Q.色んな事を学べば学ぶほど自分がPTに向いてない気がするのですがどうしたらいいですか
これは悩ましいですね…。
高校を出て、PTなってみたいなと通い始めて、授業を受け学ぶほどに
「向いてないのではないか」と。
たった1回の人生、どうせなら自分が向いている仕事をしたいですよね。
僕自身は、学生時代に「自分がPT向いてないのでは?」と感じた記憶がないので、参考にならないかもですが、いただいた質問に僕なりのお返事をしたいと思います。PTになる・ならないについて、考えを深める一助になればと願って。
先に結論:①向いてなくてもやりたいと思っているならこのまま進む!②やりたいとも思えてないなら、違う道筋を作り始める。
仕事に就く・就かないを考えるにあたっては、1)向いている軸と 2)やりたい軸の2軸で考えてみると整理しやすい気がします。
すると4パターンありますよね。
・向いてるし、やりたい→良かったね
・向いてるけど、やりたいくない→実は意外としんどいかも。仕事と割り切って過ごせるならいいけど・・・
今回質問してくれた方は
①向いてない(かも)が、やりたい→このまま進もう!
②向いてない(かも)し、やりたくない→他の道筋もありよね
のどちらかのはず。それぞれもう少し補足します。
①向いてない(かも)が、やりたい場合
この方がPT養成校を選んだ時点で、やりたいと思ってると思うのでここが近いのかな?なんて勝手に思っています。
向いてないと何で感じたのかな…。
勉強が大変?責任が大きい?見学してイメージと違った?
まぁ色々ありますよね。
10年ちょっと働いて、僕自身「PT向いてないな~」と感じた回数は山ほどありますし、不甲斐なさも感じてます。こういう瞬間は割と多くの人が感じているかもしれません。
ただ、職場の先輩や知識伝達してくださるセミナーの講師陣と比べて明らかなスキル不足を痛感していたので、もっとスキルが高まったら違う景色が見えるのでは?という思いも一緒にあったと思います。
PTとして働く場合の9割以上は何かしらの組織に所属すると思います。
そうなると、PT云々の前に、職場との相性がとても大事!
現在4つ目の職場を経験している僕はそう思います。
やりたい気持ちがあるなら、クラスの友達と共に学び、愚痴り、学生時代を楽しみつつ、PTとして働いてみるまでは進んでいいのだろうと思います。
組織で求められる勉強量とか、知識は結構異なります。資格は一度取得できたら剝奪はされない(基本)ので、働いてみて感じる気持ちも大事にしてもらえたらと思います。
僕はPTを目指した動機(野球に関わりたい)とも、働きたいと実習前までに感じたフィールド(スポーツ整形)とも全く違うところ(訪問リハ)で働いていますが、結構QOL高めです。
向いてないことを自覚している「ととのう」くん(ネタバレあり)
ミステリというなかれの7巻で主人公が教師向いてないと言われるシーンがとても印象的でした。(ネタバレしますので嫌な人とんで)
なので、PT向いてないなと自覚している人が働いていても問題ないし、そういう人だからこと提供できる理学療法や、リハビリテーション的な支援はあると感じます。
②向いてない(かも)し、やりたくない場合
こっちだと大変です。毎日苦痛だと思います。職業選択の自由があります。
授業をする側がいうのは大変憚られますが、違う道筋を作るのも1つです。
ただ、「なんとなくそう感じる」のであれば、進路変更を急ぐ必要はないと思います。
アルバイトでも、相談でも、では「何がやりたくて、自分に向いているのか」という代案なくやめちゃうのは危ういな~と思います。
僕の同期や先輩・後輩の今
色んな人がいます。
・向いてないと実習時に何度も言われたが、今は普通にPTとしてバリバリの人
・最初の職場に今もいる人
・PTの魅力が分からんと迷ったりで、浪人を退学ギリギリまでしたものの、今はPTとして活躍している人
・PTになったものの、今は全くPTでない仕事についている人
・国家試験は合格したが、病院等でなく企業に就職した人
・起業して人材育成にと取り組んでいる人
・街づくりに取り組んでいる人
・PTの経験を活かして自宅サロンや整体を開いた人
・PTにダイレクトでない研究を大学でしている人
・在学中に仮面浪人し、医学科(医師)に転入。そのまま医師になった人。
・卒業直後はPTでなく、学生スポーツのトレーナーをしていたが、結婚前後にPTとしての勤務になった人
…
こうしてみると、PTはあくまでその人の1部。活かし方・働き方は多様だなと。で、たいていの人はHAPPYそうなんです。それが何より。
終わりに
質問してくれた方、同じように入学したものの違うかも?と感じている方。いかがでしたか。何かヒントになることはありましたか?
立ち止まっても、後退しても大丈夫です。気持ちが変わっても大丈夫。
陰ながら応援しています。
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