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SOUL EATER : MADNESS あらすじ

※この物語のテーマ

「魂の共鳴」という、人間に宿る聖なる力の成長の物語や、人類文明崩壊の危機に瀕して、人々が自身に宿す狂気や破滅願望と向き合う過程における、個人が全体のために存在するという他者性に関しての葛藤、苦しみのなかにあっても、最後まで人間的であるということ、狂気に打ち勝つための勇気を抱くにあたる少女たちの成長物語。

「人間が未熟の状態にあるのは、魂が弱いからではなく、他者の魂の波長を知らないと、自分の魂の力を使う勇気を持てないからなのだ。」

何のために生きるのか。何ものかのために生きる。しかし、何ものかのために生きることを通して、自分のために生きる。しかし、自分のために生きることを通して他者のために生きる。しかし、他者のために生きることを通して人類のために生きる。ところで、人間は肉体の愛を通して子どもを生むことがある。そのことを通して、再び、他者のために生きる。そして、再び、人類のために生きる。ところで、人間は死ぬ。さらに再び、死ぬことを通して、他者のためと人類のために生きて死ぬ。総じて、奇矯な言い方に聞こえるだろうが、何のために生きるのかといえば、死ぬために生きるのである。

月を浄化するために、クロナは自らを犠牲にした。浄化された月の波長を受け取ったマカの放つ真の魔女狩りによって、メデューサはその魂ごと消滅した。

これが物語の結末である。「私には存在する権利があるのかという問い」は、「自然に反する問い」、「自然の自明性に反する問い」、「久しく抑圧されてきた問い」、「軽率にも「狂気」と呼ばれるような極端なところまで遡行する問い」である。

正気を取り戻したクロナはルキとの対話を通じて、月を元の状態へと帰化させることに同意した。それは母であるメデューサの意に反する選択だ。母の陰謀を止めるため、クロナはマカの精神世界内で遭遇した月の少女ルキと魂を共鳴した。狂鬼ラグナロクからの呪縛を解かれたクロナは、ルキによって浄化された自らの魂を月に捧げた。マカは浄化された月の魂の波長を受け、黄金色に輝く真の魔女狩りを発現させた。

ソウルに響き渡る黒血の音色は、かつて狂気に苦しんでいた頃のクロナがマカに負わせた傷を想起させた。

ソウルイーター:マッドネス
SOUL EATER : MADNESS

『心の刃を、解き放て。』

・はじまり
太古の宇宙文明時代、火星で人類の文明が繁栄し、魔法大戦争の末に、生き残った一部の人類は月へと逃れ、火星は壊滅し、人は住めない状態になる。戦災を逃れ、月に定住した人類は、またもや月面で起きた戦争で滅びる運命にあった。そのような日々の中で、世界滅亡を願う孤独な少女ルキ=アルテミスがある日、狂気の力を発現し、月と自身の魂を共鳴したことにより、月の魂を狂化して文明を堕落、壊滅させた。それからしばらくして、地球という新天地にたどり着いた人類の生き残りのリーダーは、月の影響下で狂化し、全身の肉が削げ落ちた死神の姿となる。そして地球を司る天使として、地上に生きる人類の魂を管理することになる。月に取り残された少女ルキ、地上を管理する死神、人々と魔女たち。そして蛇を司る魔女メデューサ=ゴーゴンは、狂化した月と地球の魂を共鳴させることを目論む。

現代になり、メデューサは人間の女性から子供をさらい、自らの従者として育て上げる。月の少女の生まれ変わりであるとされる少女マカ=アルバーンを発見し、自身の養子であるクロナと対立させ、魔武器ソウル=エヴァンスの魂の波長を介して、マカの魂を狂気覚醒させようとする。クロナ、ソウル、マカへと伝染していく狂気の波長は、遂に月の少女をマカの精神世界に顕現させる。月の少女は、自身の未来の姿であるマカの精神世界に現れ、彼女の心に深い闇を植え付けた。そして地球を司る死神は、人類の魂を浄化するため、地上の民を自らの管理下に置いていた。マカたちは、メデューサの陰謀に気づき、地球を狂気から守るために立ち上がる。一方で、ノアをはじめとした魔術師たちは、アストラル界の支配権を争い、魔女たちと激しい交戦を繰り広げていた。死神の元で働く者たちは、人類に侵食しつつある狂気を浄化し、魂を高次元へと導くために奮闘していた。物語は、鎌職人マカ=アルバーンが、もう一つの姿である月の少女ルキ=アルテミスの苦しむ狂気を浄化し、地上人類の希望を取り戻す瞬間に至る。そして太古より繁栄する地底文明と交流することで、新たな未来への扉が開かれる。地球と月、人間と魔女、生と死が交錯するなか、物語は壮大なクライマックスを迎え、未知の冒険へと続いていく。

