シャニアニ、ひとつだけ言いたいこと
小生のようなシロウトがああだこうだ言うのもなんですが、どうにもひとつだけ何かに記しておきたい欲というものがあり、こうして電子の海に放流いたします。
シャニアニ、先行上映を3幕すべて視聴いたしましたが全編を通して、薄味というと言葉が悪いか、あっさりサッパリしている。
当初は『説明が足りないんじゃないの?』と思ったりしていて、それは端的にアイドルひとりひとりがどんな娘という説明がまったくなく、シャニマスはちょっとかじりシャニソンをなんとなくプレイしただけの自分では把握できてない娘がどんなキャラクター性を持っているのかは全然わからないのだ。
これは特にアンティーカ。僕がアンティーカにほとんど触れてないのもあるけど、アニメを全話みてもこがたんが牽引役で九州なまりの娘、まみみがダウナーな娘という以外の3人は最後まで個性がわからない。
それはたまたま僕にとってがアンティーカであっただけで、他のユニットが個々のメンバーの掘り下げがあったわけではなくて、全員が似たり寄ったりだった。どんな娘かという描写も説明もない。
それがいけないという訳ではなく、シャニアニはそういう作品ですと言われればそれは受け止めるのですが、とにかくそういう意味では薄味。説明過多であったり、詳細なアピールが売れる秘訣となっている現代では珍しい『見てやってください。あなたの感じたことが正解です』というタイプの、ぶっきらぼうなアニメなんですよね。
とまあ、そんな風に思っていたんですよ。なんらかの意図あっての説明放棄だと。
しかし今日3幕をみてちょっとそれが揺らいだ。それこそが僕の言いたいひとつだけのことなんですが、それは……
これ説明してないんじゃなくてコミュニケーションがおかしいんじゃないか!?
ということ。
気になったのは、プロデューサーに呼び出された真乃と呼び出したプロデューサーとの会話。
お互いに話したいことがあると言い合った後、そのお互いが「そちらからどうぞ」と譲り合うのですが、結局は真乃から話し始める。内容は、自分が283プロ全体のセンターをやるかどうかということの答え。
みていてもよくわからないうちに真乃は答えを見つけて、センターを引き受ける決意をしてきています。そしてそれをプロデューサーに話して、プロデューサーも真乃がセンターを引き受けてくれて喜んでこのシーン終わり。
おい、テメーの話したい用件ってーのはなんだったんだよ!?
いやわかるよ? プロデューサーも真乃も、真乃がセンターを引き受けるかどうかの話し合いで、真乃が引き受けたんならもうそれ以上はプロデューサーから言うべき話はないんだって。
それでもさ!
真乃「それでプロデューサーさんのお話っていうのは……」
P「それが俺の聞きたかったことなんだ」
とかさ!
そこまででもなくても!
P「その答えを待ってたんだ」
とかいうやりとりもなく!
気のきいたセリフもなく!
会話としてのやりとりとしておかしいだろ!
これ書いてて思ったんだけど、最初からこんな文章というか会話のやり取りをプロが書くわけもなく、もしかしてこれは元にあった文章が削られてるじゃなかろうか?
尺が足りなくなるとかではなく、もう明確に意図をもって文章をあちこち削ってるんじゃないだろうか。
それなら先に述べた、薄味というか説明不足も理解できる。
書かれた脚本を誰かが(上の方の人だろうけど)あちこち削る修正を、施しているんじゃなかろうか。黒塗り検閲の結果があの薄味なのでは?
そんな疑問もちょっと出てきたのが、このやりとりでした。
もうこれだけは、ちょっと書き残しておきたかった、シャニアニの事柄です。