30年以上振りなのにバカなの…?
従弟から留守電のメッセージが残っていた。
小学生の時に会って以来だから、30年以上振りに声を聞いたことになる。
11月開業なのでお祝いの連絡でもしてくれたのかと思ったけど、メッセージを確認すると少し早口でイマイチ内容が聞き取れず、何やら急いでいるらしい感じなので直ぐに折り返しの連絡を行うこととした。
電話は2コールくらいで繋がったものの、お祝いのメッセージなど特に無く要件が一方的に話される。
どうやら違法なコトを継続して行っていて、それがここ最近厳しくなったので、報酬を払うから当方の士業としての名義を貸して欲しいといった内容。
もうなんて表現すればいいんだろう。聞くなり残念とかかな。
速攻で断ろうとも思ったけど、自分を紹介した別の従弟の手前、依頼内容が実現できそうか確認して再度折り返すということで電話を切った。
電話を切ってからの数秒は
「従弟であっても金のためなら利用するものなの?」
「30年以上振りであっても躊躇いなどはないの?」
「この話しが自分から漏れて親族内で信用を落とすとは考えないの?」
「自分が情けなくないの?」
「家族に顔向けできるの?」
と、なんだか寂しい質問ばかりが浮かんできて、自分の知らない期間で全く知らない人格になっていたと結論づけることとした。
従弟とは言え30年以上も会ってないので他人と変わるところが無く、断ることに何の躊躇いもないものの、自分の評価を落とすようなことはしたくないので、嘘偽りない理由を述べて断ることした。
「今回のような依頼には加担しないよう研修を受けている」
「違法な行為を行うことで懲戒や罰則を受ける可能性がある」
「そうなると実務を行えない期間が発生する可能性がある」
「その後も士業としての信用を失う」
「ひょっとすると資格剥奪となる可能性だってある」
と、話すと
『そうだよね~変なお願いしてごめんね~』って返答。
ハァ~
だったら最初から連絡してくんなよ!
しかも従弟だぞ!30年以上振りだぞ!
てかお前、バカなの…?
これから同じような依頼が何度かあると思うけど、自分が依頼する側には絶対に回らないよう、そして何十年も連絡をしてない友人知人親族に困って連絡をするような格好悪い人生を送らない人間になるよう強く誓う。