・月の少女「ルキ=アルテミス」
地球へ流れる狂気の力を増していく中で、一部の地球人との魂の共鳴能力という新たな力を手に入れる。彼女はシゾイドパーソナリティを持ち、クロナの黒血を通じてソウルに狂気を伝染させ、彼とマカによる魂の共鳴によって、ふたりの精神世界に現れる。月を狂化させた彼女は、現在と過去の月を司る女神としての使命に囚われ、破滅した月にただ一人取り残された堕天使として孤独な魂の旅を続けている。黒いドレスを纏った姿は、自らの生まれ変わりであるマカに酷似しており、マカは彼女が月の発する狂気の波長を受けた結果に誕生した存在であることを示唆する。人類の宿す狂気と深いつながりを持ち、狂気に落ちた者の精神世界に幻影として現れる。マカがソウルと魂の共鳴を通じてアストラル体を狂化させると、マカはルキによく似た堕天使の姿に変貌する。物語が進む中で、ルキは自らの過去と現在、そして未来に向けた葛藤を抱えながら、人類との対決や共闘を通じて、新たな一歩を踏み出すことになる。

・蛇を司る魔女「メデューサ=ゴーゴン」
その冷酷な魔力と毒を調合する巧みな能力を以って、月に宿るルキの魂の波長を全人類と共鳴させ、地球文明を滅ぼそうと画策している。狡猾な策略で人類を深い狂気に誘導しようとするメデューサの陰謀に立ち向かう中で、マカにとっては最大の敵となり、彼女を倒すことが物語の重要な課題となる。メデューサは多くの蛇の魔獣を従え、地獄蛇ヘルや世界蛇ヨルムンガンドなどがその脅威的な軍勢を形成している。彼女自体も半分が人間、半分が蛇の姿をした異形の存在で、その姿は畏怖と混沌を引き起こす。物語が進展する中で、マカと仲間たちはメデューサとの壮絶な対決に挑むことになる。しかしこの戦いの先には、月の少女ルキとの更なる闘いが待ち受けていることをマカたちは知ることになる。

・それぞれの「からだ」
アストラル体は通称魂体で、心を核に持ち、四大元素を源流とする魔力属性が存在する。狂化や魔眼覚醒によってその力が高まり、魔法や異能力を発揮する源となる。エーテル体は霊体で、生命力を宿す。肉体を形成し、魂や肉体に受ける外傷を治癒する役割を果たしている。エーテル体の力が強いほど身体能力が向上し、眠りの間には魂とアストラル体が乖離して、エーテル体は肉体に留まる。また魂は自我や人間存在の源泉であり、心の核をなしている。波長が流れており、人間はこの波長を一致させることで魂が同一化(魂の共鳴)する。魔力回路に波長を浴びせて魔力を解放することも可能。魂が月の影響下で狂気覚醒すると鬼神となり、異常な力を発揮する。一方で、魂が純化すると、特別な存在である聖人となり、神聖な力を宿し、新たな可能性を切り拓くことができる。この聖人たちは物語において特別な役割を果たすことになる。まとめると、エーテル体は霊を核に持ち、生命力(形成力)を司る。アストラル体(感情体)は心を核に持ち、情緒を司る。そして魔力はアストラル体に流れる。魂は自我で、理性を司る。霊獣とエーテル体を同化している魔術師の少年は生命力が強く、なかなか死なない。アストラル体を鬼に支配された少女は、肉体を鬼と同化しているので斬撃が通用しない。少女たちは他者と魂を共鳴(同一化)して、それぞれのからだを純化させることで、月由来の狂気を魂の波長で浄化する。マカは魂を共鳴したり、小鬼にアストラル体を侵食されて狂化したり、魔女にエーテル体を肉体から解離させられて瀕死状態に陥ったりと、さまざまな体験をする。

