ロシア地誌
まずは大地形
東端に環太平洋造山帯、南部カフカス地方にアルプスヒマラヤ造山帯が通る。(新期)
中央やや西寄りにはウラル山脈があり(古期)
シベリア卓状地やロシア卓状地(安定陸塊)が見られる。
もう少し細かく小地形も含めて
山
ウラル山脈(古期造山帯) 東経60度と重なる。
カフカス山脈(新期造山帯) カスピ海と黒海の間。
アルタイ山脈•テンシャン山脈(古期造山帯) •••再生山脈
河川
東からレナ川、エニセイ川、オビ川という3つの大河が北極海に注ぐ。
→注目すべきは、流量が多い時期である。
いつ❓→5、6月。 いわゆる融雪洪水
ヴォルガ川はカスピ海へ。
湖バイカル湖は、断層湖。世界一深い湖•世界一の透明度
カスピ海は塩湖。バクー油田では原油が採れる →ヴォルガ川が注ぎ込む(河口は三角州)
アラル海は塩湖。
→ソ連時代、綿花増産のためにカラクーム運河を建設し、流入するアムダリア川から取水したことで湖が縮小。
塩湖=乾燥地域
ソ連時代•••コルホーズ(集団農場)、ソフホーズ(国営農場)による集団化、機械化、価格統制。⇒ 生産意欲の低下、非効率、災害などで生産不安定
現在•••個人経営や農業企業。耐寒作物(小麦、ライ麦、大麦、テンサイ、ジャガイモなど)
チェルノーゼム →黒海〜西シベリア低地のBS気候に分布。肥沃な黒色土。⇒世界有数の小麦地帯
東ヨーロッパ平原(ウラル山脈より西) →混合農業
北極海沿岸 →トナカイの遊牧
バルト海沿岸 → 酪農 (かつて氷食を受けている)
中央アジア→羊の遊牧、綿花栽培
シベリアの → 牛•羊の放牧、林業(タイガ)
永久凍土 →年間を通して地面が凍結。⇒高床式住居が見られる。(なぜ❓→暖房の熱などが伝わって溶けないように) ※大量のメタンが含まれているため、融解すると温室効果ガスとなり温暖化を促進。
自然の大改造
大植林計画…乾燥帯の灌漑
ボルガ=ドン運河…白海(北極海)、バルト海、黒海を結合
カラクーム運河…アラル海に注ぐアムダリア川から取水する運河を建設→アラル海に注ぐ水が減少し面積が1/4に減少。砂漠化、塩害などで健康被害が出ている。
※ダーチャ…郊外別荘の家庭菜園
木材の伐採量
アメリカ
インド 薪
中国 炭
ブラジル 材
ロシア
カナダ
針葉樹 →用材として利用
アメリカ
ロシア
カナダ
木材輸出
ロシア
小麦生産量
中国
インド
ロシア
アメリカ
カナダ
フランス
ウクライナ
小麦輸出量
ロシア
ウクライナ
社会主義時代
コンビナート方式•••遠隔地に分散する鉱産資源を水運•鉄道で結合
コンプレックス方式•••地域内の資源を合理的に利用
→輸送コストが高額、軍拡重視、労働意欲低下(私有財産×)、生活物資の不足、環境破壊⇒経済力低下
2000年以降•••原油/天然ガスの価格高騰⇒エネルギー資源の輸出国として経済発展
ロシア
チュメニ油田…ロシア最大の油田、パイプラインで各地と結ばれる
クズネツク工業地域…水力発電+森林資源→製材、パルプ、アルミニウム工業
モスクワ〜サンクトペテルブルク…ロシア最大の総合工業地域。自動車工業が発達
日本海沿岸…水産加工業(食品)
※※極東ロシアは、地下資源•森林資源に恵まれていたが、自然が厳しく、人口密度が低い。→日本に近く、共同資源開発やパイプライン建設が進められている(凍結中)
輸出
原油
石油製品
天然ガス
輸入
機械
自動車
医薬品
原油輸出
サウジアラビア
ロシア
イラク
原油産出
アメリカ
サウジアラビア
ロシア
ウクライナ
ドネツ炭田+クリヴォイログ鉄山⇒鉄鋼
クリミア半島…軍事基地(セバストポリ)→ロシアが併合、偶発的な戦闘が続く。
アゼルバイジャン
バクー油田による石油化学工業の発達→沿岸部は枯渇し、カスピ海海底油田を開発。
トルクメニスタン
カラクーム運河の建設で、綿花栽培が発達
カザフスタン
アラル海の面積が減少し、砂漠化が進む。
社会状況
歴史
1922年世界初の社会主義国家として形成。15の共和国からなる連邦制。
5ヵ年計画などの計画経済を推進→生産効率の低下、労働意欲の後退、軍拡で経済力低下
1991年、バルト3国が分離独立し、ソ連崩壊。⇒CIS(独立国家共同体)を形成
市場経済の導入⇒インフレ発生、民族意識の高揚などで混乱
言語と宗教
ロシア、ウクライナ、ベラルーシ…スラブ語派(インド•ヨーロッパ語族)、東方正教会
エストニア…ウラル語族、プロテスタント
ラトビア…バルト語派(インド•ヨーロッパ語族)、プロテスタント
リトアニア…バルト語派(インド•ヨーロッパ語族)、カトリック
中央アジア…アルタイ語族、イスラム教
カフカス地方…異なる宗教が混じり、民族問題が多発、油田利権争い…
ジョージア、アルメニア…キリスト教
アゼルバイジャン…イスラム教
紛争
チェチェン紛争…イスラム教を信仰するチェチェン自治共和国が分離独立を求め、テロを起こす。⇒パイプラインが通過する要所であり、ロシア政府は独立を認めない。
グルジア紛争
ナゴルノ=カラバフ紛争
最後に国名を覚えよう!
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