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大人の学びを楽しむ

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退職してできた時間で「大人のまなび」をやっています。好奇心の赴くままに出かけ、社会とつながることも楽しい。わたし目線でレポートします。
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2024年10月の記事一覧

大阪・関西万博への見方が少し肯定的になった話 <後編その2>

<前編>での概要、<後編その1>での事例1につづき、<後編その2>では事例2の内容について紹介と私の感想をお伝えします。 これまでの記事はこちら↓から ◉事例2)「いのち」を大切にする社会を目指して―「いのち会議」と「いのち宣言」 発表者は、:堂目卓生(どうめ たくお) 大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)長です。 大阪大学 SSIってご存知でしたか? 私は初めて聞いたので調べてみました。 ↓ 公式ページの説明です。 要は、社会課題の解決をめざすこと

大阪・関西万博への見方が少し肯定的になった話 <後編その1>

前編↓につづき、後編では事例報告とパネルディスカッションの内容について、紹介と私の感想を。 プログラムは、この↓ようになっていました。 ◉事例1) 万博テーマ事業<いのちを高める>(クラゲ館)における共創・協奏の旅路と背後の哲学 万博のテーマ事業は、「いのち」をキーワードに8人のプロデューサーに委ねられています。 このうちの「いのちを高める」の担当である中島 さち子さんが事例1の報告者でした。中島さんのプロフィールは次のとおり。 すごい経歴の持ち主ですが、会場での印

地域活動を学ぶ連続講座@吹田 第5回「つながりを深めるコミュニケーション!」

◾️今回の概要 大阪府吹田市立市民公益活動センター愛称「ラコルタ」が開講している連続講座『eNカレッジすいた』の第5回(10月25日)に参加してきました。 今回のテーマは、「つながりを深めるコミュニケーション!」。 ホリスティック教育実践研究所 所長他をなさっている金 香百合(きむ・かゆり)さんが、 ・運営されている居場所「eトコ」の紹介 ・良いコミュニケーションのための「対話力」演習 をしてくださいました。 「すごい方に出会った!」というのが私の全体的な感想でした。

大阪・関西万博への見方が少し肯定的になった話@日本万国博覧会記念公園シンポジウム2024「協働・共創の万博をめざして」 <前編>

◉はじめに 「2025年 大阪・関西万博」、みなさんはどのような見方をされていますか。 私は次のような理由から、これまで良い印象を持っていませんでした。 しかしながら、このシンポジウムに参加し、私の見方は少し肯定的になりました。 これまでどのように万博が時代状況を反映してきたかを分析する「万博学」研究者の話からこの時代にあるべき万博の姿が見え、また、民族をはじめとする多様性や社会課題についての多様な立場の対話と交流の契機にしようとされている方の思いを知ったからです。

ジオパーク訪問記 No.1 支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別地獄谷 その4【登別地獄谷】編

ブラタモリで地球の成り立ちや地形に興味を持たれた方は多いでしょう。 私もその一人です。 退職して自由な時間を手に入れることができたので、自分の目と足で確かめるべく、訪問を開始することにしました。 🌏今回の訪問の概要 第1弾は、支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別温泉を巡りました。2024年10月中旬です。 北海道の公式HPによると、今回の訪問先で正式にジオパーク認定されているのは洞爺湖だけなのですが、 残りの訪問地も、大地や地形の壮大さ、普段私たちが暮らしている一般的な土地

ジオパーク訪問記 No.1 支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別地獄谷 その3【地球岬】編

ブラタモリで地球の成り立ちや地形に興味を持たれた方は多いでしょう。 私もその一人です。 退職して自由な時間を手に入れることができたので、自分の目と足で確かめるべく、訪問を開始することにしました。 🌏今回の訪問の概要 第1弾は、支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別温泉を巡りました。2024年10月中旬です。 北海道の公式HPによると、今回の訪問先で正式にジオパーク認定されているのは洞爺湖だけなのですが、 残りの訪問地も、大地や地形の壮大さ、普段私たちが暮らしている一般的な土地

