愛車を手放す友人に記念撮影を頼まれた話
こんにちはO太郎です。
皆さんは車をお持ちでしょうか?
自分は車を持っていないので、運転するのはもっぱらレンタカー。持ってない割には運転する方だと思うんですが、正直運転はそこまで得意ではないです。
なのであまり車というものには興味を惹かれたことはないんですが、その一方で自分の周りでは結構車好きが多く、その車への熱量を感じることも多いです。
そんな友人の一人が車を手放すことになったという連絡を受けて、乗るのもこれで最後ということで記念に撮影をしてきました。
思い入れのある車には情も入るでしょう。機械に愛情を注ぐ気持ちは車に乗ってない自分も理解できますし、撮影を通じてその友人にとっての相棒であったように見えました。
その撮影での写真を何枚か載せていきます。
快晴の夏空。空と森とアバルト。
自然の中に置いたのは正解だったなあ。美しい。
アバルトは中身もオシャレということで、内装も撮りました。シートは赤。
凝った内装が日本車との違いですね。
個人的にこの車で一番好きな部分はハザードボタン。突起したアナログ感がいいですよね。
サイドブレーキも赤いステッチが差し色になってます。
アクセル、ブレーキもレトロなお洒落さ。
全体的にスッキリとは収まってないのが雰囲気を作ってくれてます。
今は気づかなくても、あとから見返したらノブすら思い出になるのかなあと思いながらシャッターを切っていきます。
雲が綺麗な日は気分が上がる。こういう季節感も思い出に取り込んで行きたい。
「500」運転手は外装より内装を見る時間の方が長いですから、こういう内部のデザインって大事なのかなと思うんですよ。
そうそうこのサソリのマークがポイントです。
エンブレムも当然サソリ
ホイールもサソリ
ライトをつけると頬が赤らんだような可愛さがあります。
ポツンと置かれたアバルトは後ろ姿が丸っこい。
THE記念写真。顔を隠しているので少し怖い写真に見えちゃいますね、、
柄にもなく写真に写ってくれた彼ともうすぐ手放してしまう車を撮影していたら、なんだか泣きそうになってしまいました。
夕日が沈む頃に撮影は終了。
ABARTH 500(アバルト500)という車でフィアットの外装に何やらすごいエンジンを積んでいるそうです。
にわか知識で語るのは無謀なので詳細は書けませんが、見た目の可愛さに反して加速など、走る楽しさを感じられる車だそうです。
この車に合う場所を考えた時に都会のソリッドな景観よりも田舎の田園風景が似合うだろうということで、埼玉県の奥地にある田んぼに決めました。
田んぼに佇むABARTH500は、丸みを帯びたボディに光が反射する様がかわいらしく感じられますね。
ライトをつけると頬が赤らんだようにも見えて、ノスタルジックな田舎の景観にはぴったりです。
撮影が進み夕暮れになると、さよならしてしまうという事実を段々と実感してしまい、自分の事のように切なくなってしまいました。
自分の車ではないですが、何度も乗せてもらっていたので思い出があるんですよね。
ちなみに助手席の乗り心地はお世辞にもいいとは言えないんですが、快適性を求めて作られたものなので仕方ないと言っていた気がします。そんな文句を言いながら助手席でくつろいでいたのもなんだか良い思い出に思えてきました。
あまり写真を撮られるのが好きではなく、どちらかといえばぶっきらぼうな彼なんですが、今回は「記念だから撮っておこう」と自らフレームに入ってくれたのが印象に残りました。
車への思い入れ、愛があるんだなあとその時に改めて気づき、満足してもらえる写真を撮ろうと気が引き締まったのを覚えています。
▼最後に
普段は都市風景やスナップを撮っているので、車の撮影や人を入れた記念写真というのはなかなかする機会が無かったんですが、今回の撮影を通じて、「記録」という写真の価値に気づかされた気がします。
お洒落な写真だったりアーティスティックな写真、独創的な写真を撮りたいという気持ちからなんとなく記念写真という響きに少しばかりのダサさを感じていたんですが、そんなことは全くないとわかりました。
今しか撮れない思い出を記録する。
それが何より価値のあることに思えましたし、それを理解したうえで、より魅力的に「今」を残すことが撮影する側に求められている事だと感じます。
場所、構図、そしてレタッチ。そういった要素をトータルで考えて、「今」を残したい人が満足できる写真を完成させる。自分が今後写真を撮るうえではそういった心構えが必要ですね。
と書いてみれば、なんてことない仕事で求められるヒアリング能力や提案能力そのものですね。今の仕事にも通ずるものですのでしっくりきます。
結局のところ、仕事をする意識をもって写真に取り組むことがステップアップにつながるようですね。
さて今回は車の思い出を残す撮影でした。せっかくカメラがあるので自分も愛着のあるものは写真に残しておこうかな。
そして何より愛車との記念撮影を頼まれたことで写真への取り組み方も1段ギアを上げて取り組むきっかけをもらえた事が大きな収穫でした。
お後がよろしいようで。
ご拝読いただきありがとうございました。良いと思っていただけましたら是非フォローをお願いいたします。
▼今回の撮影機材
カメラ:α7Rⅲ
レンズ:sigma 24-70mm F2.8 DGDN
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