拡張機能「LLuL」について
LLuLとは
今回もStable Diffusion automatic1111についての記事です
指定した部分にディティールを追加をすることができるLLuLを導入したので記録として残しています。
LLuLは、Local Latent upscaLerの略で、Stable DiffusionのWeb UI用の拡張機能です 。LLuLを使うと、生成した画像の一部分に対して潜在空間をアップスケールすることができます。
指定した部分にディティールを追加することができクオリティを上げる事が出来るようになります。
女性キャラクターのイラストを生成した場合、ドレスや髪飾りなどにもっと装飾を加えたいと思うかもしれません。そんなときにLLuLを使えば、その部分だけに潜在空間を拡大して追加で装飾ディティールを増やすことができます。
導入方法
LLuLは簡単にインストールできます。前回記事のLatent Couple extensionと同様のautomatic1111のExtensionsタブを開いたらInstall from URLをクリック。
URL for extension’s git repositoryに導入したい拡張機能のURLを入力するだけです。
今回は「https://github.com/hnmr293/sd-webui-llul」を入力しましょう。
入力したらInstallを押して数秒待ちます。
Install終了の文字が出たらautomatic1111を一度閉じ、Colaboratoryのautomatic1111の起動コードを一度止め、もう一度再起動後automatic1111へ入り直します。
これで項目が増え利用可能な状態になります。
利用方法
画像生成に使用するモデルとシード値を設定します。
モデルは好みや目的に応じて使い分けてください。
次に、「Generate Image」ボタンをクリックして画像を生成します。この時点ではまだLLuLは適用されていません。生成された画像からディティールを追加したい部分を見つけます。例えば、髪や目などです。
次に、「Enabled」というチェックボックスにチェックを入れてLLuLを有効化します。「Multiplication (2^N)」という項目は適用範囲の広さを指定するもので、「Weight」という項目は適用強度を指定するものです。「Multiplication (2^N)」は小さいほど範囲が狭くなり、「Weight」は大きいほど変化が大きくなります。「灰色の四角」という項目はマウスでドラッグして移動させることができます。これは適用範囲を示すものです。
これらの設定項目を調整したら、「Generate Image」ボタンを再度クリックします。この時重要な点は、前回と同じシード値・同じ呪文(テキスト)で画像生成しなければならない ということです。そうしないとLLuLの効果が正しく反映されません。
画像生成後、ディティールが追加されたかどうか確認してみましょう。「Compare Images」というチェックボックスにチェックすると前回と今回の画像比較することも可能です
注意点
LLuLは便利な拡張機能ですが、注意点があります。
範囲指定は厳密ではなく、範囲外の部分も使用するモデルによってはかなり変化することがあります。また、適用度を大きくしすぎると色味が変わったりノイズが出たりすることがあります。ウェイトはモデルによっても変化するので自身で少しずつ調整するのがいいでしょう。
またLLuLは、Stable Diffusionと比べてより多くの計算を必要とします。特に、GPUメモリやCPU時間が大幅に増加することになるのでメモリ不足でエラーが起きたりするので注意しましょう。
※この記事はBingチャットのサポートを受けながら書いています。
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