逢坂誠二の政経セミナー/逢坂誠二 #7614
【23年11月6日 その5917『逢坂誠二の徒然日記』#7614】
昨日、私の政経セミナーを終えて、上京しました。先週の予算委議論を終え、今週からは各種委員会が動き始めます。
夜明前の都内、弱い雨が降っています。星は見えませんが、ところどころ雲が切れています。気温17度。雨のち曇り、日中は25度の見込みです。
1)政経セミナー
昨日の政経セミナーには、多くの皆さんに出席頂きました。忙しい中、誠に有り難く心からお礼申し上げます。
藻谷浩介さんの話は実に示唆に富む話で、多くの方が頷いておられました。
以下、印象に残ったポイント。
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ドルベースで見た(つまり世界から見れば)、日本の名目GDPの最高値は、2012年の6.3兆ドル。この年の個人消費は2.9兆ドルで、これも最高値
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アベノミクスから2022年までは、大騒ぎした割にはGDPは伸びず昨年はGDP4.2兆ドルと大幅下落し、個人消費は1.9兆ドル
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アベノミクスによる異次元の金融緩和で、通過供給量は121兆円(2012年)から653兆円(2022年)と大幅に増加
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政府純債務残高も721兆円(2012年)から昨年より905兆円と184兆円増加
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株式時価総額は273兆円(2012年)から昨年は717兆円に増加
==以上==
つまり日銀が国債と株をたくさん購入し、株価をつり上げ、金利を下げ、円を安くし、さらに政府も多額の借金で公的支出を増やしたのですが、この10年間、個人消費は伸びていないのです。
つまりこれまでの政策では、お金が回らない、個人が潤っていないということです。
昨日も書いた通り、今の円安を是正する必要があります。そのためには金利の上昇を容認する必要がありますが、異次元の金融緩和などの結果、日銀が多額の国債と株を抱えているため、金利を上げられる状況にありません。金利が1%上がれば、政府の利払いは10兆円も増加するため、簡単に金利を上げられません。
今後、急激な円安になった場合に、政府はドル売り円買い介入をするものと思いますが、これは対症療法です。
つまりアベノミクスによって日本は金融政策を取り得ない状況にさせられたのです。アベノミクスの大きな罪です。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.11.6===
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