エッセイ：68日目 - 疲れ果てた夜と朝の後悔

1月31日。
昨日は、もう限界だった。

仕事を終えて家に帰ると、夕飯を食べながらうとうとし、子どもたちを寝かしつけたあと、気がつけば自分もそのまま布団の中だった。風呂も入らず、歯も磨かず、そのまま朝まで爆睡。

朝、目が覚めた瞬間、違和感が襲ってきた。

「……なんか体がベタつく」

そうだ、風呂に入っていない。しかも、寝る前のルーティンを何もこなしていないせいか、なんだかスッキリしない。歯を磨いていないのも気持ち悪い。

急いで洗面所に行き、顔を洗い、歯を磨きながら思う。

「大人なのに、子どもみたいな寝落ちの仕方をしたな……」

仕事と家事、子育ての疲れが一気に襲ってきたんだろう。年齢を重ねると、こういう“電池切れ”が増える気がする。

それでも朝はやってくる。子どもたちは元気に「おはよー！」と飛び起きてくるし、朝ごはんの準備もあるし、仕事も待っている。

「とりあえず、今日は夜ちゃんと風呂に入るぞ……」

そんな決意をしながら、バタバタと家を出た。外の空気は冷たかったけれど、どこか目が覚める感じがして、少しだけ気持ちがリセットされた。

今日は、昨日よりちょっとだけちゃんとした大人になれるといいな、と思いながら、オフィスへ向かう。