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僕と林修さん〜僕が教育業界で成り上がる勝ち筋

はじめに

自分は予備校講師になるのが目標でした。
きっかけは浪人時代に受けた林修さんの授業。

自分もこのように人の人生を変えるような授業をしてみたかった。

しかし、自分の予備校講師という目標を打ち砕いたのもまた、林修さんでした。この記事では、林修さんに憧れ、彼の考え方に触れてその憧れを捨て、家庭教師という仕事に教育業界で成り上がる勝ち筋を見出した話をしたいと思います。

約9,000字の長文ですが、気づきを与えられる内容になっていると自負しています。それではどうぞ!!

本文

□予備校講師になりたかった

「突然なのですが、自分は予備校講師になりたかったんです。」

(質問者)ーー本当に突然ですね(笑)きっかけは何だったのでしょうか?

「浪人時代に受けた林修さんの授業です。林修さんは『いつやるか?今でしょ!』で有名な東進ハイスクールに籍を置く現代文の予備校講師です。」

(質問者)ーーどのような授業だったのでしょうか?

“普通の授業”です。本文を理解して、論理関係を整理し、答案として表現するー。やられていたのはこれだけです。」

(質問者…以下略)ーー普通の授業だったのに感動したのはなぜでしょうか?

「そのシンプルさゆえにです。高校3年生の頃は、自分は解法テクニックを教えてくれる先生の授業を受け、テクニックの伝授に寄った参考書をひたすら解いていました。しかし、結果は出なかった。だからこそ、原点に帰った林修さんの授業は心に染みるものがありました。他の科目でも表面上のテクニックに囚われず、本質を見抜くことを大事にした点で、林修さんの授業が僕の浪人時代の学力向上に与えた影響は大きなものがありました。」

ーーそれを見て、自分もこうなりたいと思われたと。

「その通りです。人の人生を変える授業をしてみたいという想いをずっと抱えていました。」

ーー先ほど『予備校講師になりたかった』と仰いましたが、今は違うということですか?

「はい。」

ーー何があったのでしょうか?


□予備校講師に“流れ着いた”林修さんと“憧れてる”僕


「早速ですが、僕の人生における最大の”座右の書”を紹介します。尊敬する林修さんの書いた『受験必要論』という本です。」



「本書で紹介されている林修さんの経歴はとても興味深いものがあります。東大法学部卒業後、新卒で入った銀行を5ヶ月で退職。その後会社を作って失敗し、ギャンブルに明け暮れて、火事を起こしたり泥棒に入られたり…気付けば1800万を超える借金が…。彼はこの期間を“空白の3年”と称しています。また、予備校講師を選んだ理由を彼は一言でこう語っています。」

いろいろと失敗を重ねたからです。

『受験必要論』P136より

「東進ハイスクールで最初は数学講師として採用されるも、“周りを見て”自分では勝てないと考え、『現代文で採用してくれ』と直談判。“採用試験”となる授業で実力を示して現代文の講師として採用され、『今でしょ!』のヒットからテレビ業界へと駆け上がり、予備校講師としてトップへと上り詰めたー。」

ーー想像以上に波瀾万丈な人生ですね。テレビで見る頭脳明晰な印象とは全く異なっていて興味深い。

「自分にとって印象的だったのは、東進ハイスクールへ志願した理由を聞かれた際の返答です。」

(東進だからという強い動機は)まったくありませんでした。昼間の時間を埋められる、悪くない働き口が見つかったという感覚だったと思います

『受験必要論』P140より

ーー小見出しで、林修さんを「予備校講師に”流れ着いた”」と表現した理由がわかりました。

「僕も初めてこれを知った時には驚きました(笑)そんな失敗続きの人生を送ってきた林修さんが、ご自身の著書である『受験必要論』で、予備校講師に“流れ着いた”自分の過去を踏まえて、予備校講師に憧れて熱い思いを持って授業をする若い先生をこのように評しています。」

今増えつつあるのが、塾や予備校の講師になりたいと、自ら志願してきた人たちです。若い先生に特に多いのですが、皮肉なことに、いい先生だなあと思う人は少ないですね。やはり、いろいろやらかしてきて、回り道を重ねてきた人のほうが魅力的な人が多いんですよ

