BCリーグファンの息遣いを感じる同人誌-同人誌『BCリーグ応援し隊』を読んで
今日の昼前、コロナ禍の影響で在宅ワークをしている自分のもとに2冊の本が届きました。
『BCリーグ応援し隊2020』『BCリーグ応援し隊2020夏ver.』という2冊の同人誌です。
■購入はこちらから→https://hatimaki.booth.pm/
後者はこのGWに開催予定だったコミティアで頒布予定のもので、このほど新型コロナの影響で中止になってしまい、通信販売の告知を見たのでポチりました。
前者は昨年末のコミケで頒布されたもので、もちろん購入意欲もあったのですが、なんかタイミングを逃してしまい、ずるずると…この度、第2巻発行という事で、「これはチャンス!」と一緒に購入しました。
自分のBCリーグどハマり具合を鑑みると、いささか遅すぎる購入です。
そうした後ろめたさも感じながら、手にすると少しうれしくなってしまい、その旨をツイートしたところ…「是非読んだら感想をお願いします」とのリプライをいただいたので、感想文を書きたいと思います。
あ、2冊ありますが1時間ちょっとあれば、ざっと読めました。
読書感想文を書くのは、おそらく20年ぶりくらいです。
140文字に縛られない、たしかなファンの息遣い
この2冊の同人誌は、BCリーグのファン有志が、各巻15名前後(重複メンバーもいる)が集って作り上げたものです。
私にとっても、実際に会ったことのある人、SNS上での知り合い、初めて知る人など、こりゃまたたくさん集まったなと目を見張るものがありました。
そして個人個人が文章で、イラストで、雑誌のような記事で、思い思いにBCリーグを表現しています。
この本を読むと、普段、自分が見ている数多くのファンは、たくさんお会いしているつもりでも、環境的な要因で、極めて限定的にしかそのファンのことを見ていないという事に気づかされました。
そもそも、BCリーグファンの交流は、球場かSNSに限られます。
球場でお会いしても、だいたい自分は応援団の活動があるので十分に交流することはできません。
また、BCリーグファンのSNS上の交流は基本的にtwitterで行われています。その投稿は140文字という制約に縛られ、また情報はタイムライン上を流れていきます。
たしかに、SNS上で仲良くしているつもりでも、よくよく考えると限定的にしか交流していないな、その人の人となりや考え方とかまでは深く分かっていなかったのです。
その点を踏まえると、本書で彼/彼女らは実に生き生きしている事か。
文字数の制限が取っ払われ語る、表現する様には、ひとりひとりのファンの確かな息遣いが感じられます。
同人誌というメディアを通して、それは双方向性のある交流ではないものの、他のファンを深く知るという点で、交流ツールとしての価値があると感じました。
BCリーグファン2年生以上必読書
本書のターゲットはどこにあるのかなぁ、と思いながら読み進めていました。
おそらくなのですが、一番刺さる層は「BCリーグファン2年生」です。
BCリーグファン2年生とは、
・1シーズン通してBCリーグを楽しんだ
・SNSで推しのチームファンを中心にBCリーグファンをある程度(5名以上)フォローしている
くらいを想定しています。
多くの著者はまず自分と「BCリーグの出会い」のようなものを書いているので、追体験ができます。
自分が過ごした1シーズンの振り返りを、他者の経験を通して、行うことができるのです。
マイナーなジャンルであるがゆえに、自己承認の一助になるでしょう。
加えて、twitterで流れてくる「あの人」のことが分かります。
これは上でも書いたのですが、「よく見かけるけど、BCリーグファンである以上のことは、よくわかんない人」を知ることができるのです。
人を知ると仲間意識も生まれますし、より楽しむ事ができるでしょう。
これはひょっとすると、製作者の方の意図とは違う解釈をしているかもしれません、が。
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自分の課題
次回は書いてみたいです。