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アーティストサポートという仕事

これまで多くのアーティストの伴奏という仕事をしてきました。

長くやってきて感覚が麻痺しているのかもしれませんが、長く個人事業主、今は経営者として続けているので、この仕事が世間一般的に「特別」という仕事とは思っていません。

カフェを経営している方が「うちは特別だ」と思わないのと同じような感覚だと思います。
もちろんコーヒーの味で自信がある、という意味ではそれぞれのお店が「特別」感を持って経営されているとは思いますが。

日常生活で息子の同級生ママさん、地元の商業組合、レッスンの生徒さん、出会う人出会う人から「どうやってプロになるのですか?」と聞かれることが多々あります。

仕事仲間でギタリスト、ピアニスト、ドラマーなど多くの方がいて、それぞれがそれぞれの道を辿って今に至っているので、これが!という特別な意見はありませんが、ひとつに「環境」があったのは間違いありません。

神奈川県鎌倉市という場所で生まれました。
今では有名な観光地ですが、自分の子供の頃はそれほど多くの観光客が居た記憶はありません。

ただ、今横浜市に住んで思うのは、周りに一般的なサラリーマンが圧倒的に少なかったことは間違いありません。

小学校の帰りにいつも寄り道するA君のお家はお母さんがお医者さんで、いつもお父さんがお家に居てお菓子やジュースを出してくれたし、B君のお家は画家さん。やはりお父さんがいつもアフロヘアでお菓子を、C君のお家はたまにお父さんが居て外国のお菓子を出してくれるパイロットさん。ブラスバンドの先輩のお家は屋敷のような大きさで、当時はあまり気に留めていなかったけど、実はお爺さんが日本人なら誰もが知る詩人さんだったりと、

「毎日会社勤めで忙しい!」

というお父さんがあまり居なかったことが自分が音楽の道を進むことへの助けになったのかと思います。

という自分の父もテレビコマーシャルの録音をするエンジニアだったので、いつも昼頃に会社に行ってました。

純真無垢の子供が何か夢を決める時、一番近い両親の様子や育った環境から得ることは大きいのだな、と子育てをしながら息子の将来を楽しみにしています。

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