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野生的魂祭

A K2C ENTERTAINMENT TOUR 2023 WILD SOUL CARNIVAL


横浜ぴあアリーナmm

2023年8月5日、米米CLUBのコンサートツアー「WILD SOUL CARNIVAL」へ参加してまいるました!
最終日にしようか、悩んだんですけど、最終日は映像化されるやろうなと思って、最終日前日にするました!


米米CLUBとは

いまさら言うまでもないとは思うんですけど、米米の紹介をしとかんと、令和っ子たちへ伝道できませんので、振り返ってみるましょう!
1982年、当時文化学院の学生で映像研究会の同士やったBON、ジェームス小野田、ジョプリン得能が飲みの席で「Tom Tom Clubみたいな名前のバンドを日本で作ったら」という冗談を言い合っとる中で「日本人なら米だ」というわけで、架空のバンド「米米CLUB」が誕生し、「わたしコシヒカリ」などの名曲が生まれ、そして消えるはずでした。
そう、あの男がどこからかこの話を掘り出してくるまでは…
と、これ以上お喋りすると、本題に入っていけませんので、詳しくは後日、「米米CLUB」っちゅう記事を書くます!

略歴

  • 1985年シングル「I・CAN・BE」とアルバム『シャリ・シャリズム』でメジャーデビュー

  • 1990年JALのCM曲になった「浪漫飛行」が100万枚超えの大ヒット

  • 1992年月9ドラマ主題歌「君がいるだけで」が200万枚超えの大ヒット

  • 1997年東京ドームにて『LAST SYMPOSIUM』をもって解散

  • 2006年再結成

その後も不定期にアルバムやシングルをリリース、ライブやコンサートツアーも開催しとります。とりあえず、これだけ覚えといてください!

コロナ禍を乗り越えて

2019年末からCODID-19が世界的に流行して、コンサートや舞台公演がキャンセルされる中、2020年には配信ライブ『OMUSUBI』、2021年には有観客ツアー『大芸術祭』と、いまでも現役で新しいことに挑戦を続けとるバンドです!
ただ、米米のライブと言えばやっぱり、一緒に歌って踊ることなんですよね。『大芸術祭』もコンセプトとしては前衛的な空間芸術を演出してはいましたけど、物足りなかったんちゃいますかね?
そして満を持しての『WILD SOUL CARNIVAL』では、声出し着席の「お願い」が撤廃されて、いつもの「お祭り」気分が戻ってきました!
この4年くらいの間、自粛に次ぐ自粛、ちょっとしたことにも気を遣って一所懸命生きてきた人類をことほぐ「野性的魂の祭典」です!

セットリスト(ネタバレ見たくない人類は次の目次へ)

  1. ジャングル大帝のテーマ

  2. 浪漫飛行

  3. 愛はつづいている

  4. 俺色にそまれ

  5. WE ARE MUSIC !

  6. 君がいるだけで

  7. SEREGETI(MACHIKO)

  8. 大草原(ヌーJO登場そして退場)

  9. 野生の女(SAYURIa.k.a.MINAKO)

  10. やっタンゴ・たっタンゴ(MARI&テキーラまさはる)

  11. BLOW IT UP

  12. いみじくも君は遠い彼方 海よりも深い恋なの(SUE CREAM SUE)

  13. WILD SOUL

  14. OH!

  15. Primitive Love

  16. Co-Conga

  17. どうにも止まらない

  18. Shake Hip!

  19. ときの旅路~REXのテーマ~

  20. 上を向いて唄おう

「俺色に染まれ」と「Co-Conga」、「ときの旅路」はお久しぶりの演目でしたね!
特に「ときの旅路」は、93年の映画『REX 恐竜物語』の主題歌で、ある意味「君がいるだけで」の後、ヒットソングを求められ始めた米米CLUB苦悩の時期が始まった転換点と言ってもええかもしれません。それも、解散、再結成、平成から令和へ、そしてコロナ禍と様々なことを経たいま改めて聴くと歌詞への向き合い方も単なる映画主題歌としてではなく、生命への賛歌に聴こえます!
あとは、毎度お馴染み寸劇コーナーであの名曲「どぶ」をちょびっと聴けたのも感動でしたね!

