滋賀球団の活動休止によせて
滋賀球団の活動休止が発表されました。
ファンとして、応援団として、球団の近くで動いていたものとして、活動継続になんの役にも立てなかったこと、本当に残念でなりません。
まず最初に「活動休止」の件を事前に知っていたのかという事についてですが、これについては幾分か前から知っていました。
詳しい経緯は省かせてもらいますが、「知った」時点で23シーズンに存続するためにできることは何もない状態でした。
そこからは第一に「これからもNOLで命を懸けて戦う選手に不安を与えない事」、次に「これまで滋賀球団を支えてくれた人たちが狼狽しない事」、この二点を心がけ人対人で動いていました。
何をどこまでできたのかは分かりません。
結果は変わらないと割り切り、穏やかなひと時の別れのために、自分にできるだけのことをしていました。
ただ、時間が経つと様々な公式情報が表に出てきます。
滋賀球団を巡っては、不可解なドラフト、片山・小原・大﨑の退団等々、どう考えても来シーズンは戦える陣容ではありません。
そのような滋賀の状況に加えて、福井球団、千葉球団、神奈川球団とリーグの動きもあり、NOLというリーグに対し、多くの人が苦言を呈している事に心が痛みました。
その苦言自体は事態を鑑みるにごくごく自然なもので、それ自体を攻めることができないものです。なにより滋賀球団や福井球団、そしてNOLに所属するチームの選手やファンを思うからこその苦言だと思います。
なので自分の心の痛みは、よりどころを失った滋賀ファンや、来年苦言を浴びせられるリーグで戦う選手や、曲がりなりにも4年間お世話になったオセアングループ(差配はさておき恩は感じています)や、夢をかなえてくれた柳川さんへの同情からくるものなのだと思います。
ただ、そのような中で私に気遣い、励ましの言葉をかけていただいた滋賀ファンの皆様、他チームのファンの皆様ありがとうございました。
NOLのあり方について、自分も今まで色々言ってきましたが、それは何かが変わる可能性にかけてのことでした。
時にはnoteで、時には関係者と直接対面で、言いたいことは言ってきました。
ただ、活動休止という一つの結果が出て、自分が何もできない事が分かってしまった(あるいは諦めてしまった)以上、表立って言う事も無かったですし、今後もこれ以上言う事はありません。
苦言を呈しても何も変わらないのであれば、公にする必要は無いと考えているからです。
宴席では酒の肴にしますけどね。自分はけっして聖人ではないので。
ただ、最後にひとつだけ。柳川さん、良いリーグを作ってください。応援しています。
この拙文を読んでいる滋賀と福井の選手がいたら、NOLに寄せられる苦言は、これまで自分たち(と所属チーム)に寄せられてきた期待や愛情の裏返しだと思ってもらえると嬉しいです。
苦言を呈するNOLと全く関係ない球団のファンの方も、あなたがたの所属していた球団の(本命ではないけど)ファンだったのです。
滋賀と福井に無くなってほしくない。必要なチームなのだ。しっかりと野球でファンを魅せているのだ。
そう思っているからこそ出てくる言葉なのです。
それは野球選手が生み出す「力」です。
あなたたちはファンを毎週のように西に東に走らせる、それだけの魅力を持っているのです。
自分たちの力を誇りに思ってください。
そしてまた新たな「ふるさと」でファンを、命がけのプレイで熱くさせ、泥臭く掴み取る勝利で喜ばせてあげてください。
そしてNPBドラフトで指名され、活躍する姿を見せてください。
さて公式情報によると、24シーズンには新球団として滋賀球団は生まれ変わるそうです。
この数年間で何度も何度もおこなわれてきたスクラップアンドビルドを目の当たりにしてきました。特に22シーズンは喜びもつかの間、最後に急転直下となる今回の一連の出来事です。
こうしたこともありますので、本当に24シーズンに滋賀球団が復活するのか、この点についても自分は半信半疑です。
そして復活した球団は愛されるのか、対外的にヘイトを貯め込んだリーグのチームを自分自身が今までのように愛することができるのか。
こうした問いには、まだ心の中でもやがかかっています。やものもやもやです。
なるときにならないと答えは出ないでしょう。
自分にとって滋賀球団は滋賀を素敵な地域にするための手段にすぎません。
その社会的な意義については、2年前にnoteで記事にしているのでそちらをご覧ください。
こうしたたちなので、24シーズンに復活したら、その時はそのチームを応援すると思います。
どういう形かは分かりませんが、球場にはいるでしょう。
滋賀ファンの皆さん、その時はいったん彦根か守山かはたまた皇子山か来ていただきたいです。
そしてまた一緒にまたおしゃべりしましょう。
おしゃべりは人の幸せのための第一歩ですから。
23シーズンは抜け忍行脚すると思います。
全国の独立リーグファンの皆さん、球場で見かけた際にはお声掛けください。
そして、皆さんの愛する地域のチームの選手を一緒に応援させてください。
なんか散文的な文章になってしまいました。
全ての地域のチームで挑戦する選手と全ての地域のチームを愛するファンの多幸をお祈りして、筆を置きたいと思います。
やも