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農業政策を強化する(逢坂誠二の徒然日記)
【25年2月15日 『逢坂誠二の徒然日記』8081回】
昨夕、帰函し市内で幾つかの会合に出席しました。午前5時の函館、雪は降っていませんが路面が街路灯で光っています。雲がありますが、隙間から星も見えます。朝の気温は氷点下1度程度です。日中は晴れ、6度にまで上がる見込みです。
1)農業政策を強化する
昨日の日記で指摘したとおり、日本の農業に公的支援は不可欠ですが、「補助金依存」ではなく「成長戦略」としての支援が重要です。スマート農業、大規模化、6次産業化、輸出強化などを軸に、日本の農業を競争力のある産業へと転換する必要があります。
1. 競争力強化のための政策
(1) スマート農業の推進
【政策内容】
*自動運転トラクター・ドローン・AI管理システムの導入補助(機械購入補助、リース支援)
*農業データプラットフォームの構築(気象データ・土壌データの共有化)
*精密農業(AIが最適な水・肥料・農薬を計算)を普及
【期待される効果】
*労働力不足を解消し、生産効率を向上
*高品質・高収量の農作物を生産できる
なおスマート農業実現のためには、圃場の大区画化を含む基盤整備が重要
(2) 農地の集約・大規模化
【政策内容】
*「農地バンク」等の活用促進(耕作放棄地を大規模経営者に貸し出す)
*農業法人・企業参入の促進(法人経営の税制優遇、補助金支給)
*家族経営から共同経営への移行支援(大規模化することでコスト削減)
【期待される効果】
*大規模農業による生産効率の向上
*機械化・自動化が進みやすくなる
大規模化にあたっては、小規模農家、家族経営農家の意向も十分に尊重されることが重要
(3) 6次産業化(農業+加工+販売)の支援
【政策内容】
*農産物のブランド化・加工品の開発支援
*農家直販・ネット活用の促進(オンライン販売の支援)
*観光農業・アグリツーリズムの推進(農泊・体験型農園の拡大)
【期待される効果】
*農産物の付加価値を高め、収益性を向上
*農村地域の経済活性化
2. 持続可能な生産体制のための政策
(4) 有機農業・環境配慮型農業の支援
【政策内容】
*有機農業・低農薬栽培への補助(技術研修・認証取得支援)
*カーボンニュートラル農業の推進(CO₂排出削減のインセンティブ導入)
*土壌保全・水資源管理の強化
【期待される効果】
*持続可能な農業を実現し、環境負荷を軽減
*国内外での有機農産物市場の拡大
有機低農薬農業は、価格が高い、収量が少ないことにも留意
(5) 新規就農者・若手農業者の支援
【政策内容】
*初期投資の支援(農機具・設備費の助成)
*農業研修プログラムの充実(企業インターン・OJT研修)
*給料制農業の導入支援(農業法人化の推進)
【期待される効果】
*若手の就農者を増やし、農業の担い手不足を解消
*安定した収入が得られる農業モデルの確立
就労支援は急務。給料制農業も重要
3. 食料安全保障のための政策
(6) 必須作物の生産支援
【政策内容】
*コメ・小麦・大豆などの最低生産量と生産費を維持するための補償
*輪作・多様な作物生産の奨励
*緊急時の備蓄制度の強化
【期待される効果】
*食料自給率を維持し、輸入依存を減らす
*食料危機時の国内供給を安定化
補償のあり方は、市場価格との関係も含め丁寧な制度設計が必要
(7) 海外輸出の促進
【政策内容】
*農産物輸出支援(物流コスト補助、検疫緩和交渉)
*海外マーケット開拓支援(アジア・欧米市場向けの販促強化)
*地理的表示(GI)制度の活用(和牛・抹茶などのブランド保護)
【期待される効果】
*高価格帯の海外市場で収益を確保
*日本産農産物の国際競争力向上
*国内農産物不足時の安全弁
(8)共済・ 収入保険制度の充実
【政策内容】
*天候・市場価格の変動リスクをカバーする保険の強化
*農家が安定した収益を確保できる仕組みを整備
【期待効果】
*異常気象や価格暴落の影響を軽減
*農業の経営安定化
4. 科学技術・研究開発の推進
(9) 品種改良・ゲノム編集の活用
【政策内容】
*耐病性・耐暑性のある品種開発
*ゲノム編集技術の活用(規制緩和・研究支援)
【期待される効果】
*気候変動に対応し、安定した収穫を実現
(10) 食品ロス削減・流通改革
【政策内容】
*フードロス削減のための流通改革
*地産地消を促進する物流網の整備
【期待される効果】
*農作物の廃棄を減らし、持続可能な生産と消費を実現
5. 法制度の改革
(11) 農業法制の見直し:ここは未成熟
【政策内容】
*農地法の柔軟化は必要か?
*農協改革をどうすべきか?
【期待される効果】
*新しいビジネスモデルを取り入れ、農業の成長を促す
以上は、私案ですが、こうしたことを出発点にして、さらに政策を進化させて参ります。
【25年2月15日 その6384『逢坂誠二の徒然日記』8081回】
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