・魔剣士「クロナ」
両肩から3、4本目のラグナロクの腕を生やし、3刀の剣で戦う「阿修羅」という悲鳴共鳴の際に使用する能力を持つ。また獣化することで、クロナの体を頑丈なラグナロクの肉体で覆い、巨大な羊のツノが生え、上半身が狂鬼、下半身が蛇の形をした異形の姿で戦う。さらにピンクの地毛が地面まで伸びる。また「暗黒の叫び」は周囲の魂を狂化させ、健全な魂の持ち主の動きを僅かに封じる。クロナは狂鬼ラグナロクと悲鳴共鳴したり、鬼の肉体を魔武器化する独自の力を持っている。クロナの狂気の波長により、狂気融合、狂気伝染、そして狂気吸収などの異能力を駆使する。また、クロナは黒血化と呼ばれる狂化の応用魔術を操り、戦闘においてその恐るべき力を発揮する。クロナはメデューサによってさらわれた赤ん坊の成長した姿であり、自分を捨てた親に対する深い憎悪を抱いている。実は、本当の母親はメデューサによって殺害された過去を抱えており、この因縁が物語においてクロナの運命を大きく左右する。クロナの戦闘スタイルは、魂の共鳴を基本とせず、ラグナロクとの悲鳴共鳴によって狂化して戦うことが特徴的。クロナの独自の技術として、「阿修羅」や「獣化」など、その異能力を駆使して敵に立ち向かうことが多い。狂気を取り込むことにより、アストラル体の力を次第に増していき、クロナは物語の中で自らの存在に向き合っていくことになる。そしてラグナロクは、狂気の力を覚醒させたクロナの魂を喰らうことで、新たな鬼神として地上に降臨する。

https://note.com/ohnewarum_/n/n11f2dc680618

・地獄蛇ヘル
メデューサのしもべとして、幽霊船ニーズヘッグに宿る。ヘルは巨大な羽を広げて上空を進むことができ、その威容と力強い存在感で周囲に畏怖を与える。特筆すべきは、ヘルが船である幽霊船ニーズヘッグと魂を共鳴し狂化する力だ。またクロナとの悲鳴共鳴連鎖により、ヘルは黒血の軍艦へと変身する。この変身によって、船体は恐るべき力を増して、戦局を有利に進めることができる。ヘルはメデューサのしもべとして、物語の中でクロナと交わる因縁や戦いにおいて重要な役割を果たすことになる。冥界「ヘルヘイム」の支配者。

・狂化
アストラル体の作用によって魂を狂気で覆い、強力な魔力を引き出す現象。物語において、誰の中にも微細ながら月由来の狂気が流れていることが示唆される。これにより、個々のキャラクターが異能力や変容を経て進化し、例えば魔武器化、黒血化、獣化などの異なる狂化の形態が表れる。月が狂化したことによって人類が狂気を根源とする能力を発揮するようになった。この狂化の要素は物語において重要な駆動力となり、キャラクターたちが自らの力を解放し、限界を乗り越えるきっかけとなる。狂化が物語の進行にどのような影響を与えるか、そしてキャラクターたちがその力をどのように制御し、活かしていくのかが、物語の興奮と深みを生むことになる。(合言葉→心の刃を、解き放て。)

・死神の息子「デス・ザ・キッド」
不死の体を持ち、エーテル体が覚醒することで肉体が滅びることがない特異な存在。キッドは致命傷を負っても、魂の力を消費することで治癒し、魂が存在する限り死ぬことはない。魔道具「ザ・ライン・オブ・サンズ」は、魂を擬似的に純化させ、高度な魔力放出を可能にする。これにより、キッドは特殊な力を行使し、物語において重要な役割を果たす。キッドは、ノアによって異次元に閉じ込められ、かつての阿修羅の元パートナーである、封印され狂化したヴァジュラの魂に肉体を奪われる。エイボンの書より顕現したのちに、彼の身体はヴァジュラに乗っ取られ、瞳はモスグリーンに輝き、白髪の異形の姿へと変貌する。そしてマカと激しい戦いを繰り広げる。この出来事が物語において、キッドの運命と物語の進行に大きな影響を与えることになる。

