ヒーロの心情

僕の名はヒーロ。本名はすごく長いから、そう名乗ってる。ヒエロニスムよりかはその方が覚えやすい。パートナーも決まらない弱者職人だけれど、僕は最近聖剣と出会った。持ち主の不在する魔武器なので誰にでも扱えるかと思って試しに岩から引き抜いてみた。そうしたら現れたのは黄金色に輝く聖獣グリフォンなどではなく、純白のライオンのような足を持つ珍獣だった。長すぎる帽子にむかつくステッキ、何を話しているのかもわからないくらいには暗号を駆使して人語を操っている。普通の人ならこんなおかしな魔武器を使うことなんて諦めるはずさ。でも僕は幸か不幸かパートナーがいない。そこにシンクロニシティを感じて聖剣士になってやろうじゃないかって思ったんだ。聖剣は光を魔力の属性として持ち、強力な光線を放ったり、剣の形をした光の集合体を宙に浮かせて矢のように一斉に放つこともできる。キッドくんを助けに行く時に僕が誰にも呼ばれないうちに地上に降臨し、鬼神の魂が具現化した霊的存在を光の剣で囲った。でもそれはフェイクで本当はその霊的存在は鎌職人マカ＝アルバーンで、僕は鬼神によって幻覚を見せられ、危うく仲間を聖剣の力で葬り去るところだった。たまたまマカが鬼神の操る幻覚の影響を受けない体質だったから僕らは切りつけ合うことはなかった。原作では登場回数がなかったけれど、ゆまくんの改編版ソウルイーター・マッドネスでは活躍したいな。