錦鯉ができるまで #2
前回6月19日に錦鯉「昭和三色」の選別をさせていただきました。
そこから1か月が経ち、7月23日に2回目の選別をするという連絡をいただいたので、見学に寄せていただきました。
小さな錦鯉の姿だった1か月前からどのくらい成長したのでしょうか。わくわく楽しみな気持ちで野池に向かいました。
この日も数万の錦鯉が綱の中を泳いでいました。上から眺めると、赤っぽいものと黒っぽいものがあり、色がばらばらに見えます。
前回と同様に、椅子に腰掛けて、錦鯉を何匹かすくい取り、一匹ずつ選別を行います。1回目は区別する視点が「黒か黄色か」というポイントでしたが、今回は「模様が出ている or 模様が出てきそう」ものを選び取っていく作業でした。(感覚なのではっきりしていないのですが、お手本となる作業を見聞きして丁寧に行なっていきます)
「いい模様が出るかなあ。」とか「これは可能性ある鯉なのか・・・?」など、色々なことを考えながら選別を続けます。
水分補給をしたり、タバコを吸ったり(私は吸いません。でも吸ってみたいとは思っています)、途中休憩をとります。たまに吹き抜けていく風が心地よいです。
体長が他の鯉と比べて倍以上大きく育ったものがたまに現れます。松田さんに聞いた話では、このように大きい体に育った鯉は良い柄になることは少ないそう。しかし、↓の鯉は模様も良さそうです。
これもたまに、錦鯉でないものがしれっと紛れ込みます。
ようやく選別をし終えて、次に別の池に向かいました。その池の鯉たちへの餌やりのためです。バケツに入った餌(魚粉)を池のふちから撒いていきます。勢いよく錦鯉が集まってガツガツ食べるのかなあと期待していましたが、たまに水面に数匹出てくるくらいで、食べにくる気配がありません。松田さん曰く、「足音がするので警戒して上がってこないのではないか」ということです。
池を後にして、次に虫亀(この鯉がいる池がある集落)にある「水源」の場所に連れて行ってもらうことに。
ゴボボボと湧き出ているのかなあ、とその場所の様子を想像しながらやぶを歩いて、水源へ向かいました。
水が出るところは見られませんでしたが、ここから運ばれた水を田んぼや養鯉池に活用されていることは間違いありません。こういうところを見ると、お米や錦鯉は100%山古志の素材でつくられているのだなあと感じます。
次の選別は来月のお盆あたりだそう。また見せていただきたいなと思っています。次回の#3を楽しみにしていてください。
読んでくださりありがとうございました。