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取り調べの様子/逢坂誠二 790

午前4時30分の函館、まだ暗く、ちょっと大きな雨粒が落ちています。22度程度で、完全に季節が変わった感じです。日中も雨がちの天候で、予想最高気温は24度です。

1)取り調べの様子
大川原化工機を巡る冤罪事件:
国の許可を得ずに噴霧乾燥機を中国に輸出したとする外為法違反容疑で、2020年3月11日に大川原化工機株式会社の社長ら3人を逮捕したのですが、杜撰な捜査と証拠により、冤罪が明らかになった事件です。

その取り調べの様子が、昨日の東京新聞に掲載されていましたが、驚くべき実態です。以下は、昨日の東京新聞の記事を引用しながら書いたものです。

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今回の逮捕の理由は、生物兵器製造に転用可能な噴霧乾燥機を国の許可を得ずに輸出した容疑です。

これに対する社長らの主張は以下です。
「生物兵器製造に転用するには、機械を扱う人が細菌に感染しないよう内部を「殺菌」する性能が必要。大川原の機械はその性能がなく、国の輸出規制の対象にならない。」

ところが「供述調書計13通には、そのような主張はない。逆に輸出規制の対象になるとして「勝手に全て非該当と判定した」「国の許可を取らずに不正輸出を繰り返した」と容疑を認めるような記述がある」というのです。

供述調書作成は以下のように、驚きの実態です。

「偽って」「認識していながら」「ずさんに」など話してもいない文言が多く付け加えられている。『無許可で輸出した』という部分は、『許可が必要とされない仕様なので、結果的に無許可で輸出した』と(補足するよう)何回要求しても入れてもらえなかった。

取調室ではペンを貸してもらえず、調書の訂正したい箇所に印を付けられなかった。訂正を希望すると交換条件を付けられたり、一カ所訂正するたびに調書を取り上げられたりして、見落としや確認不足が起きた。

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日本の全ての取り調べが、こうだとは思いたくありませんが、これがつい最近発生した、取り調べや供述調書の現実です。

*話したことは書かれない
*話していないことが書かれる
*調書の訂正要求も通らない
*ペンを持たせてもらえないため訂正箇所も明示できない

最終的には、取り調べる側に都合の良い供述調書が出来上がるのです。

今回は、会社側が取り調べの内容を密かに録音していたために、供述調書の不正確さが浮き彫りになったといいます。

録音していないければ、今回の事件は、無実の罪(えん罪)になったかもしれません。

全事件での、録音録画をすることと、弁護人の立ち会いを可能としなければなりません。

また無実の罪とされた方々を救うための仕組み(再審法の改正)を実現しなければなりません。これは国会議員にしかできない仕事です。何としても実現させなければなりません。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【24年8月27日 その6212『逢坂誠二の徒然日記』7909回】

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