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23年4月18日 その5715『逢坂誠二の徒然日記』(7412)

夜明け前の都内は、多くの雲が広がっています。気温7度。日中も曇り、気温は17度の見込みです。昨日も、函館市議候補の応援を行い、午後には今日の本会議、明日の委員会質問に備えるため上京しました。

1)国内の医薬品を取り巻く状況
国内の医薬品を取り巻く環境が厳しさを増しています。

「創薬力が低下している」
日本の科学技術力が下がっていることは、以前から指摘している通りです。加えて医薬品製造業における研究者は2015年に比較し 2022年は1割程度減少しています。コロナ対応ワクチン、治療薬を世界に先駆けて、日本で開発ができなかったのは周知のことです。専門家は、日本の製薬企業は先端分野において周回遅れとなっているとも指摘しています。

「未承認薬の増加」
欧米で承認されているが、日本で承認されていないいわゆる国内未承認薬の数とその比率が 2010年代後半から増加しています。2016年の国内未承認薬の数は117品目、だったのが2020年は176品目、未承認の比率でいうと56%から72%にまで増えています。

極端な言い方をすれば、欧米では救える命が、日本では救えないことにもなりかねないのです。未承認薬が増える理由として、日本の医薬品市場の世界シェアが低下していること、薬価が頻繁に見直され予見可能性が低下していることなどをはじめとして、様々なことが指摘されています。

「医薬品製造の課題」
小林化工、日医工などが承認手順と異なる工程で薬を製造した事に端を発して、国内で薬の流通が滞り、多大な影響が出ています。手順と異なる工程で製造した企業の責任は免れることはできませんが、日本では、そもそも製造コストと販売単価に乖離があるなど、医薬品製造のビジネスモデルが成り立っていません。日本の薬の価格と製造のあり方など医薬品製造の一連の流れを点検し、見直さなければなりません。

これ以外にも薬を取り巻いて、色々な課題がありますが、どれもこれも一朝一夕に解決できる問題でありません。薬剤師会をはじめとする薬剤師関係団体の皆さま、医薬品製造業界団体、厚生労働省などとも連携しながら、日本の医薬品を取り巻く状況を適切なものとするため粘り強く取り組んで参ります。

さあ今日も ブレずに曲げずに、確実に前進します。

===2023.4.18===
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