キミアールの心情

あたしの名はキミアール・ディール。みんなからはキムって呼ばれてる。パートナーは魔角灯のジャッキー。あたしたちは戦闘の場面ではよく後方支援を行なっている。ジャッキーから伸びる鎖が結構遠くまで届くから、火炎瓶を投げつけるように攻撃することが多い。鎖にも炎を宿して炎熱攻撃したりもする。氷属性の魔力には強いけれど、水属性の魔力には歯が立たない。そんなあたしたちの魂の共鳴後の戦闘スタイルはそれまでとは変わる。ジャッキーは角灯から火かき棒と街灯を組み合わせたような杖状の武器になって、より強力な火炎放射を可能とするようになる。箒に乗るようにして空も飛べるし、移動手段としてはかなり優秀だと思う。ジャッキーとあたしの大技「フレアガイスト」は杖の先についたクリスタルの中の炎の爆発力を増幅させて、生成した炎に触れた対象を焼け焦がす。最後に相手が見るのは笑うゴーストの幻影。ジャッキーはかぼちゃが由来だけれど、あたしはあたしでハロウィンに関わるある事情を持っている。誰にも言えないけれど、その特殊な力のおかげで傷ついた体を癒すのが得意。大抵の怪我は治せるし、薬草の使い方だってよく知ってる。死神様の元では悪人たちと戦う日々で大変なんだけど、いつか別の国へ行って普通の子みたいな暮らしがしたい。戦うことには疲れてしまったからね。その時はジャッキーも一緒に来てくれたらいいけど。