213回国会を終えて/逢坂誠二 #7843
【24年6月22日 その6146『逢坂誠二の徒然日記』#7843】
昨日、東京が梅雨入りしました。
昨夜帰函しました。午前4時、東の空が明るくなっています。雲が多めですが、青空も見えます。朝の気温16度程度です。朝のうちは晴れ、その後、曇り、予想気温は24度程度です。今日は満月です。月を愛でることができるでしょうか。
1)213回国会を終えて
昨日で、213回国会が事実上、終了しました。
今国会は、自民党の裏金問題に翻弄された国会でした。政治にまつわるお金の原則は、透明性です。しかし今国会では、自民党は、ただの一つも裏金の実態を喋ることはありませんでした。逆に政策活動費は、明らかにしないことの合法性がより強まる結果となりました。
結局は、自民党は裏金を今後も続ける判断をしたことになります。自民党所属議員が、何と言おうとも、年間10億円にも及ぶ裏金は止めない選択をしたのです。
このお金が、党勢拡大に使われるのです。3世、4世と世襲議員が多く、いわゆる地盤、カバン、看板が揃っています。その上に裏金という資金の裏付けがあります。我々とはこれほどの格差がありますが、だからこそ負けるわけには行きません。
地方自治法に国から自治体への指示権が盛り込まれました。1993年以来の分権の流れに逆行する、国の活力を削ぎ落とす内容となりました。この30年の分権への積み重ねが破壊される可能性があり、本当に残念でなりません。
今後、我が国では今以上に外国人の力を必要とする場面が増えます。国際社会から現代の奴隷制度と酷評された外国人技能実習制度が、育成就労制度へと変更になりました。外国人の方々の人権が本当に守られる制度なのか、相当に不安な部分が多いものとなりました。日本が外国の方々にキチンと選んで頂けるような内容へと進化させる必要があります。
食料農業農村基本法が見直されました。政府としてどのように1次産業を維持振興するのか、その理念や覚悟の伝わらない内容です。一方、食料の確保が重要であることを、多くの方に再確認させる良い機会になったものと思います。日本の1次産業を何としても守り、発展させなければなりません。
憲法審査会は、正直、意味の分からない、理解できないものとなりました。
総理は、自分の任期中の改憲を繰り返し強調します。それを受けてなのか、与党などが条文化を急ぐ発言をします。しかし国民投票の仕組みは、まだ十分に整っていません。こんな状態で改憲などができるはずがないのですが、改憲を声高に叫ぶのです。
また参議院での議事録を拝見すると、与党は衆院議員任期の延期に積極的ではありません。与党内の足並みも揃っていないのに、あえて条文化をするのでしょうか。
こんな状況で、改憲などができるはずはないのですが、期限を区切って改憲を煽る総理と衆院与党などの発言は、私には荒唐無稽なものに見えます。本当に憲法改正が必要だと考えているならば、もっと理路整然と落ち着いた議論を行うべきです。衆院憲法審は、私には理解できないことの連続でした。
岸田総理は昨夜の会見で、憲法改正について「賛意を得ることができなかったことは残念に思っている」と発言しましたが、条件整備もせずに改憲を叫んでいるのですから、賛意以前の問題です。
元日に能登半島地震が発生しました。亡くなられた方々に、改めて哀悼の誠を捧げると同時に、被災された皆さんにお見舞いを申しあげます。しかし政府の復旧、復興への取り組みが遅く、地域の先行きが見えません。発災後、半年以上も経過するのに、未だに予備費で対応しています。政府は補正予算を編成する気が全くないのです。公的なお金の使い方のルールが崩壊しています。
今国会について言及すべきことは、もっとありますが、とにかく人への投資、1次産業を守る、人口減少対策、これらに力を入れねばなりません。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.6.22===
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