「僕は起業家という肩書きが嫌いです」、アメリカスタートアップ『Immersed』創業者の思いが熱い
西野誠 / にしのまこと
株式会社Oh my teeth 代表取締役CEO 1994年生まれ。学生時代に物流スタートアップ「オープンロジ」にて創業期を経験。新卒でワークスアプリケーションズに入社し、大規模基幹システムの開発業務に従事。2019年10月、株式会社Oh my teethを共同創業。Onlab21st優勝。ICC D2Cカタパルト2022優勝。ICC DXカタパルト2024優勝。Forbes NEXT100 2024選出。
Nishino：おはようございます！Oh my teeth代表のNishinoです。
Akari：モデレーターのAkariです！Oh my weekは1週間で見つけたOh!な出来事・トピックをゆるく掘り下げビジネスや日常のヒントを探っていく番組です。本日は第164回の配信で、テーマは「急成長スタートアップのマインド」です。Nihsinoさんが、アメリカにいてVisorのデモに参加しているんですよね。
Nishino：そうそう。VisorはAppleのVision Proのような、VRヘッドセットのサングラスバージョンを作ってる会社です。この領域はAppleとかMetaとか、うなだたる大企業がどんどんお金かけてやっているわけじゃないですか。そこに対してスタートアップのVisorはどうやって伸ばしてるのかということを前回お話しました。
▼前回のお話
米スタートアップ：Visorのカルチャー「Beast」
Nishino：今回は、Visorがどういうカルチャーについてセッションで話していたのでこれを話したいなと思います。実論このVisor、immersedの会社は「BEAST」っていうバリューを掲げていますと言ってた。
BEASTは頭文字をとったもので、
・B：Be Your Founder
・E：Elevate Others
・A：Always Be Learning
・S：Ship it
・T：Target Excellence
採用の倍率は400倍
Nishino：5つのカルチャーを大事にしているんですが、これに優わない人は採用でそもそも取っていないという話をしていた。その倍率400倍らしいです。400人いたら30人くらいがそこからプログラミング、いわゆる一時選考に進めて、そこから10人くらいが実際のプログラミングコーディングテストみたいなのを受けて、そこから一人みたいな感じで、1/400の話をしてました。
BEASTの5つの価値観
Nishino：BEASTに戻るんですけどBe Your Founderは「創業者のように考える、振る舞う」ということを意識しましょう。2つ目、Elevate Othersは「他者を高める」みたいな。これ結構強調していてこれ面白かった。ちゃんとみんなで引き上げるような、チームで戦うみたいな話なのかな。チームで勝利するそういうイメージに近いと思いますけど、それを結構だいぶ重んじてるという話をしてました。3つ目、Always Be Learningはテクノロジーはどんどん変化が起きる業界であるため、「常にラーニング(学び)していきましょう」みたいな。4つ目、Ship itは「常に素早く、高速にリリースする」っていう話。ラストはTarget Excellence、これはグッド(good)とかグレート(great)ではなく、ターゲットがExcellenceなんだって話を聞いてきました。英語のセッションだったから、若干僕の理解が合ってるかわからないですけどそんな感じでした。
Akari：なるほど。Nishinoさん的に一番そうだよなって思うBeastはどれですか？
Nishino：一個はやっぱりElevate OthersとShip itかな。Elevate Othersは他者を高めようという話。ちなみにimmersedの失敗談はCEO最初とったメンバー13人くらいを全員解雇したっていう話をしていて、それは苦い思い出なんだったけど、それはやっぱりElevate Othersが難しかったりとか、優秀なんだけど、スキルはめちゃくちゃあるんだけどもやっぱり自分の成果が主になっちゃう。自分の成果の先に皆のゴールっていうよりかは、自分の成果や地位とかそっちになっていたみたいな話をしていた。そして、Ship it、これはやっぱりプロダクトのカルチャーだなと思いました。完璧求めてちなみにデモDayは結構トラブル多かった。でもそういうのもやっぱり行って良かったなと思いました。ライブだけで見てたらそれっぽくうまく成功したんだろうなと思ったんだけど、リアルに見れたからめちゃくちゃ慌てているとか、しかもCEOも「30分しか寝ていません」とか言っていてて、それもちょっと面白かった。メンバーはこのイベント準備のために「最近、1時間しか寝ていない」と。だから「創業者の僕が1時間以上寝るなんてありえない」みたいな話でそれはすごいなと思った。「毎日がより良くなるなら」と本当に言ってて、世の中に必要なことやってるから、必要があればハードワーク。これは事前に調べてた別記事で言ってた話なんだけど、必要があれば時間外労働もいとわないみたいなことを会社のカルチャーに挙げてて、なるほどなと思いました。。常にハードワークしろじゃなくて、ビジョン実現のためにここは必要だと思う時はハードワークしましょう、みたいなそういう話とかすごい良いなと思いました。そのCEOが面白いのが、いわゆる「起業家とかっていう肩書きがめっちゃ嫌い」なんだみたいなのを言ってて、「なんでなんですか？」って質問したら、「起業家のイメージが主要働いて、後はメンバーにやらせる」みたいな。じゃなくて僕は逆だみたいなこと言ってた。自分が一番、物作りが好きだと。「自ら、王が先頭に先陣に立つ」みたいなそういう英語のことわざなのかわかんないですけど、そういうことを言ってて。常に誰かを高めるとか、他者を高めるとか、ラーニングするとか、素早く進むとか、それに対してフルコミットであるってことをすごい大事だし、そこがカルチャーとして大事なので、そういう人のみを採用しているしっていうところが良いなと思いました。Elevate Othersの例で言ってたのが、資金が不足したときに、実は6ヶ月間メンバー全員無給なときがあった。それはもちろんいい話じゃないけど、でもそういうメンバーとやっぱりやると楽しいって話をしてたんですよ。シンプルに6ヶ月間無給で働いたみたいのが、そういうとこすごいスタートアップだなと思ったんです。
Akari：すごい。あれですよね、BEASTって頭文字ですけど、単語の意味自体は野獣じゃないですか。だからそれがなんかカルチャー出てるなって思いました。30分しか寝ないとか半年間も資金ないけど無給でやるみたいな。もう人間じゃない感じがBEASTですよね。
Nishino：確かに。（笑）そのカルチャーにOh my teethも似ている。必要とあればハードワークをいとわない、結構その財務責任者も候補者に話してるみたいでやっぱり今コアメンバー、ビジネスメンバーが売上規模に関して全然少ないっていう中で、正直一人当たりの負荷って高いけれども、問題だらけだから解決したらヒーローになれるし、力尽くし、その先に自己成長が絶対あるみたいなのは間違いない。
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まとめ
Akari：今回は、やっぱりマインドが大事なんだなって思った回でした。こんなAppleに対抗できるくらいのものを作ってる会社って、どんな人も結局スマートでできる人が働いてるんだろうなって、もちろんできる人だと思うんですけど、最初13人解雇したって話を聞いたら能力じゃなくてマインドが合致する人じゃないとダメなんだなと思った。そこがすごくスタートアップって大事なんだなって思いました。
Nishinoなかなか今の時代ビーストとか言える人って、この話とかして良いのかなって。（笑）逆に言ってるからやっぱすごい。
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