・魔珠ヴァジュラ
キッドの身体に宿り、三種の神器(→魔珠)の力によって、高レベルの光線を手から放つことができ、飛翔することが可能。ヴァジュラは常に狂化状態で戦い、その強大な魔力属性は「光」。ヴァジュラは特に、元パートナーの阿修羅と自分を見殺しにした死神に対する強い憎悪を抱いている。この憎悪がヴァジュラの力を更に増幅させ、物語において激しい対立や感情の葛藤を引き起こす。ヴァジュラの存在が物語においてどのような影響を与え、どのような運命に翻弄されるのかが注目される。瞳はモスグリーン、白髪。

・鎌職人伝統の大技
マカの技は多岐にわたり、魔女と狂気に立ち向かう力強い能力を持っている。

  1. 魔女狩り:魂の共鳴時に発現し、一定のレベルにおける悪しき魂や狂気を滅する技。魂が共鳴することで、魔女や狂気に立ち向かう強力な力が具現化される。

  2. (黒い)魔女狩り:狂化時に使用可能な技で、あらゆるレベルの魂を滅する力を持つ。これはマカが狂化した状態で発揮され、より強力な敵への対抗手段となる。

  3. 真・魔女狩り:魂の聖化した際に発現し、ソウルの魔武器化した刃が月色に輝く特別な能力。マカの力は月と共鳴し、「月の意志」を相手に反映させる。ただし、狂化した月の状態では真の力を発揮できない。退魔の波長によって浄化された月の魂は、高次元における新たな魔女狩りを発揮する力を持つ。

これらの技によって、マカは様々な状況で魔女や狂気に対抗し、物語を進展させていくことになる。

・純化
純化は、魂が浄化された状態で、高度な魔力放出を実現する特別な魂を指す。この純化された魂は、聖獣グリフォンの強く求める存在であり、物語の中で重要な鍵となる。物語において、聖剣使いヒエロニムス(ヒーロ・ザ・ブレイヴ)がこの純化された魂を求めて利用し、魂が聖獣の餌食となるという出来事が起こる。純化した魂の波長は狂気を滅する力を持ち、物語の中で純化の概念は高次元の存在、「黄金の果実」として表現される。純化は物語において重要な要素であり、魂の浄化と高次の力を具現化することで、登場人物たちがさまざまな試練に立ち向かっていくことになる。

・聖剣エクスカリバー
三種の神器(魔境テスカトリポカ、魔剣エクスカリバー、魔珠ヴァジュラ)のうちの一つ、「つるぎ」を宿す聖獣グリフォンの魔武器化形態。エクスカリバーは光の魔力属性を宿す、三種の神器の一つ。この聖剣はグリフォンが魔武器化しており、歴代の聖剣士の魂を浄化し、黄金の果実が実る際には剣士の魂を食らうことで魔力を高める。ヒエロニスムの物語において、エクスカリバーは重要な役割を果たす。その姿は、黄金のワシと純白の獅子を合わせた、力強く美しいもので、全高約6メートルの存在感を放つ。この聖剣は物語のクライマックスで力を発揮し、魂の浄化や黄金の果実の実りを通じて、物語の運命を大きく変えることになる。

・蛙の魔女「エルカ・フロッグ」
エルカは、パートナーとしてピパピパの魔獣オタマジャクソンを持っている。エルカは魔獣の背中の窪みから大量の小型オタマ爆弾を生成し、その魔法の力を操る。エルカの魔力属性は紫色の炎を発する炎で、得意とする魔術は演算魔法。特筆すべきは、エルカの高い敏捷さで、演算魔法を応用して空気の分子を弾みのある泡に変え、それを利用して空中を跳ねるような高速な移動ができることだ。この特異な能力によって、彼女は戦闘や脱出時において独自の戦術を展開する。エルカと彼女の魔獣パートナー、オタマジャクソンの組み合わせは、物語においてユニークで魅力的な要素を加え、彼女の登場が物語に新たな展開をもたらす。

・鼠の魔女「ミズネ」
ミズネは、指先からピンクの閃光のレーザービームを出現させ、それに触れた対象を切り裂く特異な能力を持つ。また、自身をドブネズミに変身させ、20の分身を作り出すことができる。この分身はネズミが20日で増えるという特性に由来している。ミズネの得意とする魔術は分離魔法であり、これによって出現させた分身と共に戦闘し、敵を撹乱することができる。魔力属性は無いが、その特異な能力を活かして柔軟かつ奇想天外な戦術を駆使する。ミズネの存在は、物語において戦闘や謎解き、戦略的な局面で新たな展開を生み出す。