『受験必要論』P152より

「今の自分が予備校講師になったら、まさにこうなるなと。」

ーー詳しくお願いします。

「前述の通り、林修さんは勝てる場所を探して予備校講師という仕事に“流れ着いた”人です。そこでも、勝てる場所を探して数学科の講師として採用されたのに現代文で勝負を賭けた。」

こうした数学から現代文への転向を今振り返ってみると、当時から仕事は好き嫌いで選ぶものではないと考えていたようです。やりたい仕事ではなく、やるべき仕事を、そして『勝てる仕事』を選ぶ。そんな感覚を持つようになっていたのは、やはりここまでで何年間も負け続けてきたおかげだと思います。

『受験必要論』P142より

ーーたしかに、予備校講師に目指してなったわけではありませんね。それ故に客観的に自分のことを観れるのだと思います。

「垢抜けているというか、絶妙に力が抜けているという印象です。にもかかわらず、ものすごい熱さを持っている。なぜなら、『ここなら勝てる、ここで勝つ』と素で思えているから。僕にはこうした“色気”がないんです。」

「今の自分が予備校講師になったとして、林修さんに肉迫する成果を叩き出したとします。しかし、林修さんはそんな僕と『仕事をしたい』と思うでしょうか?恐らく“同業者A”という認識を持つと思うんです。」

ーーたしかにそうですね。今の大久保さんが予備校講師になったら、それは“憧れのなりたくてなった職業”です。林修さんのものとは違いますよね。

「そうなんです。共通点は“肩書き”だけ。今振り返ると、僕は自分の“外側”を見ていたように思います。本当に見るべきは“内側”でした。『自分は何で勝負すれば、堂々とお金を頂けるのか?』ということに向き合っていなかった。」

「だからまずはどこで闘うかを本気で考えなければならない。考えても分からないなら、納得するまで行動しなければいけない。色々と手を出して失敗しました。高い授業料も何度も払いましたが、自分を見つけられたなと思うことも多かった。」


□僕の“内側”

ーー大久保さんの“内側”には何があったのでしょうか?

『人生の転機を提供する』というところに行き着きました。」

ーー詳しくお願いします。

「元から、立場とか関係なく人に向き合うのが好きでした。人の人生に正の影響を与えるのが好きだったし、そういう存在でありたいと思っていたんです。」

ーーもう少し具体的にお願いします。

「大人数の飲み会よりも1対1でその人と深いところで対話する時に1番の幸せを感じていました。実際、自分の好きな人間のタイプ(異性のタイプではない)は『公園でアイス片手に朝までオールで話せる人』です。こうしたことは、価値観が合う、お互いに深いところでものを考えているという共通項がないと成立しません。」

「その過程で、他者から『あの日から一気に変わった』『あれが転機だったわ』と言われることも多かった。そして面白いことに、だいたい自分はその時のことを覚えていないんです(笑)」

ーー無意識でやっていたということですか?

「その通りです(笑)自分は自分の好きなように、相手の話を真正面から聞いてるだけ。何なら僕の方が『コイツすげーな!!』と多くの学びを得ている。なのに、向こうはそれを感謝してくれる。いや、感謝したいのはこっちだよ、と(笑)」

ーー安易に予備校講師を目指すよりも、それを突き詰めた方が良さそうですね。何だか家庭教師に話が近づいている気がします。

「その通りです。1対1で人に向き合うというのを愚直にこなせるのが家庭教師でした。その対話の過程で自分自身も大きく成長しましたし、自分の泥臭い姿から意図せずに相手に人生の転機を提供できたことも多かった。」

ーー林修さんに憧れていたのもこうした点だったのでしょうか?

「そうですね。僕は林修さんの著作やテレビ出演(生きざま大辞典など)、授業を通じて、人の人生に正の影響を与える姿に魅了されました。一方、彼のテレビでのタレント的な行動からは、あまり魅力を感じませんでした。」

ーー『今でしょ!』って言われても心は動かなかった…?

