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#105 【ピッチ成功法】細部まで徹底的にやる

2024年7月27日、Podcast番組「Oh my week」第105回を配信しました。
今回は「ピッチの練習法」についてお話ししました。
↓AIによる文字起こしは下にあります。

西野誠 / にしのまこと
株式会社Oh my teeth 代表取締役CEO 1994年生まれ。学生時代に物流スタートアップ「オープンロジ」にて創業期を経験。新卒でワークスアプリケーションズに入社し、大規模基幹システムの開発業務に従事。2019年10月、株式会社Oh my teethを共同創業。Onlab21st優勝。ICC D2Cカタパルト2022優勝。ICC DXカタパルト2024優勝。Forbes NEXT100 2024選出。

Nishino:おはようございます!Oh my teeth代表のNishinoです。

Akari:Akariです!Oh my weekは1週間で見つけたOh!な出来事・トピックをゆるく掘り下げビジネスや日常のヒントを探っていく番組です。毎朝8時に配信しているので、ぜひYouTubeチャンネル登録して聞いていただけると嬉しいです。土曜日おはようございます。土曜日なんですけど、前回ピッチ資料のコツを伝授してもらったと思うんですけど、これは実際どう練習していくかっていうところも今回ちょっと聞きたいなと思ってます。

Nishino:前回に続き、前回はデザインのフォーマットは3つあるっていうことで、デザインはとにかくパクればいい。それが大事だからパクればいいってことで、何をパクればいいかわからない人は、僕がよく使う秘伝かわかんないですけど、4種類あるので、それを渡しますみたいな回で、それをもしまだだったら聞いてもらえたらなと思います。

Nishino:で、今回はスライドができて、練習どこまでやったかみたいな話をお伝えできればなと思います。練習でのキーワードは「細部まで」「徹底的に」この2つです。まず「細部まで」というところなんですけど、ピッチは前提として緊張します。で、ICCの場合はもう想像以上にでかくて数千人とか入るような場所だったりするんで、めっちゃ緊張します。だからこそ、緊張する前提で最後まで決めておく。所作とかも含めて意外と決めておくことによって安心感が生まれる。自信がつくじゃないですか。要はチェックリストとかもここまでやったんだっていうので、こんなとこまで決めてるんだったら大丈夫だって思えて本番僕は臨めたりする。それでもやっぱ緊張はしますけれども、その安心感はある。要は当日になって慌てることほど怖いじゃないですか。だからこそ決めておくっていうことで。でも何を決めたらいいかって多分、初めて出る方とか分からないと思うんでお話しました。ここまで決めます。「立ち位置」「ジェスチャー」「配布物の扱い」ということでじゃんじゃん行きます。立ち位置は2か所あります。演台っていうんですかね。ICCだとパソコンがある、いわゆる司会台みたいなやつあるじゃないですか。あそこの前で話すか、聴衆の前に出ちゃう、前に出るっていうこの2つがあります。

ピッチの際の立ち位置の違い

でも緊張してる人はもう出ないっていう選択肢も全然あります。ICCの優勝した人の動画僕全部見たんですけど、それは関係ないですと。パソコンの前に立ってる人も優勝しているケース全然あるし、ずっと出ずっぱりで優勝しているケースもあるから。逆もあるんで。前にめちゃくちゃ出てるけど、優勝してないケースもあるんで。