ジオパーク訪問記 No.1 支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別地獄谷 その2【洞爺湖】編

ブラタモリで地球の成り立ちや地形に興味を持たれた方は多いでしょう。 私もその一人です。 退職して自由な時間を手に入れることができたので、自分の目と足で確かめるべく、訪問を開始することにしました。 🌏今回の訪問の概要 第1弾は、支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別温泉を巡りました。2024年10月中旬です。 北海道の公式HPによると、 ですから、今回の訪問先で正式にジオパーク認定されているのは洞爺湖、ということになります。 しかし、残りの訪問地も、大地や地形の壮大さ、普段私

ジオパーク訪問記 No.1 支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別地獄谷 その1【概要+支笏湖】編

ブラタモリで地球の成り立ちや地形に興味を持たれた方は多いでしょう。 私もその一人です。 退職して自由な時間を手に入れることができたので、自分の目と足で確かめるべく、訪問を開始することにしました。 🌏今回の訪問の概要 第1弾は、支笏湖-洞爺湖-地球岬-登別温泉を巡りました。2024年10月中旬です。 北海道の公式HPによると、 ですから、今回の訪問先で正式にジオパーク認定されているのは洞爺湖、ということになります。 しかし、残りの訪問地も、大地や地形の壮大さ、普段私

地域活動を学ぶ連続講座@吹田 第4回「居場所プランを考えよう!」

◾️今回の概要 大阪府吹田市立市民公益活動センター愛称「ラコルタ」が開講している連続講座『eNカレッジすいた』の第4回(10月12日)に参加してきました。 今回のテーマは、「居場所プランを考えよう!」。 第2回に続きコミュニティ・サポートセンター神戸(CS神戸)事務局長の飛田敦子さんが、 ・居場所プランの基本構成 ・ミニワーク〜居場所プランを考えよう!〜 ・居場所立ち上げ・運営のマネジメント について説明・ファシリテーションをしてくださいました。 居場所のプランを考え

アイヌを知るため二風谷とウポポイへ ③ウポポイ編 | 大人の学び

2024年10月中旬、日本の少数民族アイヌについて深めるため、北海道の平取町にある二風谷と白老町にあるウポポイに行ってきました。 ①概要編はこちら↓ ②二風谷編はこちら↓ この記事では、ウポポイで見聞きしたこと、感じたことをお話しします。 ウポポイ(民族共生象徴空間)は、アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターとして平成6年に整備の基本方針が閣議決定され、令和2年に開館した施設です。博物館として資料を展示するだけではなく、伝統芸能を披露したり、近い距離で民話を

アイヌを知るため二風谷とウポポイへ ②二風谷編 | 大人の学び

2024年10月中旬、日本の少数民族アイヌについて深めるため、北海道の平取町にある二風谷と白老町にあるウポポイに行ってきました。 ①概要編はこちら↓ この記事では、二風谷(にぶたに)で見聞きしたこと、感じたことをお話しします。 下の資料(2008年)によると、平取町二風谷は、「人口約500人、そのうちアイヌ系の人は約350人であり、北海道ではアイヌの人口密度が一番高いところ」とされています。 ※現在の二風谷ダム湖の下には二風谷の人たちが耕していた約100haの畑があっ

講演会「絵語りポトゥアの歌世界」@国立民族学博物館 | 大人の学び

2024年10月5日(土)、第553回友の会講演会「絵語りポトゥアの歌世界」に行ってきました。 みんぱく創設50周年記念特別展「吟遊詩人の世界」関連の内容で、 講師は、岡田 恵美 国立民族学博物館 准教授です。 講演後には、特別展の会場に移動して先生が担当された展示について説明していただきました。 講義の概要は、 …というものでした。 上の要約から省かれた点を補足すると、 ・調査対象としたノヤ(Naya)村は、インド東部バングラデシュとの国境に近い位置にある。 ・