子どもから教わること。
「好きな色は赤!めっちゃかっこいいから」
長男(5歳)がなんの迷いもなく伝えてくれたことです。
自分が母になるまで、子どもから教わることがたくさんあるとは知りませんでした。
親とは、子どもに躾や世間のマナーをはじめ、人としてのすべてを教え込まなければいけない、お手本にならなければいけない、という思い込みがあって。
子を抱っこした瞬間からずしっと責任感がのしかかってくるんですが、しばらくすると気がつくんです。
教わるのはこちらの方だったと。
成長してゆく背中にも、羨ましさがあるくらい。表現者としての大切な部分を教えてもらいます。
寝かしつけで長男のあくびを聞くとなんだか涙が出ること。
次男坊(2歳)が「寝るよー!」って長男に号令をかけてくれること。
私が不安そうな顔をしていたら長男が「大丈夫だよ、ママ、絶対大丈夫」って言いながら笑わせてくれるところ。
自分の思ったことをぶつけてくれること。
嫌なことをはっきり言えること。
好きなことをちゃんと説明できること。
ブンブンジャーが敵の攻撃に追い詰められて、「カッコ悪いなぁ〜」と言われていたら「カッコ悪くないよ!」ってテレビに叫ぶこと。
好きな色だって、自分だったらそういえば何色が好きなんだっけ?って考え込んでしまうほど、感覚が鈍ってきているなぁと痛感します。
デビューしたばかりの頃も、何色が好きですか?って聞かれて「青い色のサイリウムが綺麗だったから、青です」と答えていたけど、別に着る服とか青はそんなに着ないし、持ち物も暖色系が多かった気もするし・・・
なんならボーダーも好きだけど。
だけど。
だけど・・・
これ!というものを理由も込みではっきり伝えられてなかったなぁ。って思うんです。
子どもは屈託なく、忖度も損得勘定もなく答えてくれるから、そもそも表現する感情はこうあるべきなんだろうな。
なんて、考えさせられます。
あ、でもそうだな、好きな色は青かもしれない。
空を見上げるのが好きだし、雲ひとつない、どこまで続いているのかわからないくらいの青が好きです。
洋服では着ないし、小物も暖色系を選ぶけど、好きな色は青です。
今の私はそう答えられます。
子どもに教わったことです。