055『ぼっち・ざ・ろっく!』、そして『ガールズバンドクライ』!① 「序論、ヤマノススメとゆるキャン△と」
やっぱりこの二本を並行して論じなきゃならない。実は私のアニメライフ、ぼざろの頃とガルクラが放送中の今期、結構似てるから。
アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』が放送されたのは2022年秋。それはその年の春から第一期から再放送されたアニメ『ヤマノススメ』に転び、待ちに待った第四期の「Next Summit」を楽しんだ時期だった。実際見事な出来で二度目のあおいたちのパーティーの富士登山の青春に堪能し、原作マンガとともに私の大事な作品の一つになりました。
しかし同時期に放送されたぼざろ、初回はぼっちちゃんのコミカルさを楽しみつつも、それだけではないような感じはしたのです。それはOP、本編に比べてあまり過剰表現してないし、締めくくりが小さい姿で右、上手に歩くのも意味があるかもと察したからで。多分その時、ルーティンのアニメでないかもとも思った。
つまりきらら系の絵柄でも主人公とその状況が相互作用する、一般的な意味での物語になるのではないかと。その予感が当たったと思えたのが第三話、喜多ちゃんが帰ろうとするのをぼっちちゃんが転びながらも引き止める場面。みっともない格好で主人公に主人公させるぼざろに、作品としての凄味を感じたことを覚えています。
その状況は今期、2024年春も同じで。今度『ヤマノススメ』に相当するのが『ゆるキャン△』。絵柄もどういうアニメ、マンガなのかも『ヤマノススメ』を知って間もなく知ったはずですが、当時はヤマノススメに耽溺したくて敬遠してたのです。
でも私のヤマノススメ熱も昨年の春にようやく落ち着き、また新旧アニメを食する余裕が出来たのです。だから今年の一日目に早々に自然災害があったけど、『ゆるキャン△』の一期からの再放送については現実に根差してるので(二週遅れたけど)観る気が失せることはなかったのです。
実際、これだけ葛藤を描かないアニメも珍しいと、これがヒットするのも当然と思い、第三期、「SEASON3」を心待ちにしてたのです。そして実際のオンエア、制作会社は変わっても「ピンチはあってもドラマはない」ゆるキャン△らしさは健在で、毎週楽しく観てるのです。
『ゆるキャン△』、私の私見は以下のnoteで。
だから今期の私のアニメライフ、『ゆるキャン△ SEASON3』中心であることは間違いないのですが、『ヤマノススメ Next Summit』の頃の『ぼっち・ざ・ろっく!』のように、『ガールズバンドクライ』というとんでもない伏兵を観てしまったのです。
私自身は既にPVがあることを第一話の放送後に知った口ですが、その存在はサイトを立ち上げたことで知っていました。とはいえプロジェクトが結構前、アニメぼざろの放送前から動いてたこと、やっぱり第一話の後で知ったことです。だから殆どまっさらな状態で第一話を観ました。
事前情報としては制作が東映アニメーションで3DDGで描かれること。私もヤマトブームの洗礼を受けてるので、アニメはセル画(風)という偏見をもってるのでそれほど期待してませんでした。それでもあの東映アニメーション、東映動画がやるならと、題材がロックに関係なく淡い期待を持ってたのです。蓋を開けてみれば皆さんご覧の通り、正にロックなアニメなことに、ザ・スターリンの絶頂期をロック/パンクの基準にしてる小うるさい私から見ても、驚きを禁じ得ない第一話だったのです。