最新の乳癌検診は涙を採取!?
年に一度は女性の検診も受けていますか?
女性の皆さん、年に1回は検診受けてますか?治る病気と言われるようになった乳癌と子宮頸がんは年に一回は健診に行き、自分の体と向き合いましょう!
見つかったら死ぬんじゃないかとか、見つかるのが怖いから行きたくない、おひとり様だから死のうが関係ないなど、何かと理由つけて怠る人のなんと多いこと。40歳~69歳までの受診率は49%(国立がん研究センター)となかなか受診率が上がらない現状。働きざかりで子育て世代の40代の罹患率(がんになる確率)は一番高いんです。自分の体が一番の資本です!自分を大事にすることをまず考えましょうよ!
マンモグラフィは痛い?
何も症状がない人の乳癌をまず見つけるための有効な手段として、エビデンスがあり、学会でも認められているのが、唯一「マンモグラフィ検診」。超音波診断検査の方がいい、痛くない方で、と考える人も多いようですが、健診でのエビデンスもあり、機械の精度や撮影者に差が出にくく検査できるのがマンモグラフィなので、まずはマンモグラフィ検診をと薦められるわけです。
実際、学会ではエビデンスから「40歳以上の方は2年に一回受けましょう」ということを決め、自治体によって金額は違いますが、大体500円~1500円という低料金で受けられるのです。
ただ、痛い。潰れるわ...と乳房が小さい人ほど挟む肉がなく痛い。
乳房を潰してレントゲン撮影をするので、それはそれは痛いですが(*人による)、実はこれは機械による差はある?...あると思います!
よく考えてください。手や頬をつねる場合、つねっている時間が長ければ長いほど痛みは増します。乳房でも同じことです。撮影が長引くほど、痛いわけです。
マンモグラフィは全て同じ?
撮影が早い、すなわち撮影のための手順が簡単で撮影を次から次へと全自動のように動いてくれる機械であれば?乳房を潰す時間も短いし、流れるような検査を受けられるわけです。
古い装置か新しい装置かでも全然違う。家電と同じ考え方です。新しい機械は昔の機械よりも全然機能が違う。
乳房を潰す力はどの機械も同じだけど、その撮影のスピード、どれだけ撮影を早く終わらせられるかの機能がある機械で撮影された方が、検査を受ける側にとってもメリットが大きい!痛みはあるけど、その痛みがすぐ終わるかどうかの違いは大きいですよ!
ただ、検診に新しい検査の可能性も出てきた!
痛くない乳癌検査の登場?
涙を採取して、乳癌かどうかが分かるということ!これはすごい!
神戸大学大学院の竹内俊文教授のグループが、涙を使って乳がんを発見する「TearExo法」を開発したということ。
どれくらいの検出率なのかエビデンス(文献)を探したけれど見つからず。2021年度中の実用化が目指されているということだが、こんな簡単で効率的な検査が出てきたら、女性にとっては本当に嬉しい。
問題は乳癌を発見するよりも、乳癌ではない人に乳癌だと判定してしまうことのリスクである。このようなリスクのデータも揃えば乳癌検診にも取り入れられそうだが、自治体で行うような検診にはまだまだ先かもしれない。なぜならば、この検査が有効だという証拠を出さなければならず、そのようなデータを取る実験をしなければならないから。せめて、検診は先でも、乳癌になった方が飲んでいる薬の効果を見るなど、臨床現場での導入が始まると嬉しい!
最後に
すぐに涙での乳癌検査が始まるわけではないが、女性の検診に期待ができそうだと思う。乳癌検診を受ける人が増えるきっかけになるような、画期的なニュースだと思う。
ただ、この検査、右の乳房なのか左の乳房に癌があるのかまでは分からないのではないか?どこにどのような癌があるのかは、結局のところマンモグラフィを撮影して、次は超音波検査、その次はMRI検査、針生検と今と同じような検査をする必要があるのだろうなと思う。
ただ、実は男性にも乳癌がある。男性の乳癌の場合は100%悪性。乳癌患者の100人に1人の割合で男性も乳癌になるという。男性で乳癌検診をするような意識の高い人を聞いたことがないけど、しこりなど症状がでて病院に行くと乳癌で悪性だったということもあるので、もしかするとこれから男性も乳癌検診を受ける時代がくるのかも!?
自分の健康は自分で管理する時代がやってきます!
1年に一回は乳癌検診をしてくださいね。
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