「その通りです。」

ーーそうした自己分析の果てに辿り着いたのが家庭教師だったということですね。

「“辿り着いた”というのは違いますね。どちらかと言うと、“実はずっと目の前にあったことにやっと気付いた”という感覚です。色々考えた結果、今やってるこれが“解”なんじゃないかなと。」

ーーでは、それを詳しくお願いします。


□教育業界に対する大久保の分析

「この画像を見ていただけますか?」

ーー横軸がサービスの対象の数、縦軸がオンラインか対面かを示していますね。家庭教師が属するのは対面かつ1対1。つまり右上のAのゾーンになりそうです。

「その通りです。コロナ禍で出現した“オンライン家庭教師”は右下のDのゾーンに配置されると考えています。同じように左上や左下についても説明します。」

「まず左上のBのゾーンから。インターネットの発達前、駿台予備校や河合塾、代々木ゼミナールの三大予備校が競争し合っていた時代は対面で対多数に対して授業を届けるサービスの全盛期です。一流のトップ講師が億越えの収入を手にしていたのがこの頃ですね。」

「僕の見方ですが、このゾーンで求められるのはある意味で“講演”に近いものだったのかと思います。分かりやすい説明ができるのは大前提。受講した生徒をただ“分からせる”だけでなく“行動させる”に至るまでの影響力が求められたのではと推察します。」

ーー左下のCはどのようなゾーンになるのでしょうか?

「こうした“講演的授業”が対面のオフラインではなく、オンラインの動画授業となった領域です。このCのゾーンの内”高価”と定義した方のゾーンで頭角を現したのは、やはり東進ハイスクールでしょう。各予備校から引き抜かれ、厳選された講師たちが動画で授業を届けるようになりました。僕の尊敬する林修さんもここで大暴れをした1人です。」

ーーこのゾーンのみ、サービスの価格という軸で分類されています。

「こうした映像授業には“価格が高い”という壁がありました。しかし、ここからYouTubeなどプラットフォームが発達して価格破壊が起こりました。スタディサプリが良い例ですね。また、多くの教育系YouTuberが分かりやすい授業を無料で配信し始めました。情報との付き合い方さえ体得していれば、ある科目を大学受験で求められるレベルまで理解することは、正直大金を使わずとも達成できます。このゾーンのみ価格という軸で明確に差があるように感じたので、こうした分類を行いました。」

「このように、情報を体系的に分かりやすく伝えるという軸は、多くの人間が参戦した影響で、価格の引き下げが競争の中で行われてライバルが多い戦場となりました。僕が今からここに挑んでも、失敗する可能性が高いでしょう。」

ーーなるほど。確かに今や分かりやすい授業ならYouTubeで検索すればすぐに出てきますからね。無料で享受できます。価格や講師の質、個人の説明能力で差別化を図るのは、確かに後発の闘い方ではない気がします。


□各ゾーンで活躍したのは誰だ?


「ここで、A~Dの各ゾーンで活躍した”人”に焦点を当てて考えてみましょう。」

ーーAでは”大御所”と言われるような予備校講師が思い浮かびます。

「僕自身は直接授業を受けてあことがあるわけではありませんので、特定の個人名を上げるのは控えます。大手予備校で長年教鞭を取られている方はここに当てはまるのではないか…という意味でここでは”各予備校トップ講師”としたいと思います。(画像参照)」

ーー次に台頭したのはBの”高価”と定義した方のゾーンで活躍されたのは東進ハイスクールの林修先生などですね。

「その通りです。その次の段階として、前述したように、プラットフォームの発達などにより、安価/無料で授業を提供する方々が現れ始めます。具体的には、スタディサプリの関正夫さんや、様々な授業動画をYouTubeなどにアップされている『とある男が授業をしてみた』の葉一さんや森田鉄也さんなどに代表される教育系YouTuberがここになるかと。(画像参照)」

ーー今からここで闘うのは厳しそうですね。先行者が遥か先にいる

「その通りです。次に流れが来るであろう領域で、自分が”先行者”となる必要があります。」

ーー話が見えました。それがAのゾーンの家庭教師であると考えているのですね?

「察しが良くて助かります。その通りです。今からその根拠を説明します。尚、これは僕の単なる未来予測であり、客観性に欠けることは最初に伝えておきます。」

ーー了解です。説明をよろしくおねがいします。

上にスクロールするのめんどくさいですよね。もう1回貼っときます。


□振り子が振れた先には“1対1がある”

「教育には“ティーチング”と“コーチング”に分かれるという話を聞いたことはありますか?」

ーーあります。ざっくりとした解釈ですが、ティーチングは人に何かを体系的に分かりやすく教えることで、コーチングは人に向き合ってその人の目標達成のお手伝いをすることだと捉えています。

