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今だから言えるあの頃の話05:日記のようなブログを毎日更新した結果どうなったのか
独立開業と言っても、開業当時の私は何もわかっていませんでした。
行政書士試験に合格してからは、「いつか独立する予定だから、他の人がどうするのか聞いてみよう!」という気持ちで、合格者や行政書士が集まる勉強会や交流会に毎週末出かけていました。
私のように開業をまだ迷っている人も参加していて、それだけで安心することもありました。
3ヶ月くらい、色々な会合に参加し、開業するもありだなと感じました。というのも、当時の行政書士には会社経験のある人が少なく、自分が大きな会社で仕事をしてきたこと、管理職目前だったことが、何となく自信になったのです。
理想の事務所物件を見つけてからは、迷うことなく開業に進みました。
退職してからは、すぐにホームページとロゴの作成、事務所のリノベーションに、名刺作りも始めました。スタートダッシュを決めたいと思っていたのです。
開業準備や開業してからの様子を記録するため、ブログも始めました。
思えば、行政書士試験の勉強する時も、開業を迷っていた時も、情報収集に役立ったのがブログでした。私も誰かのために役立つ情報を発信したいと考えました。
その頃からずっと、私はブログで情報発信を続けています。
当時、行政書士の間ではアメブロが流行していました。
私も同じアメブロを使うことで、ブログで発信している行政書士に近づけるかもしれないと考えました。
退職した次の日から、私は開業準備ブログを始めました。
開業準備の段階から、開業のリアルを毎日更新することで、私と同じように独立を考えている人、特に40代の女性に役に立てたら嬉しいと思いました。
開業準備については、開業準備中に書いたブログも含め、次のサイトで公開しています。
以前の記事に書いたように、私の年代の女性は、女性の価値は24歳まで、男性より低い給料は当たり前、家事や育児は女性の仕事と言われた世代です。男女が平等になり、いくつになっても仕事ができる世の中で、新しいことに挑戦したいと考える人もいるはずです。
私がうまく軌道に乗れば、同世代の女性に勇気を与えられるかもしれないと思いました。
もちろん、うまく行きたいのは自分のためでもあります。
精神的に弱く、仕事を辞めたい夫のためでもあります。
両親とは離れて暮らしていましたが、徐々に介護が必要になるかもしれません。私が経済的に独立することで、色々なことが解決しやすくなるはずです。40歳まで頑張らずに生きて来たので、ここでやる気を出そうと思いました。
頑張ればきっとうまく行くと、なぜか信じていました。
貯金や退職金を使い、夫に出資してもらい、立派な事務所を準備してしまったのです。後戻りはできないどころか、うまく行かないと困ります。
開業準備ブログには、ウキウキしながら開業準備をする様子を綴りました。日記のようなブログです。これから待っている成功までの道のりを楽しむ様子が、毎日発信される予定でした。
それを守るためにも、どんな出来事もポジティブに捉え、明るく楽しく前向きに毎日記事にしていました。
このブログは、開業準備から開業3年が終わるまで、1,157日間毎日更新を続けました。
開業3年目に、ようやく光が見えてくるのですが、それまでの苦しい時間も、ツライ日々も、これはうまく行くための準備だと言い聞かせて、欠かさず記事を書きました。
軌道に乗れた一因が、ブログの継続にあったと確信しています。
ブログは誰かのためにもなりますが、何より自分のためになります。現実から目をそらさず、出来事を前向きに捉え、自分を鼓舞するように発信することで、人生が好転します。
私はそれを身をもって経験しました。
「ブログなんて毎日書いて、何になるの?」
当時から、たくさんの人に聞かれます。
何になるのかは、書いてみないとわからないんです。書いた人だけにわかることがたくさんあるんです。
どうなるかわからないことを続けられる人が、結局うまく行っているような気がしませんか?
今こうして書いているブログも、誰かのためになれば嬉しいです。
昔とは違い、今はこれまでの失敗や苦難を遠慮なく書いていきます。その先に明るい未来があることを含め、40代50代の人に伝えていきたいです。
毎日更新していたブログは、ジワジワと読まれるようになりました。そして数ヶ月後には、集客につながるブログになったんです。
どうつながったのかは、またのちほど。