Akari:なるほど。

Nishino:熱く語ればいいってわけでもない。ストーリーが大事なんで。でも決めておくってことが重要。前にでないってことも含めて。でも当日なんか出ようかな出ないのかなとか、そういうことやってるとめちゃくちゃおどおどしちゃったりとかしてスクリプト飛ばしちゃったりとかして、逆効果になっちゃうんで、決めておくことで、僕の場合は出るって決めていて。じゃあどうやって使い分けするんだって話をお伝えします。まずパソコンの前。つまり司会台の前のときはサービス紹介とか一言一句ミスれない場合。例えばデモ動画をやりながら話す時とかってミスっちゃうと戻れない。だからそういう場合は、カンペが見える場所にいますと。あとは聴衆がスクリーンを見てる場合って書いてあるけど、デモ動画とかまさにそうなんですけど、見てる場合は別に自分のことを見られないじゃないですか。画面に集中するから、こういう時はPCの前にいてもいいよねって。ちゃんと正確に話すことを意識しましょうっていうことです。逆に前に出る時はどういう時かっていうと、スライドには何もないとき、メッセージ一言だけとか画像だけとか。そういうセリフに集中してほしい時には前に出て話そうと決めてました。ここでのTipsはシンプルで、逆に目の前に出ちゃうってことは、聴衆を前にするので思いかけずアドリブを言いたくなったりとか、そういうことがあるとセリフが飛んじゃったりとかがあるので、スクリプトを作る時のコツとして、前に出る時は決めておくと何がいいかって、ちょっと遊びを作っておくというか、時間に余裕を作っておく。2分ぐらいちょっと言われても数秒くらい足されても大丈夫なように設計しておくということですね。そうすると本番こんなに時間使っちゃった!とかなっちゃうと、ちゃんと伝えたいメッセージが伝えられなかったりするんで、そういうことまで決めておくということが大事です。続いてジェスチャーっていうところなんですけど、ジェスチャーのポイントはピッチ大会の種類によると思うんですけど、ICCの場合とかライブ配信を常にしていて、動画がアーカイブ放送されています。で、見て分かる通りも人は上しか映らないわけですよ。

ICCカタパルトのライブ配信映像

しかも、めっちゃ小さいし(笑)だからジャスチャーとかやるじゃないですか。これはもうできるだけ上で。これはkaekaの千葉さんに習った話なんですけど、とにかく上半身が映らないから、頭より高くを意識しましょうと習ってて。

頭より高くオーバーなジェスチャー

せめて肩より高く、これでも多分やりきれないんですけど、とにかく上で、あとオーバーにやるっていうことを決めておくとか、練習しておくということが重要。全然意外と小さいので自分の中では結構やり切ってるつもりでも、なんか動画見るとめっちゃちっちゃいなみたいな、何やってんだろうってなるから。そこはもう想像以上にやるならちゃんとやらないと、ただもう緊張してるのかなみたいに見えちゃうから。モジモジしてるなっていう風に見えちゃうから、やるなら堂々と。3つ目が配布物の扱いっていうところなんですけど、これもICCならではの話なんですけど、ICCの場合は審査員に対して何か配布をすることができます。で、そこは何を配布するかっていうのが大事なんですけれども、それ以上に扱い、要はタイミングとかもちゃんと細かくディレクションすることをおすすめしますと。例えば僕の場合、Oh my teethの場合だったら、マウスピースを配ったんですけれども、これ、実は雅さんっていう、代表の歯型なんですよ。

ICCカタパルトで配布したマウスピース


その最初とかに見られちゃうと、出落ちしちゃうから、ちゃんとまだ開けずにプレゼン中に開けてくださいみたいな感じでちゃんとアナウンスしてもらって、ピッチが始まってここだ!っていう時に、「ではお手元にあるマウスピースをご覧ください」って感じで開けてもらう、で、「実はこれ雅さんのリアルな歯型です。最終日にお持ち帰りください」みたいな。それをやりたかったから、最初に開けられてたりすると、面白いのかわかんないですけど、そこが半減すると思ったんで決めておきました。こんな感じで最後まで決めておくということが大事です。

Akari:立ち位置のところで余裕を持たせてってあったんですけど、それってどのぐらいの余裕、どのぐらいまで決めて、具体的に何%とかありますか?

Nishino:これはもう人によると思うんですけど、僕の場合は最後に想いを伝えるところ。元々3年前は社員ゼロで業界10位というところでした。まではスクリプトなんですが、ここから先は2、3分その場で思いついたことを言うっていうのをスクリプトに書いていて。

Akari:へぇ〜!