「その解釈で問題ありません。受験では、ある科目について目から鱗の分かりやすい授業を展開することがティーチング。一方で、その人が理解できたかを丹念に確認したり話を聞いたりして目標達成までの伴走を行うのがコーチングと言えます。」

「僕の考えでは、この図を左に行けば行くほどサービスの主体がティーチングに寄り、右に行けば行くほど、サービスの中身がコーチング中心となる感覚があります。現に、BCのゾーンで提供されるサービスの多くが実力者の名講師陣による分かりやすい授業をウリとしているのに対して、ADの領域では人に向き合い目標達成までの丁寧な伴走をウリにしているサービスがほとんどです。」

「となると、史上類を見ないインターネットの発達が成し遂げられた現代では、ティーチングの能力が求められる対多数向けのサービスの方向に振り子が完全に振り切っているという解釈もできるのではないでしょうか?」

ーー確かに。つまり、今から教育系YouTuberのようなポジションを目指すよりも、この振り子が次にどこへ振れるかを見極めるべきだということですか?

「そういうことになります。そして、僕はオンライン化や対多数の講義型の教育サービスの方向へ行き切った振り子は、Aの領域へと今度は振れていく、いや、もう振れ始めていると考えています。その具体例として、最近、他の分野でもコーチングサービスが流行っています。」

ーーそうですね。例えばジムだけではなく、そのジムでどうトレーニングをするかやモチベーション管理をどうするかまでサポートするコーチングのサービスが増えています。

「こう見た時に、僕のやっているモデルの家庭教師は、そのコーチングの最先端を走ることができると考えています。目の前の生徒の方だけではなく、その背後の家庭環境そのものにも向き合うサービスです。コーチングの中でもより深いサービスの提供が可能だとは思いませんか?」

ーー確かに。

「ここまで考えた時、今自分がやっていることを広めたいとより強く思ったんですよね。ただ、家庭に入り勉強を教えているだけじゃ、家庭教師という仕事が持つ『家庭に入り、ご両親にもお子様にもアプローチができ、家庭の学習環境そのものをより良いものにすることができる』というポテンシャルを最大限に引き出すことができない。だったら自分でやったろ、そういう流れです。」

ーーここで目標は予備校講師ではなく家庭教師に変わったと。

「そうですね。前述の通り、自分は人の人生にとっての転機となる存在になりたかったんですよ。『大久保さんに出会って人生が変わりました』って言われるような存在になりたかった。その起源を辿れば浪人時代の予備校講師だったというだけの話だったんです。だから、職業に拘る必要はないのかなと。」

ーーということは、”家庭教師”という職業にもそれほどこだわりはないと…?

「全くありません。『家庭に入り、ご両親にもお子様にもアプローチができ、家庭の学習環境そのものをより良いものにする』ということを通じて『人生の転機を提供すること』が成し遂げられるなら、別の肩書きを名乗ると思います。ここで一旦まとめましょう。」

  1. 「人生の転機を提供する」のが自分の軸であり、

  2. そのために1対1で人に向き合い、人に正の影響を与えられるのが自分の強さであり、

  3. その強みを発揮するのに手札にあるカードを見てみたら、

  4. 家庭教師というカードがそこにあった。


□林修さんの表面的なところに憧れていた

「ここまで来て、自分は林修さんの表面的な部分に憧れていたなと気づいたんです。」

ーーどういうことですか?

「自分は林修さんは前述の通り、自分には何ができるか?競争相手に勝てるのか?を徹底的に考える人でした。数学講師として採用されたのに、競争相手を見て主戦場を現代文という科目に変更された方です。今、林修さんが僕の同い年だったとして、当時と同じように、予備校講師を選ぶでしょうか?

ーー確かにこの話を伺う限り、教育業界で予備校講師は選ばれない気がしますね。

「そうですよね。それなのに、自分は林修さんの表面的な肩書きの部分に憧れていた。これでは、仮にティーチングの世界で予備校講師として名をあげても、林修さんからすれば『同業者の一人』という認識でしょう。」

「一方で、周りをよく見て勝てる道(堂々とお金を頂ける職業)を見出し、正しい方向性で十分な量の努力を積み上げた僕に対して、恐らく林修さんは『コイツ、職業は違えど俺と同じ考え方しやがる』みたいなことを考えてくださるのではないかと。」

