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20240720
20240720
薄汚れた5番街を進む。かつては「ばっちぃ」と訴えて歩けなかった道だ。抱っこしてもらったらしい。わかめうどんを久しぶりに食べる。つゆが美味しいのだと思う。予備校生の頃の思い出、でもない。ムービルに着く。えっちな店とか汚いモスバーガーとかカードショップとかがあって、子供の頃にハリーポッターと秘密の部屋を友達数人で観に行ったり、父親とモスラツーやダイナソーを観た場所にしては随分と経年劣化しつつある。今ではこんな場所を訪れることはほとんどない。犯罪に巻き込まれてから外を歩くのが怖くなったのだ。集団暴行の被害は深刻だ。10年前まではここを日常スペースとして利用していた(近くにクリニックがあるため)。イタリア発のカフェやケユカなどの店舗が懐かしい。このカフェではトイレのドアが開けっぱなしになっていたことがある。中に人がいるとは知らずに扉を開けて人と遭遇してしまった。びっくりして固まり、しばらくして扉を閉めた。本人もショックが大きかったはずだ。何故ならここのトイレは鍵を閉める向きが普通と違って上方向になるから。こんなの誰にもわからない。閉めたことを確認せずに放置して仕舞えば何も知らない他の客が扉を開けてしまう。ジョイナスには電話をした。鍵の向きがおかしいと伝えた。あれから7年ほど経つが鍵はそのままだ。あまり同じ目に遭う人はそう居ないのかもしれない。それとも放置しているのか?ムービルでは勿論、障害者手帳を見せて千円でチケットを買った。待ち遠しくしていた「新・三茶のポルターガイスト」である。一作目に引き続き2作目、というわけだ。角由紀子にフライヤーを貰って(フライヤーという言葉を知ったばかり)それから2ヶ月が経って、やっと観にきた。先に四階に上がってパンフレットを買っておけばよかったのだが、他に休憩所は無いと思って入り口横のモスバーガーに行き着いた。アイスラテを頼むと店員が機材を分解したりビニール手袋を紙で拭いたりして時間が掛かってからお釣りの六百円を受け取った。てんてこ舞い、という感じである(てんてこ舞いという言葉を知ったばかり)。就労移行支援では、それはさっき書いたと思う。ここでは割愛。生活の木という雑貨屋に行って、オレンジの香りを嗅いだ。アロマディフューザーを買いたいと思っている。部屋にいい香りが漂うと、自律神経の安定効果がもたらされる、のではないか?知らない。そんなことを聞いたような気がするだけだ。香りは神経に効く。そう思う。寝ている時に香りを嗅げばオレンジ畑に囲まれると思う。夢に影響するらしいから。夢の操縦法に書いてあった。エルヴェドサンドニ侯爵のやつ。青い本。モスバーガーのトレイもテーブルも薄汚れているからこの土地をうまく象徴しているのだと思う。掃除が行き届いていない。きっとトイレはもっとひどい。田舎のパーキングエリアのトイレと同じ感じだと推測している。汚い。ばっちぃ。かつての僕は近づけなかった。知らない間によくここまでこれたものだ。ここはばっちぃから、お仕置きされる対象になる。お仕置きとはテロのことだ。この土地を消し炭にする。そんな未来があると思う。横浜は燃え盛る。そんな日が来ると思う。最終戦争の時に。ラグナロク。