業績が上がる片づけ術講座を受講、実践!
東金商工会主催の「業績が上がる片づけ術」(講師:石牟礼ともよ氏)の講座を受けてきました。工事現場にせよ、事務所にせよ、倉庫にせよ、整理・整頓や動線の見直しは業績にも響くもの。どうすれば効率よく効果的に実行できるかは、片付けのプロの話を聞くのが早いのではないか、と考えました。
カイゼンを行う理由
最近よく聞く「カイゼン」は、製造業などの現場でおこなわれる、業務を見直し、今よりも環境を良くしていくための活動。 作業や業務の中にあるムダを排除し、より価値が高いものだけをおこなえるように、作業や業務のやり方を変える活動をおこなうことです。
講座内容は、
1 企業が5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)に伴う片づけに勤しむ理由
2 職場環境を改善する3つの効果
3 手順の見直し
4 動線の見直し
5 最適なレイアウトを考える
などなど。
従業員のモチベーションアップ、安全対策にも効果的な内容でした。
会議室のレイアウト
中でも参考になったのは、会議室のレイアウトの変更により、会議の効率アップにつながった事例。縦長に並べたレイアウトから正方形に近づけたレイアウトにすることや見本を取り出す倉庫スペースを会議室内に設けたことで進行がスムーズになった例など。レイアウトのビフォーアフター写真をまじえてわかりやすく説明をしていただきました。
人間は環境によって行動が変わっていくものという言葉も響きました。
ファイルの整理なども未処理のものは、トレーに平らに置いていき、底にたまっていったものから処理していき、処理済みのものは、ファイルに挟んで戸棚など縦に収納していく‥などの工夫も教えていただきました。
整理されたルームは、営業や採用などにあたり、対外的な会社の印象アップの効果も納得できる話です。人が作業やアクションのためにどのように動くかの動線や動線設計の話も、興味深いお話でした。
自社のレイアウトも早速、実践
自社のレイアウトも早速、工夫しました。まず、日常的に宅配で届く小さな建材の置き場のスペースをきっちりと確保するようにしました。これまでも裏の宅配置き場を設置してましたが、小さなものや屋内に置きたいものなどは、どうしても散在しがちになるので、一箇所にまとめることにしました。
会議室も机の並べ方を縦にして、別室にソファーを移動したところとても落ち着いた打ち合わせ室になりました。先日、お客様が見えたのですが、ゆったりお話ができるようになりました。
人間は環境によって行動が変わっていくというのは、本当ですね。
最適動線については、本業でも‥
このら片付けに関するお話は、自社の職場づくりの参考にするだけでなく、本業にも響くお話でした。当社は、作業所や工場、倉庫などを建てる会社ですが、このあたりはとても考えさせられる内容でした。
以前、作業所のリフォームを手掛けたのですが、この動線を考えた工夫でお客様に喜んでもらえたことがありました。
多忙な方だったので、古い倉庫が使わない道具の置き場になっていたのを片付け、発注ができる事務室になるようにWi-Fiを移動、パソコンが使える環境にするお手伝いをしました。さらに倉庫前のスペースを片付けて車が入りやすくし、商品を出荷するする際の動線をスムーズにもしました。使い勝手が良くなり、作業がしやすくなったと喜んでいただけました。
長いお付き合いのお客様であっただけに、本来の改修の仕事から少しはみ出し、片付けまでの業務になりましたが、改修に伴い、職場環境の改善のお手伝いをさせていただくことで、作業場の環境づくりの大切さを実感しました。「人がどのように作業するか、どのように連携して働くか」ということをよくヒアリングしてあげることの大切さを改めて感じました。
今回の講座参加の目的は片付けを通して当社の事務的な業務の改善のために参加したのですが、意外なところで考えさせられる講座でした。