Nishino:で、そこで出てきたものが勿論練習するから、完全に決めてないってことはないんですけれども、スクリプトの発表者ノートですね。ここはもう自由に言う!みたいな、思ったことを言う!みたいなことをメモしていて。でも、一応参考までに何か下の方に書いてあったりはしたんですけど、審査員にちょうど3年前とかに応援してくださった方とかがいたので、ICCの皆さんに本当に使ってるよとか、応援してるよとか、今度行くねとか言われた言葉が本当に原動力になってここまで来れましたみたいな話になったんですけど、でもこれはアドリブ勝負とかじゃなくて、こういうのは何回か想定して練習の時に話すじゃないですか。その時にザックリ自分の話って一文何秒ぐらいか、10秒くらいか…とかってわかるんですよ。その分をちゃんとバッファとっても大丈夫なように設計した。7分ピッチだったら6分50秒でそれを抜いても終わるようにしておこうとか。

Akari:なるほど。ありがとうございます。

Nishino:で、練習について「徹底的に」これでラストです。徹底的にはもうここまでやりましたって話をお伝えするだけです。ぼくの場合、何をやったかっていうと…でもこれ他の登壇者さんもやってましたし、SHEの代表の福田さんもこれやってたって言ってました。とにかくボイスメモ録音して移動中とか寝る前とかに聞きまくってました。これはやっぱあるあるなんだと思ったんですけど、耳でまずなじませる、で、そこで違和感に気づくってことも大事。なんか気持ち悪いなみたいな、間が変だなとか。この言い方、気持ち悪い言葉…なんか自分の言葉っぽくないっていうのを何回も言うことによって口を慣らすことによって、自分の言葉にするってこともあるし、そもそも違和感があるところ直すみたいなところで、かつちゃんと染み込ませるみたいな。そういう意味で、とにかく移動中、シャドーイングとかをしてましたと。これだと画面見る必要もないので、ボイス録音とかを歩きながらとか聞いたりしてましたと。で、2つ目はパワーワードを含むセリフは一語一句暗記でっていうことで、上のシャドーイングをして、とはいえ7分を完全に覚えるってのは、時間的には多分難しいと思うんですよ。なので、ただ逆に言うと、パワーワードを含むセリフ、例えばOh my teethだったら4年で15倍、創業1年目から4期連続黒字、売り上げ30億を見越してます!みたいな話とかは、絶対暗記できるようにしておくとか。なんかそういうので、噛むとめっちゃ白けるじゃないですか。こういうのは一語一句暗記できるようにしましょうと。僕がよくテストしてたのは、なんかいきなりスライドぱっと出していうみたいな。パワースライドのところだけを集めといて、スマホとかしながらぱっと見た瞬間に言えるかみたいな(笑)パッと見た瞬間、創業1年目から4期連続黒字みたいなことを言えるかみたいなことをやってる。で、3つ目はZoom録画で100本ノック。僕の場合は録画したやつをYouTubeにあげてそれを移動中に見たりとか、そのリンクを先輩の方とかに送って、フィードバックもらうみたいな感じでやってました。ポイントはとにかく細部まで決めておくっていうことと、徹底的に練習しましょうってこと。まあ、当たり前のことなんですけど、こうやってましたよっていう話で、立ち位置のところだけ捕捉させていただくと、こういうことを決めておくと、ICCの場合とか、例えば照明が変わったりするじゃないですか。前に出るんだとしたら、照明を当てたりするから、こういうことを決めておくと、事前にその運営の方々に伝えることができるんです。自分はここでこう移動しますとか。そうすると連携をしてくれるから、そうするとより自分のピッチが魅力的になるじゃないですか。ちゃんと照明当ててくれるから意味があったんだって。照明が全然当たってなかったら、ただ暗いだけで見えない。あと、物の扱いとかもそうなんですけど、自分が責任持って全部7分間を決めておいて、それを伝えることができると協力してくれるっていうことが生まれる。たまに僕アドリブでいかせてもらいますみたいな人いるじゃないですか。5分適当にやります、流れでお願いしますみたいな。そんな感じだと、やっぱ最高のものにならないと思うんですよ。なぜなら自分一人だけで作るものじゃないじゃないですか。だからちゃんと自分が決めて、それを伝えておくことで、トータルでよくなるっていうふうに思っているからこそ、ここまで決めて、自分のためだけじゃなくて、ちゃんと自分だけで作る訳じゃないから、そのためにも決めておいて、かつ徹底的に練習しておくことをおすすめします。

Akari:ありがとうございます。ということで、本日もお聞き頂きありがとうございました。Oh my weekは毎朝8時に配信しております。ぜひYouTubeチャンネル登録して聴いていただけると嬉しいです。アーカイブ放送もあります!ぜひお聞きください!では土曜日もOh!全開で行きましょう!!

Nishino ・Akari:ありがとうございました!!

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