・蜘蛛を司る魔女「アラクネ=ゴーゴン」
アラクネは、大魔術部隊アラクノフォビアを指揮する力強い存在。アラクネは数々の魔物や魔術兵を従え、その配下には魔凶器ギリコ、吸血鬼モスキート、魔人、魔道具兵、魔獣などがいる。アラクネは解離魔法のエキスパートであり、体外離脱し、相手の身体を乗っ取る能力を持っている。また、相手を昏睡状態に陥らせ、魂からエーテル体を引き離すことができ、これにより相手は仮死状態に至る。アラクネの登場は物語において強力な敵勢力となり、彼女が率いるアラクノフォビアが主人公たちに立ちはだかることで、物語が一層の緊迫感と戦略的な要素を持つ。

・人狼一族と吸血鬼一族の因縁
人狼と吸血鬼一族の因縁は、過去の奴隷労働から始まり、一人の人狼が革命を起こし、以後両者の間で激しい戦争が繰り広げられた。この戦いの中で、狂化したフェンンリル(フリー)がモスキートの魂を喰らい吸収し、その結果として巨大な翼と牙を持つ、羽ばたく人獣の姿に変化した。フェンンリルの特異な存在は、魔力属性が氷であること、魔眼覚醒が未完成であり、獣化するたびにアストラル体の波長を大きく消耗し、魔力の出力レベルも下がるという特徴を持っている。フェンリルは空間魔法を得意とし、特に大魔法「厳冬」で広範囲の地表を氷漬けにし、天候を変えることができる。魔眼の効果により治癒能力が高いが、その治癒は狂気由来であり、肉体は損傷し続けながらも、アストラル体は魔眼の効果により修復されていくという、複雑な力を有している。この因縁深いストーリーは、物語に深い謎や感情の対立をもたらす。

・吸血鬼「モスキート」
モスキートは複数の形態を持つ存在で、狂化するたびに1段階の変身が可能。以下はその形態の詳細。:

  1. 第二形態 ビートル:防御特化

  2. 第三形態 チュパカブラ:スピード特化

  3. 第四形態 バット:飛翔能力特化

  4. 第五形態 モンスター:破壊力特化

  5. 最終形態 デモン:狂気の大魔王

モスキートはこれらの形態の切り替えを行い、戦闘や逃走時に柔軟かつ効果的な選択をすることができる。ただし、変身には多くの魂が必要であり、その過程は力強くも危険なものとなる。モスキートの最終形態デモンは、狂気の大魔王として、物語において強力な対立を引き起こす。

・魔術師「ゴフェル」
ゴフェルと彼のパートナーである霊獣パウリンは、力強い存在。パウリンは魔盾としての性質を持ち、孔雀天使マラクタウース・ツァール・パウリンが元であることが特筆される。ゴフェル自体は風の魔力属性を持ち、霊獣とエーテル体を同化している状態。この状態によりゴフェルの肉体は朽ちず、デス・ザ・キッドのように死ににくい身体を有している。ただし、特別な再生能力を持つわけではなく、あくまで死ににくいだけ。共鳴技「ダークネスストリーム」は、周囲の敵を狂気の旋風で巻き上げ、さらに魔盾から風の魔力攻撃を行う。この強力な技によって、ゴフェルとパウリンの連携は戦闘において大いなる脅威となる。魔盾化したパウリンはあらゆる魔力攻撃からゴフェルを守ることができる。別名:空飛ぶ盾。

・暗器職人「ブラック⭐︎スター」
ブラックは魂の共鳴が苦手で疲弊しやすく、通常の人間と魔力放出レベルに大きな差がない存在。しかし、ブラックのパートナーである椿の魔力属性が闇であるため、ブラックは死に瀕すると魔眼覚醒を果たし、暗器を媒介に闇の魔力放出を行うことができる。魔眼覚醒の際、魂の共鳴なくしても闇の魔力を扱えるようになり、その特性を生かして暗器を通じて闇の力を解放する。特に、闇は光属性の魔力を吸収する性質を持ち、あらゆる魔力放出を僅かに打ち消すことができるため、戦闘において相手の攻撃を制御する上で重要な要素となる。ブラックと椿の連携により、闇の力を駆使して戦う彼らの戦術は、物語において独自の戦闘スタイルを生み出す。

