エッセイ：67日目 - 朝のバタバタと自己嫌悪

1月30日。
朝から、またやってしまった。

長男がなかなか言うことを聞かず、つい怒鳴ってしまった。時間がないのに、着替えもせず、ダラダラと遊んでいる。何度言っても動かない姿を見て、イライラがピークに達した。

「いい加減にしろ！早くしなさい！」

言った瞬間、しまった、と思った。

長男はムスッとした顔で、しぶしぶ着替え始めた。妻は何も言わなかったが、その沈黙が余計に胸に刺さる。

「朝から怒ると疲れるな…」

ため息をつきながら出勤すると、怒りの後にいつもの自己嫌悪がやってくる。大人げなかったな、もっと穏やかに言えなかったかな、そんなことを考えながら電車に揺られる。

オフィスに着くと、同僚が「おはようございます！」と元気に声をかけてくれた。仕事モードに切り替えなければと思いながらも、頭の片隅には朝の出来事が残っている。

昼休み、スマホを開くと、妻からLINEが来ていた。

「さっきは大変だったね。でも、長男、家を出る前に『パパ怒ってたけど、ぼくもだらだらしてたしな…』ってつぶやいてたよ。」

少しだけ、救われた気がした。

家に帰ったら、ちゃんと話をしよう。怒鳴ってしまったことは謝って、それでも朝はやっぱり急がないといけないことを伝えよう。

子育ては思い通りにいかない。でも、それが普通なのかもしれない。

そんなことを考えながら、今日の仕事に向き合うことにした。