エッセイ:44日目 - 冬の朝、そして凍える心


1月7日。
今朝は、とても寒かった。
布団から出るのが、億劫で仕方がなかった。
カーテンを開けると、外は真っ暗。
冬の朝は、なぜこんなに暗いんだろう。
冷たい空気が、部屋の中に流れ込んできた。
身震いしながら、僕は、暖房のスイッチを入れた。
温かいコーヒーを飲みながら、窓の外を眺める。
街路樹の葉っぱは、すっかり落ちてしまっている。
枝だけになった木々が、寒空に立ち尽くしている。
その姿は、どこか寂しげで、僕の心をさらに冷ます。
「冬って、なんでこんなに寒いんだろう…」
そう呟いてしまった。
冬の寒さは、僕の心を蝕む。
やる気を奪い、気分を落ち込ませる。
まるで、心の奥底まで凍りついてしまうようだ。
こんな日は、何もしたくない。
ただ、布団にくるまって、眠っていたい。
でも、そうもいかない。
仕事に行かなければならない。
子どもたちを保育園に送って行かなければならない。
家事をこなさなければならない。
重い体を引きずって、僕は、家を出た。
冷たい風が、容赦なく顔に当たる。
思わず、顔をしかめてしまう。
「早く、春にならないかな…」
そう思いながら、僕は、凍える街を歩いた。
春の温かい日差し。
色とりどりの花々。
鳥たちのさえずり。
そんな光景を思い浮かべながら、僕は、冬の寒さを耐え忍んだ。
いつか、必ず春は来る。
そう信じて。

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