【書評】<キレない>子どもの育て方を読んで
を読んでの感想です。
子どもを持つ親なら、誰もがわが子の成長を願い、
キレまくっても経済的な成功を!というよりは、
お金に困ってほしくはないけど、それ以上に、
心優しく、人間関係豊かな人生を。
と思うのはないでしょうか。
そのポイントの1つは、
キレないこと
かと思い、読ませていただきました。
※ もとは、著者の水島広子さんの別の本
こちらをSNSで見て、気になって図書館行ったら、なかったので(笑
ここから下は、感想と内容一部をご紹介です。
キレるとは?
そもそもですが、キレるとは?何でしょう?
「我慢が限界に達し、理性的な対応ができなくなること」
と広辞苑にはあります。
これだけだと、キレるのは、「我慢が足りないから」
となりそうですが、筆者は違う見方をします。
子どもは「前ギレ状態にある。」
前ギレ状態とは?
怒りを自分の中にため込んだ状態
で、
いつキレてもおかしくない状態
といっています。
では、「なぜ前ギレ状態になる」か?
ここに、親の役目が出てきます。
一般的なコミュニケーションの流れは以下の通り。
意見が不一致
→怒り・不快(この感情は仕方ない)
→感情の表現、交渉
→理解・妥協
→怒りの解決
ところが、
意見が不一致
→怒り・不快(この感情は仕方ない)
→感情の表現、交渉
の次に
→相手からの一方的な意見の押し付け があると、流れが変わります。
→沈黙
→怒りの蓄積
→前ギレ状態
→(些細なことでも)キレる・爆発
これが続くと、
意見が不一致
→怒り・不快(この感情は仕方ない)
→感情の表現、交渉 からすぐに
→沈黙 となり、
→怒りの蓄積
→前ギレ状態
→(些細なことでも)キレる・爆発
となってしまう。
で、解決には、一番最初のコミュニケーションを取り戻すことなのですが、
この相手からの一方的な意見の押し付け。
子どもがよく体験したり、目・耳にすると、それしかできなくなると。
どこで目にするか?
1つが夫婦。もう一つが、親子 と。
んー。耳が痛いです。^^;
「一方的な押し付けは、育児の中では仕方がない。昔からそうだ。」
そう感じるかもしれません。
しかし、少子化・核家族化が進み、親しい大人が減ることで、モデルにする大人(親)の比重は増えていることも問題ととらえています。
この本、発行は2000年。18年前(2018年に書いてます)。
今、状況は改善されているか?むしろ、悪化してないか?
スマホが普及し、核家族・少子化は変わらず、ワンオペでゆとりあるコミュニケーションなんてとってられないという親御さんもいらっしゃるのではないかと。
真面目な親ほど、わが子には正しくしないと!と一方的な押し付けをしてしまうかもしれません。
「してはいけないことの注意」と、
「意見を言葉にして、違いを認め、理解しあうプロセス」は、
分けて考えて実行していきたい。そう感じました。
気になる方は、ぜひ本を読んでみてください。
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