【質問】訪問リハビリをしてお宅に伺う際に本人の要望と一緒に暮らしている家族の要望のどちらを大事にして取り組んでいますか?また、要望が違った場合どうしてますか?
マジか。
質問読んでで最初の感想はこれです。
質問くれたの1年生なんですよ。びっくりしました。
何にって、
①「本人と家族の要望が違う」という、ケースを想像できていること
②「どちらを大事に」という2者択一でないことを理解されていること
③大事にしていることは何?という質問は結構いただくのですが、もう少し突っ込んだ、かつ大事なテーマを聞いてくれたこと。
間違いなく、僕が1年生の時には聞くことのできない質問でした。天晴。
質問は次回の授業で端的に答えられるものには応えますが、訪問リハに携わっている方の意見も聞きたく。こちらに残します。
先に結論 絶対に本人・家族どちらかを優先はない。理想は本人だけどそうもいかないケースも多い
基本的には本人の意向を優先したいんです。僕ならそうだし。
ただ、
・様々な理由で本人の意思の聴取が困難
・本人の無理難題(対人関係的やら、医学的やら、まぁこれも色々あります)で、意向を通すのが社会的にいかがなものか
みたいなケースはあります。
そうすると、その状態で「一番困っている人の意向に沿う」という形になります。
書いていて自分で気づけました(笑)
「一番困っている人」が本人だったり、その周りだったりしてますね。訪問リハビリテーションとしては一番困っている人の支援になっていると思います。
なので最初の質問
「本人の要望と一緒に暮らしている家族の要望のどちらを大事にして取り組んでいますか?」のお返事としては、「より困っている方を大事に」ですね。
要望が違った場合
これも同じ基準軸で考えています。困っている人の支えとなるようにします。
ただこれだと「わしの希望と違うやないかい!」となる方もおいでます。
これ、困ります。そうなる前にしたいこととして、どちらの意見を聞く前に、
「双方の意見を第3者の立ち位置で整理する」
もよくやってる気がします。
「ご本人は○○と思ってる。一方一緒に住む△△さんは××だと思ってるのですね」
家族だと、「言葉の意味を同じにとらえてくれるはず」と無意識に感じて齟齬が起きていることがあります。
そのままヒートアップしたり、解決の方向に進まないことはよくあります。
下手に関われない場合もあるのですが、第3者が潤滑油のようになることで
双方の不満が軽くなることもあります。家族だけだと煮詰まるのよ。介護負担もあると余裕もなくなるし。
僕よりいいオイルになっている人はたっくさんいますが。
終わりに
いかがでしたか。
読んで良かった・共感だったら♡、
違う意見は是非コメントいただけると嬉しいです。
「PT」としてというより、困っているお家に関わることになった近所のおじさん的な立ち位置ですね。
見出し画像はchankinaさんのをお借りしました。ありがとうございます。