ーーそこで、その勝ち筋を家庭教師に見出したんですね。

「そうなんです。ここであれば、その職種を象徴する存在になることができると。」

ーー詳しく聞かせてください。

□家庭教師を象徴する存在

「まず、この記事では、ある職種を象徴する存在を、『〇〇といえば何?』と街行く人10に問うと8人くらいが同じものを答える…という存在だと定義します。」

「例えば、通行人10人に『予備校講師といえば?』と聞いたら、おそらく『林修』と答える人が大半でしょう。僕にとって、ある職種を象徴する存在とは、こういうものを指します。」

「そこで読者の皆様に問いたいことがあります。『家庭教師といえば』と問われて、何が思い浮かべる人は誰でしょうか?」

ーーあ、いないですね。企業名は出てきても、個人名は出てこないです。

僕ならこの枠を取れると思っているんです。」

ーーなるほど。

「この枠を取りにいこうとした時にネックになるものが2つあります。それは『数』と『方法論』です。」

ーー『数』から詳しくお願いします。

「家庭教師は実績の数を積み上げることが本当に難しいんです。なぜならば、どんなに頑張っても1日に1家庭に伺い、向き合うのが限界です。」

ーー確かに。『1万人以上を唸らせた神授業ー。』みたいな魅せ方はできなさそうですね。

「これに関しては、量ではなく深さで勝負を掛けるというのが僕の答えです。下手に広げるのではなく、徹底的にお客様1人の人生に向き合い、その目標達成のサポートに全力を尽くす。“右腕”的な存在ですね。」

ーーたしかにその方が良さそうです。

「次に『方法論』について。これは僕の観測範囲だけでの話なのですが、家庭教師はみんな同じことをしているように見えるのです。『ご家庭に伺う、勉強を分かりやすく教える、ご両親に成果報告、仕事終了』というイメージです。」

「このスタイルでももちろん良いでしょうが、勉強を教えることに重点を置いた時、抱えるお客様の数に限りがあるので、確実に頭打ちします。みんなが同じことをしているがゆえに、台頭する人間が出てこないのです。言い換えれば、自分の原体験に根ざした教育の本質を突くサービスをこの分野で展開できれば、僕は”先行者”になることができるわけです。」

「そこで、僕は”対面かつ1対1”の図中のAの領域に一石を投じたい。『家庭に上がり、ご両親にもお子様にもアプローチできる』という特徴を持つのは、この日本で家庭教師だけだと。」

「これは差別化点として売り出したわけではなく、自分の原体験となった家庭環境を踏まえたもの。言わば『自分に刺した槍が自分を貫き、見込み客/視聴者の心までを貫いて顧客/ファンとなる』というイメージです。初めから差別化要素を求めてここに行き着いたのではなく、気付いたらこういうことを考えていたということは、申し添えておきたいですね。」

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□補足(これが1番大事)

ーーこれを貫き、適切な形で売り出すことでAの領域で象徴的な存在となる。そして『家庭教師といえば誰…?』という問いに街行く人が『大久保友博』と答えるような人間になれる…そういう理解で宜しいでしょうか?

「その通りです。林修さんが今の時代に僕と同じ年齢で自分の人生の舵取りを決めるとしたら、おそらくこうした道を選んだのではないかと、僕は勝手に思っています。」

「1つだけ補足しておきます。それは人に『家庭教師といえば…』という問いに自分の名前を出してもらうことが最終目標ではないということ。あくまでこれは“副産物”であって、僕のやることは『価格に見合う満足していただけるサービスを作ること』、これだけです。林修さんも『テレビに予備校講師としてタレント活動するぞー!』などとは考えず、『良い授業をすること』、それだけに集中したはずです。」

「その意味で、僕にはこの承認欲求を捨てて『価格に見合う満足していただけるサービスを作ること』だけに集中することが求められると思います。恐らくそれを完遂した時、林修さんと仕事をするというような形で、僕にチャンスがやってくるでしょう。その点だけは、勘違いすることなく、承認欲求を持て余すことなく、自分のなすべきことを淡々と、粛々となしていこうと思っています。」

ーー納得です。死ぬ気でやってください!

「ありがとうございます。林修さんに声を掛けられるような深さを備えた人間になります。」


おわりに

最後に一言

憧れは理解から最も遠い感情だよ

BLEACH 20巻 藍染惣右介の名言より


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