WILD SOUL CARNIVAL当日 

ツアーポスター

振り返ってみると、今回のツアー、先述のセトリだけでなく、体調不良で出演キャンセルになったフラッシュ金子の代打にジュリアーノ奈良部こと奈良部匠平が入るなど、90年代半ばのツヤツヤに輝いていた頃の米米CLUBを思い出させる瞬間がたくさんあるました!
今回のツアーのビジュアルイメージを見て、2012年の『米米倶楽部熱烈巡回公演 天然~NATURAL~』を思い出したんですけど、むしろSORRY曲よりもポップな定番曲が多くて、初心者さんに向けても間口が広かった気がするます!
もちろん、往年の名曲から、再結成後に作られた定番曲に、SORRYな新曲もふんだんに盛り込まれとったので、いつ行っても新鮮なお米が楽しめます!
8月5日の会場には、小学生くらいのちっちゃな人類から、おじいちゃん、おばあちゃんまで、ほんまに幅広い世代が集まっとりました!
これぞ、国民食ならぬ、国民的バンド米米CLUBって感じです!
コハクの席は2階の一番後ろで、ステージの上はほとんど見えんかったんですけど、音響はすごく良かったです。最終日の映像は例年通りWOWOWで放送されるみたいですし、サウンドを体感するにはええアリーナでした!
真ん前のお姉さんたちは、90年代にもライブ行ってたんでしょうね。すぐに懐かしの曲が流れると踊り始めとりましたし、お隣のお客さんは終演後感動で泣いとりました!
こういうバンドは、サザンか米米くらいちゃいますかね?活動休止期間を挟んどる分、米米の方がそれぞれの思いも深いかもしれません。どっちも学生バンドから始まって、国民的ビッグバンドになったっちゅうのは、もう、日本におけるビートルズやクイーンのような存在と言っても過言ではあるません!

テッペイちゃんことカールスモーキー石井が描くコンサートは、フレディ・マーキュリーがおった頃のクイーンが演出していた非日常のようですし、それをサウンド面でBONさんはじめ最高のミュージシャンたちが支えとるんですよね。コハクは、テッペイちゃんをイヴ・サンローランみたいな存在と考えとりまして、芸術家である石井竜也の頭の中にあるものを、職人集団が現実のものへと変えていく様は、オートクチュールのメゾンみたいです!

祭りの後

米米CLUBのライブは日本の「祭り」を現代的にアレンジした物なんですよね。神ジェームス小野田がまずそこに在って、祭祀を司るカールスモーキー石井(インチキ霊媒師、司会)、神楽を舞うSUE CREAM  SUE、祭り囃子を奏でるBON、RYO-J、ジョプリン得能、BE、またろう、MACHIKO、フラッシュ金子、そしてBIG HORNS BE、舞台を見上げる観客は、その祭りの観客として一緒に歌い、踊り、そして笑う。これが、「祭り」以外のなんでしょう?「ハレの日」なんですよね。
ええことも、悪いことも生きとる限りありますけど、「祭り」の間の非日常にはそういった雑事が介在することはあるません!「祭り」が終わった後に演者も、観客もみんなそれぞれの日常へ帰っていくんですよね。そして、「なんであんなバカなことやっちゃったかな?」と羽目を外し過ぎた自分を笑うとこまでが米米CLUBのライブです!
今後の活動は、いつも通り未定ですけど、ライブの最後にテッペイちゃんが「また遊ぼうぜ~」と言ってたんで、きっとまたどこかで会えるはずです!そんときまで、また一所懸命、頑張って生きていきましょう!
ひとまずは、『浪漫飛行 Tribute Album』とカラオケDAMの「浪漫飛行キャンペーン」が続きますし、9月には『WILD SOUL CARNIVAL』の最終日公演がWOWOWで放送されますんで、引き続き楽しんでまいるましょう!


コハクと豹次郎

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