『ふくらまくら』感想
ロングコートダディ単独ライブ『ふくらまくら』(2022)を、2024年5月22日〜5月29日の再配信で初めて視聴した人間の自分用感想備忘録です。
念のためですが、大ネタバレにつきご注意ください。
【居酒屋へ】
この公演を最後まで見たときに「あーーそういうことだったのか!!」ってなるアツいコント。
本当に飲みに行き慣れていないんだな……飲みに行くのは気が進まなかったけど、居酒屋のポテサラは食べたかったんだね……わかる……
全国ツアーを経て歌唱力が上がっていることが伝わってくるDの発声が好き。ちょっとミュージカルみすら感じた。一方の🐰の困惑しながらも一生懸命ついていってる感もまた良い。
横揺れのDと縦揺れのうさちゃん笑
そして歌詞がこの公演にぴったりなのも感動しました。最後が「始めようか」なのすごい。開幕にピッタリ。
【OPV】
めっちゃかわいい!OPとEDでアーティストが違うのも、アニメやドラマみたいでワクワクするね。
LAGHEADSさんの『Try (feat. kiki vivi lily)』の歌詞もまた、今野さんから見た宇壁さんに合いすぎてるな〜!
【あくまで提案】
50をすぎても一緒に動物園に行ける身内以外の存在ってとてもとても貴重なのではないだろうか。
このネタだけ箱が途中から出てきたから、二人で動物園に行ったのは現実だったのかな〜と個人的には思っています。宇壁さんが言っていたように、現実でオポッサムを知らなかったなら夢でもその名前は出てこないだろうし。
相変わらずマウンターの役がハマりすぎている。当て書きなのもあるんだろうけど。
ヒラノさんの気持ち、わかるな〜。あるある。でもそんな風に考えすぎてしまう自分が嫌だという気持ちもあるから、オキタさんの言い分もわかる。
どっちが見てる悪夢なのかがとても気になる。ヒラノさん側なら夢から覚めたその日に全く同じことが起きそうだし、オキタさんの夢なら「本当はこういう自分を変えたいのについつい言ってしまう」みたいな切なさがあるなぁ。
【VTR「全部言うゲーム」】
ゲム念の空気感……!!
Dの言い方がツボすぎる。ホッチキィ〜ス♪
「バッグクロージャー」がパッと出てくるのすごい。ニッパー!
【買う紳士】
身長同じくらいなのにこんなに違うものなのか……
ダメ押しの財布で隠すところ最高すぎる。
オチがキレイ〜!ビジュアルで笑わせてたところからビシッと言葉で決めて締めるのとてもカッコいい。
【VTR「ぷよぷよおじさん」】
やっぱり眼鏡で印象って変わるなぁ……ギリギリで作ったとは思えないクオリティでびっくりしました。
連鎖のことバグだと思ってたの好き。
【憎悪】
「終わりがここまでだと決まってるものが急に延びるのが本当に無理」とてもわかる。でも「アレやってくれてもいいですよ」って自分で言ったのに……笑
【VTR「好きな言葉ランキング 前編」】
しょいくんの笑い声にめちゃくちゃつられる。
このVTR、うさちゃんからの提案だったのか……!
「今日のお裾分けは炒飯ですよ」がお気に入りです。
【トラウマ旅】
🐰の足元にも木皿が置いてあるのが細かくて好き。現地の方の優しさ。
現地人の方ちょっと笑ってるやん笑
暗転してからの「そんな種ありました!?」が最高でした。
【VTR「好きな言葉ランキング 後編」】
これは予想できなかった。
「この虫、外やわ」の意味をすぐに理解するの、さすが相方。タクシーの中とかでよくあるやり取りなんだろうなぁ。
イマジナリーうさちゃんに「いやダセぇやろ」って言われてるの面白すぎる。
【うるさいばかしね】
大好きなネタ……!やっぱりこの単独のときのヨーコさんが一番綺麗だと思います。
ヨーコさんが見た悪夢なのかな。本当にこういう組織に属している人なのか、全く関係ない一般人なのかが気になる。冒頭の台詞が未来っぽいから後者な気がする。でもどっちにしろ若松は絶対に実在してるし、ヨーコさんの部下なんだろうな。
他のステージでもやっているネタだけど、この単独だけではハッピーエンドなのいいなぁ。
【VTR「乗り物大好きっ子」】
親戚のおじさん役になるのが相方意外なのが趣深い。さかよのツッコんでいるときと役に入っているときの声のギャップが好きです。
【ふくらまくら】
タイトルの出し方がカッコよすぎる!浪漫革命さんの『KYOTO』のイントロだったんですね……!
