中東カタールのニュースサイトThe Peninsulaで、2024年7月23日に配信された記事の見出しで使われていました。
「スマート農場」とは、スマート技術(IoT、AI、センサーなど)を活用した効率的な農業を行う農場のことです。
「スマート」は、スマートフォン(スマホ)のスマートですが、これを置き換えるいい日本語はまだないようです。
中国語でsmartphoneは「智能手机」と言うようなので、無理やり漢字にするなら智能農場でしょうか。
そして、農心Nongshimは、あの「辛ラーメン」を製造販売している会社です。
なお、'to build' の 'to' は、予定を表します。
高校英語では、「be動詞+to do」の形で出てきます。
習ったのを覚えていらっしゃるかもしれません。
また、見出しではbe動詞は省略されます。
「見出しの英文の特殊ルールについて初めて聞いた」、という方は↓参照。
◾️'smart'を辞書で引くと
シンプルな単語ですが、辞書を引いてみると、「読む価値あり!」でした。
今回の見出しでの意味は名詞の
「1b 〈装置などが〉コンピュータ制御の,スマートな」です。
「体型がスマートな」を英語ではsmartではなくslimを使うことは知っていました。
しかし、
「人目を惹く、厳しい、強烈な」といった形容詞の意味や、
「痛む/痛ませる」という動詞の意味、
それに伴う「痛み、苦悩」といった否定的な内容の意味を持つ名詞の意味
があることは今回初めて知りました。
奥が深かったsmart。
語源辞典を見ると、「鋭い痛みを引き起こす」という形容詞がスタートだったようです。
◾️韓国の食品企業が、スマート農場のシステムをサウジアラビアに提供
高校の「探究」で、スマート農業について研究している人が以前いました。
その時の発表ではこの技術が進んでいるのはオランダだとしていたように記憶しています。
しかし、現在、韓国がこの技術を海外に売り込もうとしているようです。
記事の要約
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日本でも、次のように記事内容と同様の野菜工場や自動収穫機のような農機にスマート技術が活用され始めています。
人手不足・地産地消・気候変動への対応のために、農業分野での技術開発は今後さらに進める必要があるでしょう。
この魅力ある分野、農学への進学希望者は増えているのでしょうか。