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【Season2-①】1991 芸能事務所

30歳になったらバンドはやめよう。29歳の時に大失恋をして、その時にふとそう考えた。あのフォークソングの歌詞にあるように「もう若くないさ」と思ったのだ。

そうして当時仕事をしていたライブハウスのスタッフからの推薦を受けて、ある会社にお世話になることにした。

西新宿のビルにあったその会社はいわゆる芸能事務所で、その事務所に所属するバンドのプロデューサーを引き受けることになった。

今はもう無い事務所だが業界的にはちょっと名の知れたところで、それは、数年前にあなの「ジャ◯ーズ事務所」からタレントを引き抜いたことで評判になったのだった。

辣腕というか剛腕というか、社長は一代で名を成した人でF県の出身、地元の名士でもあった。

事務所にはとても若いアイドルと言ってもいい女の子(俳優のお仕事を主にしていた)、そして女性シンガー、そして自分の受け持つことになったロック・バンドが所属していた。

この事務所にいた一年はそれこそ波瀾万丈、今までに経験したことのない経験の連続。芸能界の表裏、汚い面もたくさん知ることになった。今でも語りたい聞いてもらいたいエピソードはたくさんあるが、それはまた別の時に。

その時に学んだこと。

芸能事務所は基本、港区か中央区、新宿区にある。それがブランディングになっている。

タレント(それと船員、家政婦もそうだと聞いた)は労基法に縛られない。

副業に手を出す事務所は大抵ダメになる。

今はもう時代が違うんだろうが、バンドを売り出すには良いデモテープづくりがいちばん。

その辺を次回に話します。

回りくどいと思うだろうけれど、基本このnoteでは、音楽活動をする人ならどなたにも役立つ知識としての「真っ当なミュージシャンの在り方」を話していこうと思っているということはご承知おきください。

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