006 再度、『君は放課後インソムニア』に『ヤマノススメ』論
私の場合体調と執筆意欲は直結してて、会社休んで暇なのにnoteする余裕、というよりまとまった文章を書こうという気持ちさえ失せていました。今朝も咳がひどくどうしたもんかと思ったけど、それが病原体の最後の抵抗だったみたい。幸い新型コロナでもインフルエンザでもなく、朝の咳が止んでからは体調が復してると露骨にわかるので、明日からやっと職場復帰できそうです。
もともと男性にしては軽い方の57から8キロなのに空きっ腹に慣れてるから、体調維持に必要なカロリーを摂ってなかったらしく。だから病原体に付け入る隙を与えたと。方法が分かった今度こその七尾入り、万全の防寒体制で臨みますね。
さて本題の『君は放課後インソムニア』、アニメ二期決定の公式の発表も報道もないのですが、放送開始直後から視聴者の反応を見つつ、原作のオジロマコト、監督の池田ユウキ、シリーズ構成・脚本の池田臨太郎との二期に向けた打ち合わせは何回かあったはずで。もしかしたらアニメだからとオジロマコトが妥協し、よりハッピーエンドに見える結末にゴーを出したかも。しかし元旦に起こった能登地震で、一旦できたプランAは崩れたでしょう。原作では新入部員が入った後の天文部の物語はあまり描かれず、カメラマン伊咲ちゃんに焦点。その塩梅をアニメでどうするか、今となってはボツ案を知りたくなる。
しかしプランAはなぜ崩れたのか? それは天文台にしろカメラにしろ観るため/撮るための機械だから。手にふれる距離でも撮影の時は我が身を画角から消すことに。それはありのまま至上主義と思うのですが、山との違いが端的。文明の利器である天文台やカメラでは人間が使う能力/感覚は眼、指先、算術。一方で山では肉体としての人の機能全般と考えられ。
私はどうもマンガ/アニメでも現代文明批判が入ってるのが好みのようで、『ヤマノススメ』はもちろん『ぼっち・ざ・ろっく!』にもその存在を認識。「君ソム」も今の文明社会が不眠症で、それは苦しいことと解釈して好きになり。しかしそれを長所として天体観測に精を出すって何、という思いはあったのですよ。
そう、山をやること、山屋(やまや)、山ガールが手に入れてるのは元々の人の暮らしや有り様。日の出から活動して暗くなったら寝る形。古代にも星見の人はいただろうし季節を知るには星は打ってつけの手段というもの。しかしそれは選ばれた人間の仕事であり大多数の集落の人間は朝起きて夜寝ていたのでは。そして私は元からのエリートよりも大衆/庶民/市民から生まれるヒーローの物語が見たいので、ロマンチックな『君は放課後インソムニア』には『ヤマノススメ』が必要という意味。
想定してたテーマとの違いの甚だしさ…。
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