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四国歩き遍路の記憶#013 11日目 2006.3.5 札所なしの日

こんにちは。
四国遍路の整理に挑戦中 とっつーです。

ここ数日、眠くて眠くてしょうがない…(-_-)zzz


2006/3/5(日)の概要

 天気:晴      14.8℃/3.9℃
 札所:-
 移動:徒歩 1.5km 電車 30km
 宿泊:丸米旅館(旅館)
 起床:6:00  就寝:22:00
 支出:10010円
観光日です。
科学を思い出し、その誘惑に負けたとも言えます。

図1. 移動の記録 2006/3/5(へんろ道全体)*1
今日も歩いてないけど!
図2. 移動の記録 2006/3/4(部分拡大)*1
今日も歩いてないけど!!

観光するゾ!

今日は観光すると決め、練ったプラン?はこちら↓
 ・朝 田野の町並みをみる
 ・昼 安芸で野良時計と岩崎弥太郎生家
 ・行けたら 赤岡で絵金
 ・移動は電車
 ・宿は行けたところで決める
歩かず電車にしたのはなぜだろう……荷物を背負い歩くことが嫌になったのか? 1日車に乗ったら遍路の感覚が抜け、日常に戻ったのか?観光しても、歩いた場合と同じだけ進みたいと思ったのか?

田野:水切り瓦と岡御殿

台風から家を守るため、軒を浅く壁に水切り瓦を設えたのがこの地方の特徴です。田野にはそんな建物が残っていました。(前日に通過した吉良川町は保存地区になっているので、もっと残っているはず)

水切り瓦の並ぶ蔵
住宅にも水切り瓦
もう一つ蔵

どの蔵も窓が小さく、ここが南国であると痛感します。ちなみに私の育った東北の蔵は、積雪時に出入りできる扉サイズの窓が普通です。

田野の本陣だった岡御殿には8時に入館しています。現在は開館9時らしいのですが…当時は8時だったのか。それとも早めてくださったのか…
本陣は、江戸時代、貴人の宿泊所に指定された所のことで、基本的には豪商や庄屋の家です。豪邸なんですが……東北育ちの感覚だと、家も門も蔵も低い!地を這うようです。柱も華奢です。暖かく、本当に台風が強い地域なのだと感じました。(東北は雪の重さがかかるので柱が太めです)

岡御殿
座敷からの眺め
とても贅を凝らした建物です
正座なら低さも気になりませんが…
立つと天井の低さが気になります
抜刀しにくいように低い、なんてことあるのかなぁ…

荷物を取りに宿に戻ると、仕出しの準備中でした。
物珍しくて眺めていたら、大皿にご馳走を盛り合わせる高知の郷土料理・皿鉢料理(さわちりょうり)は宴会に欠かせないもので、刺身を盛り付けた生物(なまもの)、お寿司を盛り付けた寿司、前菜からデザートまで全て盛り付ける組み物の3種類がある。と女将さんが解説してくれました。

皿鉢料理 の 組み物
有田焼らしき直径40cmほどの大皿にぎゅうぎゅう


安芸:野良時計、岩崎弥太郎生家 etc

安芸駅の物産センターで自転車を借り、野良時計、土居廓中(武家屋敷通り)、安芸城跡、文化博物館、岩崎弥太郎の生家…と観光して回りました。
野良時計は、時計が珍しかった明治中期に作られ、農作業する人々に時を知らせた時計です。家の主人が、輸入時計の解体・組立を繰り返して構造を理解し、自作したそうです。…ジサク( ゚Д゚)

野良時計
田畑の中心にポツンと立っていました
三菱財閥の創設者・岩崎弥太郎の生家
その辺りでは唯一残る茅葺屋根の家のようです
岩崎家の蔵
三菱のマークと水切り瓦がついています
岩崎家の内部
居室が畳敷き。そこそこ裕福な家だったようです

最後に、珍しいアイスを買ってみました。焼きナスアイスとみょうがアイス。みょうがは甘さ以外は無味でした。バニラすら感じません。焼きナスは焦げの混じったバニラアイスでした。

赤岡:おどろおどろしい絵金蔵

赤岡では、氏神様の夏祭の夜、芝居絵を描いた屏風を店先に飾る慣習があるそうで、その様子が再現展示されていました。この芝居絵を描いたのが江戸末期の町絵師・金蔵、略して絵金(えきん)です。
血生臭い絵が多く、薄暗い場所で見るとインパクトがありました。写真が載せられないので、興味の湧いた方は高知県観光情報Webサイトの絵金蔵のページを見てみてください。絵金蔵の公式サイトもありますが、画像の公開は観光サイトの方が多めです。

移動経路

図3. 2006/3/5 に歩いた「へんろみち」 *2
今日も歩いてないけど!!!

宿:丸米旅館(旅館)

閉館間際で絵金蔵に滑り込んだ時、実はまだ宿を決めていませんでした。何故か館の方がしきりと宿の心配をされるので、勧めてくださった丸米旅館にお世話になることにしました。歩き遍路は宿を決めていないことが多いのでしょうか?
家族経営で、ホッとする雰囲気の旅館でした。

牧野植物園を見つける

夜、明日の遍路道を予習していて牧野植物園という文字を発見します。牧野で植物といったら牧野植物図鑑! もしや牧野博士の植物園か⁉と調べたら大正解でした。明日・月曜は休園日のようです。
明日は植物園の手前まで行って、明後日は朝一でここを見るぞ~!!

★各図の出典★
図1〜図3はネットから図を借用し作成しています。
※1: 「四国遍路」 基本情報|日本遺産ポータルサイト詳細(PDF)を加工して作成
※2: 歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ | 聖地巡礼 四国遍路 | 回遊型巡礼路と独自の巡礼文化一括ダウンロード(PDF)を加工して作成

日記の原文

note記事を利用して手書き日記のデータ化もしているのですが、私的なものをフルオープンもどうかと思い、原文は有料化という鍵をかけています。
自分にしか分からない書き方の部分は、補足を付けてあります。

補足を書こうとして、調べ物へと発展していく……
でも、新たな発見があって面白い

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