『たゆたうアンノウン』や『じごくトニック』の表題コントとはまた違ったキャラのお二人が見られてとても嬉しい。
マウンターなところが取り上げられがちだけど、時々ナイーブでネガティブな一面が見え隠れするよね🐰。宇壁さんは兎さんのそんな一面に近い人な感じがする。
逆にDは人見知りなイメージが強いけど、結構ポジティブだし社交性は高く見える気がする。今野さんはそれを誇張したように思えるなぁ。
「上手く走れない〜!」のところ、暗転してからもしばらく笑いが続いてて良い。「目がサイ!?」の間も絶妙すぎる。耳のモチーフになった動物がいないの不思議だな。そして、このモチーフになった動物たちの名前がタイトルに組み込まれていたんですね!?面白いタイトル多いな〜と思っていたけど全く気がつかなかった……
シャトルランの夢の「アイスコーヒーひとつください」「アイスコーヒーやっぱりキャンセルで」「アイスコーヒーもらっていいですか?」のくだりの脈絡のなさ、とても夢っぽい。アイスコーヒーを売っていることに何の疑問も抱いていない感じ。
Dの中で一大カヌレブームが巻き起こっている。そっかあの時期だったかぁ……
台詞を話しながら自分たちで箱を動かす演出大好きです。ここでOPの曲が流れるのも乙。ふたつの箱の色と配置で今までのコントを思い出させるのすごすぎる……天才……
あと、うさちゃんの手いい音なるなぁ。
あくまでも助けるのは宇壁さんで、今野さんは見ているだけなのが好きです。宇壁さんの趣味や生きがいを邪魔しない優しさ。
どっちのおばさんが悪かったのか論争、宇壁さんらしくない頑なさで笑っちゃう。
「大変だからデブなんです」「デブって不思議なんですよ」意味がわからなすぎる笑
確かに『買う紳士』だけバッドエンドかと言われるとうーむって感じだったかもしれない。あんな状況だったのに誇らしげに見せる脚本と演技力すごい。
若松〜〜!!最悪の悪夢から一転してとんでもなく幸せな夢になっていて感動した。思わず宇壁さん今野さんと一緒に拍手をおくってしまった。幸せになってくれ。
夢から覚めたくなかった今野さんに宇壁さんと夢ビンタをかましたときを彷彿とさせる今野さんの現実ビンタ。
「現実から目覚めてください」すごい台詞だ……
最後、宇壁さんがメガネをかけるのをやめてしまったことで「もう今野さんは夢を夢だと認識できなくなって、夢で一緒に遊ぶことができなくなっちゃうのでは……」とちょっぴり切なくなりました。
でも「宇壁さんが夢の中ではメガネをかけていないことで夢を現実のように捉えられるようになった今野さん」と「夢の中と同じようにメガネをかけずに、現実を生きられるようになった宇壁さん」の対比がメガネに表れているんだと思うと、なんだかちょっと嬉しい。まあ今野さんならすぐに別の方法で夢を認識できるようになりそうだけど。
『たゆたうアンノウン』や『じごくトニック』とは違って、今回心が救われたのは🐰が演じている役の方だと思うけれど、「それでもやっぱり🐰はヒーロー」という構図がとても素敵だなと思いました。
幕が下りる間際の今野さんのメガネを取ってかける宇壁さんと、追いかける今野さんの画が友達すぎて泣けちゃった。
【EDV】
毎度曲が流れ出すタイミングが最高すぎる。このコントにも、この単独ツアーにもぴったりな歌詞で、また大好きな曲が増えました。
なんだか見ているこっちまでまるまる救われたような気がする、そんな単独ライブでした。悪夢を見たとしても、きっと宇壁さんが助けてくれるから安心して眠れるし。現実を現実だと思い込みすぎて自分を追い込んでしまうのも危険だから、もっと気楽に生きようとも思えるようになったし。夢も現実も今までより少し楽しくなりそう。
何か思い出したら追加します。