一路一想 #26
−2023/08/06
8月6日に、桂谷(かつらや)集落の道普請(みちぶしん)に参加しました。
道普請とは、「道路の開設・修繕工事」(岩波国語辞典 第7版 新版)を指す言葉です。
昨日の作業では主に、集落の中を通る道路の草刈りや神社の周辺の枯葉集めなどを行いました。
集合時刻は朝の8:00。桂谷の集落センターが集合場所です。私が到着した時には参加者のほとんど全員が集まっていました。
その後、点呼をとり(久しぶりでなんだか新鮮)、各々が分かれて作業に入ります。分かれてすぐに色々なところから草刈りが稼働する音が聞こえてきました。
私は、集落の真ん中を通る坂道の下から歩き、道沿いに飛び出ている長い雑草を刈っていきました。8月ともなると草の茎は太く、丈が私の胸くらいの高さまで伸びたものもあり、地道な作業に骨が折れます。
坂を上がった後は「飯綱(いいづな)神社」の周りの草取りをすることにしました。神様が通る道が雑草だらけではいけません!という気持ちで黙々と引っこ抜きました⚡️
40分ほどすると、ぞろぞろと皆さんが集まり始め、神社の戸が開けられました。すると、ちょうどそこへ神主様も到着して、いよいよお祓いの準備に取り掛かるようです。
この日来られた神主様は、長岡市神田(長岡にも神田があります)の神社の神主様です。手際よく準備を進められていきます。
お堂の中の祭壇(という表現でよいのでしょうか)に備える物には種類や場所、順番が決められているそうです。邪魔にならないように控えめに「どういう決まりがあるんですか…?」と聞いてみました💧(かなり邪魔をしてしまいました)
物の種類と数によって置き方は変わりますが、今回の場合では次のように置いていくそうです。
準備が整ったところで皆さんにお堂へ入ってもらい、お祓いが始まりました−。
今回参加させていただいたのは桂谷集落の道普請でしたが、同日ほかでもそれぞれ作業に取り組んでいた集落がありました。今後もいろいろな行事に寄せてもらい、そこでお話を聞いていきたいと思います。
道普請についての記事はこれで終わります。読んでくださり、ありがとうございました。
【補足】飯綱神社について
・建立 平成6年8月13日
【エピソード】桂谷集落に参加したわけ
さきの戦争で亡くなられた方を祀る石碑が飯綱神社にあります。
よくしてくださるお母さんにこの石碑のことを聞いたときの答えー。
・名前が刻まれた16人のうち、顔と名前が一致するのは2人の男の人だけ。
・当時、2人は「優しいお兄さん」だった。
・1人は、自分が蜂に刺されたときに柿の渋を塗ってくれた。
・もう1人は木にブランコをかけて、一緒に遊んでくれた。
思い出のほか、当時の集落の様子(何処どこに梨の木や柿の木があった等)を話してくださいました。話を聞きながら私は、今ある集落は単に生活の場所であるだけでなく、一人ひとりの人生の歴史が刻まれた場所でもあるのだと思いました。この話を聞いたことに何か意味があると感じたので今回は桂谷集落の道普請に参加することにしました。