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地震のことはよく分かっていない/逢坂誠二 #7676

【24年1月7日 その5979『逢坂誠二の徒然日記』 #7676】
昨夜遅くにも能登半島で震度6弱の地震が発生しています。

夜明け前の函館、空全体に薄めの雲が広がっていますが、星は見えません。氷点下1度。日中は、雪時々晴れ、2度の予報です。我が家の周辺の雪はほとんどなく、舗装面が見えていますが、歩道面にはスケートリンクのようにツルツルの箇所が点在して、歩行に注意が必要です。とは言うものの気温の高い年初です。

1)地震のことはよく分かっていない
内閣府の防災情報ページ(https://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/jishin.html)
によれば、世界で起きているマグニチュード6以上の地震の約2割が日本で発生しているとのことです。さらに日本では、近い将来に発生する可能性が高い巨大地震がいくつも存在します。その中でも特に被害が大きいと予測されているのが、南海トラフ地震、千島海溝・日本海溝の地震、首都直下地震です。これらは30年以内に60〜70パーセントの確率で起こると予測されています。

もちろん今回の能登半島地震はこの予測には含まれていません。しかし現実には、激しい揺れが起こり大きな被害が発生しています。

今回、輪島市では地面が4mあまり隆起し、西方向に1m以上ズレたといいます。2020年からのこの地域での群発地震がどのようなメカニズムで発生しているのか、まだハッキリ分かっていません。従来の考え方では説明がつかないとも指摘されています。

地震のことはよく分かっていない。これが今回の教訓の一つです。

こうした分からない、分かっていないという事実をしっかりと受け入れることは、科学的に極めて正しいことです。

1975年、今回の震源に近い場所に珠洲原発の建設計画が持ち上がりました。結局は、この計画は実現しませんでしたが、もし建設されていたら何が起きたかと思うと空恐ろしくなります。

震度7を記録した志賀町には志賀原発があります。この原発の炉心建屋直下には活断層があると指摘されていましたが、昨年3月、原子力規制委員会は「敷地内に活断層はない」とする北陸電力の主張が妥当であると判断しました。

しかし今回の地震のことを思うと、原子炉建屋の直下に活断層があろうがなかろうが、危険な状態であることに変わりはないということです。

世界の地震の多くが集中する日本列島に原発を乱立させていることが大間違いなのです。

揺れるか揺れないか、分かっていないことを科学的事実として受け入れることが大切です。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.1.7===

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