案を出すべき」という意見も聞くけれど、既に設置された太陽光パネルの数が答えだと思っています。蓄電池を普及させれば、今あるインフラで賄えるのではないでしょうか。
そして現在、2020年から県知事を務める塩田氏は、原発の運転延長について「必要に応じて県民の意向を把握するため、県民投票を実施する」と公約を掲げていたのですが、2023年5月26日にそれを撤回してしまったのです。
この事態を受けて、市民団体が6月1日から7月30日まで、県民投票を実施するための署名を集めることに。7月8日には鹿児島中央駅前で「Beat! 」というお祭りを実施して県民投票の大切さを訴えました。仕事の合間を縫って、東奔西走、市民団体が集めた署名は46,112筆にも上りました。自分も少しだけお手伝いをする機会がありましたが、彼らの行動力は本当にすごい。頭が下がります。
10月4日にはこの署名簿が受理されたのですが、原発運転延長についてのこのような動きは全国でも初めてということで話題になりました。
鹿児島からエネルギー問題を動かすことができるかも知れないと、久しぶりに感動する場面でした。
ここから先「原発を動かしたくない」と思っている多くの鹿児島県民(いや全国の方々も)は、何ができるのでしょうか。署名したから終わり、議会の判断を待つ、という姿勢では問題があるようなのです。
この後の臨時議会(10月23日に予定されていると言われている)で、塩田知事が議会に県民投票条例案を提出する際に、賛成を表明するか、反対意見を出すかが議会の決定を大きく左右するそうです。☜この部分が一般的に伝わっていないと思います
県民投票が実施され、川内原発の運転を当初の予定通り40年で終わらせる・・・ある意味当然の流れを作り出したいだけ。しかし何故かこの12年ほどで、震災の記憶は薄れてしまったようなのです。処理水放出による風評被害の問題は毎日のように報道されているけど、不思議ですね。
鹿児島が、全国に先駆けて「環境先進県」になれる可能性があるチャンスです。
自分たちに何ができるか?
一番身近にいる友達と話をしたり、市議会議員の方に相談をしたり、県議会議員の方にお願いをしたり、あるいは塩田知事に直接手紙を書いたり・・・と、空気を作っていくことが一番大切だと思っています。もちろん、こうしたSNSの記事に「いいね!」を押すことも県民投票実施のムードを醸成することに繋がります。
県民投票の実現、自分には経験したことがない未知の世界ですが、今、さまざまな場面で民主主義の根幹が揺らいでいると感じています。県民投票に行ってみたい。自分で記述できるのはこれくらいの情報量しかありません。県民投票をしても無駄なのではないかという疑念、あるいは冷笑するような態度では、本当に何も変わらないのです。「少なくとも自分は行動したよ」と実感できる人がどれだけ存在しているのか、それこそが未来を変えていく力となるのではないでしょうか。
もう、いい加減に自分もこんなことは書きたくないのですが、ひとまず今回の流れと自分の気持ちを整理、政治運動でも市民運動でもなく、命の問題だと思って投稿してみました。
後悔のないように・・・あと少し、みなさん、頑張りましょう〜
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