・角灯職人「キミアール・ディール」(タヌキの魔女)
キムはタヌキの魔女として特異な力を持つ。キムが扱う魔角灯「ジャクリーヌ・オー・ランタン・デュプレ」は魂の共鳴を経て、炎をまとった街灯や火かき棒のような外見の杖へと変化する。戦闘時にはその杖を振り回し、炎熱攻撃を使いながら周囲の敵に立ち向かう。特に技「フレアガイスト」では、ゴーストの笑う幻を顕現させ、杖から巨大な火球を放出して相手に強力な攻撃を仕掛ける。一方で、キムは回復魔法にも優れ、疲弊した魂の治癒を得意とする。キムの自然治癒能力も高く、仲間たちの健康を守る存在として重要な役割を果たす。さらに、炎を使った飛翔能力を持っているため、戦闘や移動において多岐にわたるスキルを発揮する。
https://note.com/ohnewarum_/n/ne57679eadebd

・槍職人「オックス・フォード」
オックスのパートナー、魔雷槍「ハーバー・ド・エクレール」は、魂の共鳴を経て両刃の雷槍へと変化し、刀身には雷をまとう力を得ている。オックスはこの槍を使い、激しい回転と地面への突き刺しによって稲妻を呼び寄せ、敵をピンポイントで攻撃する。また、魂の共鳴の際には雷で生成されたヒョウを複数出現させることが可能。これにより、オックスの戦術は槍の技巧と雷の力を組み合わせ、敵に対して迅速で破壊力のある攻撃を仕掛ける。オックスの背後には教育虐待によって深刻な脱毛症を患った過去があり、彼の強さや戦いへの情熱は苦しい過去から生まれたものかもしれない。

・人形師ギリコの娘
「ザントヴァール」では、岩石で形成された巨大な鯨を投げつけて大爆発させる。ゴーレムの身体を持っているので炎に対する耐性がある。ギリコの娘は、土属性の魔力放出に優れた少女で、ブルーの手袋に刻まれた術式を使いこなす。手のひらを地面に向けることで岩石を浮遊させ、敵に投げつけるだけでなく、地中から石柱を発生させて空中の敵を攻撃することも可能。父親の力を受け継ぎ、片足からはチェンソーの刃を展開できる。彼女は「黄金の夜明け団」に所属するギリコの行動に対抗すべく、死神のもとで魔女や悪人に立ち向かう技術を磨いている。とはいえ自身も父親による洗脳にかかっていた頃までは死神と対立していた。彼女は、拳銃職人「パトリシア・トンプソン」と共に行動し、キッドがさらわれた際には共闘している。ギリコとの対決では、ゴーレムの身体を持つことが利点となり、彼の生成したゴーレム軍団を殲滅した。しかし人形生成術によって土で形成された身体を破壊され、父親に髪を掴まれた状態で砂粒となって消え去ったが、その戦いで彼女の強さと決断力が光った。

https://note.com/ohnewarum_/n/nc526e201abf3

・拳銃職人「パトリシア・トンプソン」
パティは一つ星拳銃職人となった。魂威をまとわせた蹴りを得意とし、格闘技術に富んでいる。キッドと魂の共鳴を経ているおかげで並大抵の魔力では傷つかない程度の狂気に対する耐性がある。

https://note.com/ohnewarum_/n/nfd28e74dc3b2

・精霊使い「キリク・ルング」
キリクは、雪原の精霊「ウィンター」という美しい存在をパートナーに持っている。合図とともにキリクの両手に魔鉄拳(=グローブ)として魔武器化し、氷の魔力を放出して敵を凍りつかせる。キリクの技には「アイスナックル」や「ブリザードラッシュ」などが存在し、特にこれらの技で凍結させた敵に連続攻撃を仕掛ける。魂の共鳴によって、精霊の力を借りて空中を自由に移動することも可能。キリクの戦いは氷の美しさと力強さが調和したものとなっている。

・魔術師「ノア」
ユダヤ人。虫の言葉を理解できる。通常、虫の鳴き声は雑音として認識されるが、ノアは特殊な遺伝子を持っているため、虫の言語を操ることができる。そのため、ノアの使い魔には虫が多い。古代ヘブライ語を用いた魔術を駆使する。第四期にあたる現在のこの世界の終わりと始まりを魔導書を通じて知る者。

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