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ソウルイーター二次創作

※この物語のテーマ

「魂の共鳴」という、人間に宿る聖なる力の成長の物語や、人類文明崩壊の危機に瀕して、人々が自身に宿す狂気や破滅願望と向き合う過程における、個人が全体のために存在するという他者性に関しての葛藤、苦しみのなかにあっても、最後まで人間的であるということ、狂気に打ち勝つための勇気を抱くにあたる少女たちの成長物語。



「人間が未熟の状態にあるのは、魂が弱いからではなく、他者の魂の波長を知らないと、自分の魂の力を使う勇気を持てないからなのだ。」



ソウルイーター:マッドネス
SOUL EATER : MADNESS


『心の刃を、解き放て。』




・はじまり


太古の宇宙文明時代、火星で人類の文明が繁栄し、大戦争の末に、生き残った一部の人類は月へと逃れる。火星は壊滅し、人は住めない状態になる。戦災を逃れ、月に定住した人類は、またもや月面で起きた戦争で滅ぶ運命にあった。そのような日々の中で、世界滅亡を願う孤独な少女「ルキ=アルテミス」がある日、狂気の力を発現し、月と魂を共鳴したことにより、月の魂を狂化して月文明を壊滅させた。それからしばらくして、地球という新天地にたどり着いた人類の生き残りのリーダーは、月の影響下で狂化し、全身の肉が削げ落ちた死神の姿となる。そして地球を司る天使として、地上に生きる人類の魂を管理することになる。月に取り残された少女、地上を管理する死神、人々と魔女たち。蛇を司る魔女「メデューサ=ゴーゴン」は、狂化した月と地球の魂を「共鳴」させることを目論む。魔女は人間の女性から子供をさらい、自らの従者として育て上げる。月の少女の生まれ変わりであるとされる少女「マカ=アルバーン」を発見し、自身の養子である「クロナ」と対立させ、魔武器「ソウル=エヴァンス」の魂の波長を介して、マカの魂を狂気覚醒させようとする。クロナ、ソウル、マカへと伝染していく狂気の波長は、遂に月の少女をマカの精神世界に顕現させる。月の少女は、マカの精神世界に現れ、彼女の心に深い闇を植え付けた。そして地球を司る死神は、人類の魂を浄化するため、地上の民を自らの管理下に置いていた。マカたちは、メデューサの陰謀に気づき、地球を狂気から守るために立ち上がる。一方で、魔術師ノアをはじめとした魔術師たちは、アストラル界の支配権を争い、魔女たちと激しい交戦を繰り広げていた。死神の元で働く者たちは、人類に侵食しつつある狂気を浄化し、魂を高次元へと導くために奮闘していた。物語は、鎌職人マカ=アルバーンが、月の少女ルキ=アルテミスの苦しむ狂気を浄化し、地上人類の希望を取り戻す瞬間に至る。そして太古より繁栄する地底文明と交流することで、新たな未来への扉が開かれる。地球と月、人間と魔女、生と死が交錯するなか、物語は壮大なクライマックスを迎え、未知の冒険へと続いていく。

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