書いてみた
巧さん「巧クッキング!」
巧さん「まあせっかくの機会なので、俺が普段やってる料理をご紹介しようかと」
孝明さん「助手の孝明です。立場的には、ルドルフ・ヘスとかハインリヒ・ヒムラーのポジですどうも」
巧さん「あー、あれな。ヘスとヒムラー。知ってる知ってる。確かバターで炒めると美味しいやつだ」
孝明さん「今回はジャガイモを使った料理ですね」
巧さん「無視されたけど、ここでつっこむと負けなんで。じゃあとりかかります。まずは皮を剥いたジャガイモに、下味をつけます」
孝明さん「え? シュタージですか!?」
巧さん「そう、下味」
孝明さん「え? じゃあもしかしてジャガイモっていうのはつまりそれを主食とするドイツ全体を指していて、西側へのアプローチの暗喩であり、さっきのヘスとヒムラーをあえてボケたのも……」
巧さん「続けるよ? いい?」
孝明さん「巧さん、改めて聞きますけどシュタージを尾行けるのは大変じゃないです?」
巧さん「下味をつけるのなんて、簡単ですよ」
孝明さん「でも連中は、どこにでも多人数で潜んでいるんですよ!」
巧さん「え?」
孝明さん「巧さん、僕はシュタージを尾行けるのは、不可能だと思うんですよ」
巧さん「いやいや、基本だよ!? 下味なんて」
孝明さん「そうやってなめてかかって、何万人の東ドイツ国民が犠牲になったかわかっているんですか!!」
巧さん「下味で?」
孝明さん「東ドイツだけじゃない! 影から世界を握っていたんだ!!」
巧さん「下味が?」
孝明さん「薔薇の木作戦のことは、巧さんもご存知でしょう!?」
巧さん「茨城は地元だけど。まあ、とにかくすすめるよ。塩コショウだけど、下味だから少量ね」
孝明さん「シュタージが表立って出てきちゃあまずいですものね」
巧さん「あくまで下味だからね」
孝明さん「そこにいるのを知られないように……でも、かすかに感じるんですよね、存在を」
巧さん「そう! それが下味だよね」
孝明さん「僕はシュタージには詳しいですからね」
巧さん「初耳だな」
孝明さん「あのプーチンもKGB勤務時代に東ドイツに駐在していたんですけど、その時にシュタージの身分証明書を持っていたんですよ!!!」
巧さん「プーチンってプリンの人だっけ?」
孝明さん「ウラー! タヴァーリシ、ウラジミール!!」
巧さん「続けていいかな?」
孝明さん「あ、どうぞ」